太平洋戦争で活躍した米国空母「USSホーネット」をサンフランシスコから見学しに行く方法

2023年3月20日

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サンフランシスコの近郊にある昔軍港だったというアラメダに、米国のエセックス級航空母艦「USSホーネット」が退役後、現存係留され、博物館として一般公開されています。

ホーネットは、太平洋戦争当時、レイテ沖海戦や沖縄上陸作戦に参加、戦艦大和の撃沈時の支援などの活躍をなし、戦後はアポロ11号を回収するなど、面白い経歴をもっている空母です。

今回は、空母ホーネットへのサンフランシスコ市内からのアクセス方法や、現地での見学方法と簡単なレビューなどについて紹介してみたいと思います。

サンフランシスコ市内から空母ホーネットへのアクセス方法

空母ホーネットの場所は、サンフランシスコ市の東側、サンフランシスコ湾を挟んだ対岸に浮かぶ島からなるアラメダ郡にあります。

空母ホーネットの公式サイトを見ると、AC Transit #96(96番バス)のバス停が空母ホーネットから1マイルのところにあるようです。また、サンフランシスコのフィッシャーマンズ・ワーフとアラメダの間を運航するフェリーのフェリー乗り場が空母ホーネットから2マイルのところにあるようです。1マイルが約1.6kmなので、最も近いバス停が約1.6km、フェリー乗り場が約3.2km離れていることになります。フェリー乗り場からは歩くと片道40分ほどになるのであまり現実的ではなさそうです。空母ホーネットは「博物館」としての観光施設になっているとはいえ、それほど人気の観光スポットでもないので、アクセスが不便なのも仕方ないのでしょうか。

96番バスを利用する場合のルートは以下の地図のとおりです。まず、サンフランシスコ側からBart(鉄道)に乗車し「12th St/Oakland City Center」駅で下車します。たとえばサンフランシスコの「Civic Center」駅からだと乗車時間はだいたい15分程度。運賃は現金払いだと大人4ドル、Clipper Card(Suicaのような交通系ICカード)なら大人3.5ドルです。「12th St/Oakland City Center」駅から200mほどのところにバス停「11th St & Broadway 」がありますので、96番バスに乗車し13個目の「Central Av & Pacific Av」で下車(乗車時間は15分くらい)。バスの運賃は現金払いだと大人2.35ドル、Clipper Cardなら大人2.25ドルです。「Central Av & Pacific Av」バス停から空母ホーネットまでは徒歩20分くらいです。

もう一つの方法として、さきほどのBartの最寄り駅「12th St/Oakland City Center」からタクシー(Uber)に乗るというのがあります。ちょっとお金がかかりますが、歩くのが嫌だったので私はこの方法を選択しました。ちなみに、流しのタクシーではなくUberを使いました。駅前から乗車する場合は、流しのタクシーも探せるでしょうが、空母ホーネットから駅に帰る場合、流しのタクシーをつかまえることは絶望的だと思ってください。空母ホーネットの周囲は人も歩いていないような寂しい埠頭です。近くに走っている車などほぼ見当たりません。

ちなみに、Uberでの料金は片道30ドルくらいで、乗車時間は15分ほどでした。交通費に往復60ドルもかかってしまい、ちょっと失敗だったかなと思っています。片道20分歩く方がよかったと思います。

空母ホーネットの見学方法及びレビュー

埠頭に到着すると、空母ホーネットが係留されています。かなりの存在感ですので、すぐわかります。桟橋を進んで船の横に行くとタラップがあります。

タラップを登って乗船すると、すぐのところに受付がありますので、そこで入場料を支払います。入場料は大人20ドルですので、ちょっと高めかもしれません(2時間たっぷりの無料ツアーガイド付きなので、そう考えるとリーズナブルかも)。

受付から艦内に入った場所は、艦載機の格納庫になっており、体育館何個分もありそうな広いスペースに、艦載機がいくつか展示されていました。

格納庫の端には艦載機用の巨大なエレベーターがあり、その隣に空母ホーネットを紹介するビデオ上映しているスペースがありました。そこでビデを見て少し待つように言われました。

ビデオを10分くらい見ているうちに見学者が5,6人に増えたところで、ガイドのおじいさん(ホーネットの元乗組員)がやってきて「ツアーに出発しましょう!」と、見学者を引き連れて艦内ツアーに出発しました。ここで待たずに自分で勝手に見学してもいいみたいでしたが、解説(英語ですが)してくれるということなので一緒について行くことにしました。

まず船底の居住スペースから上に向かって順番にまわり、甲板に出て、そこからブリッジへと進みました。

ガイドさんがご自身の体験談を交えながら面白そうな話をしてくれているようでした。ただ、私には十分に理解できる英語力がなく、20%くらいしか理解できなかったことが残念でした。

ガイドさんが私に「日本人か?どこから来たのか?」と聞いてきたので、「東京から来た」と言うと、そのガイドさんは「横須賀にはホーネットで行ったことがあるよ」と嬉しそうに言っていました。

解説や質疑応答に時間がかかったせいでツアーは思ったより進行が遅く、1時間半かかってもまだ終わりそうにありませんでした。私たちのグループに退役軍人のおじいさんがいて、その方がガイドさんにしきりに質問していたので余計に時間がかかったのかもしれません。

英語でのやりとりがよく理解できなかったこともあり、私は途中でグループから離脱することにしました。

その後は一人でまわって見学を終了しました。下船してからもホーネットの周囲をいろいろな角度から眺めましたが、やはり軍艦は外から見るシルエットが一番格好いいですね。

まとめ

いかがでしたでしょうか?ホーネットは、軍艦や戦争の歴史に関心のある方ならきっと満足いただけると思います。アクセスはあまり便利ではありませんが、それほど難易度が高いものではなく、また治安の悪い場所でもなさそうです。サンフランシスコ市内からもそう遠くありませんので、サンフランシスコへ行かれた際には是非立ち寄ってみてください。

軍艦に興味のある方はこちらにまとめ記事があります。
【軍艦まとめ】戦前に活躍した軍艦たちに出会える場所

Have a nice trip!