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日本人なら一度はお参りしてみたいのが伊勢神宮。ただ、多くの人はいつかは行きたいと思いながらも、忙しくてなかなかお参りに行けないのではないでしょうか?
本記事では、時間がない人のために、一日のお休みさえとれれば伊勢神宮の外宮と内宮をお参りできる、伊勢神宮の日帰り参拝モデルコースを紹介します。本記事で紹介するモデルコースは東京在住の筆者が実際に体験したものです。つまり、東京からも日帰りOKとなるモデルコースです。
伊勢神宮:公式サイト
伊勢神宮の日帰り参拝モデルコース
まずは、伊勢神宮の日帰り参拝モデルコースを紹介します。お昼前に伊勢市駅を出発して、外宮や内宮を参拝し、食事やショッピングもしながら、19時くらいまでに伊勢市駅に戻るコースです。なお、文中にある時刻は実際に私が体験したものなので、参考にしてください。
伊勢市駅から外宮参拝まで
伊勢市駅を11:40分に出て、駅前の鳥居から続く「外宮参道」という道をまっすぐ徒歩で伊勢神宮の外宮へ向かいます(徒歩10分弱)。「外宮参道」にはお土産屋や飲食店がたくさんあって目移りしますが、後ほどゆっくりショッピングや食事の時間をとりますので、まずは寄り道せずにまっすぐ外宮へ行きます。
外宮、内宮いずれもそうですが、入場料や拝観料のようなものはありません。広大な森の中を進んで行き外宮の中心に到着。ここに鎮座するのは豊受大神宮(とようけだいじんぐう)です。天照大御神(あまてらすおおみかみ)のお食事を司る神様である豊受大御神(とようけのおおみかみ)をお祀りしています。衣食住や産業の守り神とされています。
外宮の境内には、豊受大神宮のほかにも外宮境内の中に複数の別宮があり、見どころもたくさんです。また御守りや御朱印を授かる場合は、授与所での混雑が予想されますので、余裕をもった時間設定が必要です。外宮の参拝には1時間程度は確保したいところです。
外宮から内宮へ移動、途中で昼食
外宮の参拝を終えると13時ごろになります。一旦、伊勢市駅前の「外宮参道」に戻って昼食をとるという選択もありますが、時間ロスが大きくなるのでもう少し我慢して内宮のほうへ移動してしまうのをおすすめします。
外宮正面の道路を渡ったところにバスターミナルがありますので、そこから51系統か55系統の内宮前行の路線バスに乗ります。51系統のほうは多少遠回りして内宮へ向かうバスですが、所要時間はそれほど大きく変わりません。先に来たバスに乗ればOKです。
バスを下車するのは「内宮前」の1つ手前の「神宮会館前」というバス停です(51系統でも55系統でも同じ、390円)。下の地図のとおりこのバス停から徒歩2,3分というところに「おかげ横丁」という飲食店やお土産物屋が並ぶ観光名所があります。
名物の「伊勢うどん」など、「おかげ横丁」にはよさげな飲食店がたくさんありますので、ここで昼食をとることにします(この時点で13時半ごろの予想)。
昼食を終えたら、「おはらい町通り」というお店が立ち並ぶ賑やかな通りを通って内宮へ向かいます。内宮の入口にあたる「宇治橋」まで700mほど、徒歩10分くらいとなります。ちなみに「おかげ横丁」や「おはらい町通り」は内宮参拝後にまた戻って来ますので、ショッピングなどは参拝の後にし、まずは内宮を目指しましょう。
鳥居をくぐって宇治橋を渡ります。橋の下を流れる川が五十鈴川です。境内を進んでいくと、五十鈴川御手洗場があります。参道には手水舎もありますが、天気が悪くなければ是非この五十鈴川御手洗場で手と口を清めてから参拝することにしましょう。
内宮の中心に鎮座するのは皇大神宮(こうたいじんぐう)です。皇室の御祖先である天照大御神(あまてらすおおみかみ)をお祀りしています。石段を登って少し高台になったところに拝殿があります。とても荘厳な雰囲気です。
内宮の境内も外宮と同様に広大で、皇大神宮のほかにも複数の別宮があり、見どころもたくさんです。境内を歩いているだけでも心が清まる感じがします。日本人の心の故郷のような気がしました。
内宮で御守りや御朱印を授かる場合は、ここでも授与所での混雑が予想されますので、余裕をもった時間設定が必要です。内宮の参拝にも1時間程度は確保したいところです。
おはらい町通り・おかげ横丁でショッピングやスイーツを楽しむ
内宮の参拝を終えたら15時過ぎくらいになる見込みです。もう一度「おはらい町通り」に戻り、「おかげ横丁」などに立ち寄ります。
お土産などのショッピングはこのタイミングで行います。また、いい感じのお店も多いので、名物「赤福」などのスイーツやお茶で休憩するのもいいと思います。
猿田彦神社へのお参りもおすすめ
ショッピングや休憩が終わると16時過ぎくらいになります。場合によっては、もう少し観光の時間ができることもありますので、その場合は猿田彦神社に立ち寄るのがおすすめです。
猿田彦神社は、外宮と内宮の次に是非立ち寄っていただきたいおすすめの神社です。下の地図のとおり、「おはらい町通り」を内宮と反対方向に歩いて行くと、「伊勢道路」という大きな道路に出ます。伊勢道路に沿って左手方向に進み大きな交差点を越えると猿田彦神社の鳥居が見えます。「おかげ横丁」付近からなら500mちょっと、徒歩5分くらいです。
この猿田彦神社にお祀りされているのは、天孫降臨を啓行(みちひらき)された猿田彦大神(さるたひこのおおかみ)です。皇室の御祖先である瓊瓊杵尊(ににぎのみこと)を九州の高千穂に御案内されたという非常に重要なミッションを行った神様です。
猿田彦大神の本拠地がこの伊勢の地であることから、この猿田彦神社が同神社の総本宮であると言えます。「みちひらき」の神様ですから、万事うまくいくというご利益があるのでしょう。
また、この猿田彦神社の境内には、境内社の佐瑠女神社(さるめじんじゃ)が鎮座しています。お祀りするのは天宇受売命(あめのうずめのみこと)です。天宇受売命は、天照大御神が天岩屋戸にお隠れになったとき、天岩屋戸の前で踊りを踊ったことで有名です。そのため、芸能関係の守護神とされています。天孫降臨の後、猿田彦大神をサポートして伊勢の地に戻ったことから、ここ猿田彦神社の境内社にお鎮まりになったのでしょう。
猿田彦神社の授与所では、各種御守りや御朱印などを授かることができます。芸能の御守りがあるのもユニークな点です。御朱印は猿田彦神社のものと佐瑠女神社のものとの2種類があります。もちろん両方頂いておきましょう。なお、猿田彦神社での参拝を終えると17時前くらいかと思いますが、授与所の受付時間が17時30分までですので、時間には注意しましょう。
伊勢市駅に戻って外宮参道で夕食
以上で参拝と観光を終えて伊勢市駅に戻ります。猿田彦神社の正面の道路を渡ったところに55系統の宇治山田駅前行きバスのバス停がありますので、ここから伊勢市駅バス停まで乗車します(330円)。伊勢市駅前にはだいたい17時半頃に到着すると思います。
伊勢市駅前から外宮に向かう道は「外宮参道」と呼ばれ、飲食店やお土産物屋が並んでいます。「おはらい町通り」や「おかげ横丁」でのショッピングでは物足りない場合には、ここでもショッピングの時間を設けることが可能です。
あるいは、全体的に時間が押している場合には、猿田彦神社での授与所の受付時間(17:30終了)があるので、「おはらい町通り」や「おかげ横丁」でのショッピングを省略し、「外宮参道」でゆっくりショッピングをするという調整もできそうです。
夕食はそれぞれ好みのお店を選べばいいのですが、伊勢と言えばやはり「伊勢エビ」がおすすめです。「外宮参道」には伊勢エビの料理がお手頃価格で味わえるお店がいくつかありますので、伊勢観光の最後の締めは伊勢エビで一杯などいいと思いますよ。
おまけ情報:別宮を参拝する場合
内宮には境内外(市内)に「月讀宮」と「倭姫宮」という別宮があります。外宮にも境内外(市内)に「月夜見宮」という別宮があります。いずれも内宮や外宮とは別の御守りや御朱印が授かれます。「月讀宮」と「倭姫宮」とは51系統バスを途中下車しながら参拝が可能です。「月夜見宮」はバスはなく、伊勢市駅から徒歩5分となります。
しかし、上で紹介したモデルコースに加えてこれら市内の3つの別宮を参拝するのは、かなりきついスケジュールになります。伊勢市駅に近い「月夜見宮」だけなら、上で紹介したモデルコースに加えて、例えば夕食前に参拝することは可能かもしれません。しかし、授与所の受付時間は過ぎていますから御守りや御朱印は難しいでしょう。
とにかく多くのお宮を回りたいという方には外宮・内宮での移動手段にレンタサイクルを使うことを考えてもいいかもしれません。例えば、外宮から内宮までの所要時間は、バス10分、自転車20分とされていますので、自転車を利用すればバスの待ち時間や徒歩移動がなくなる分、全行程での所要時間はかなり節約できるように思います。注意点としては、途中、アップダウンがありますので、レンタルする車種は「電動アシスト」にしたほうがいいと思います。
日帰り参拝時の東京から伊勢神宮へのアクセス
次に、筆者が実際に伊勢神宮を日帰り参拝した際の、東京から伊勢神宮へのアクセスについて紹介します。東京と名古屋の間は新幹線を利用したアクセスなので、関西方面からの人が伊勢神宮に日帰り参拝する場合にも参考になると思います(ただし、大阪からであれば大阪難波―伊勢市で近鉄特急を利用するほうが速くて安いです。)。
伊勢神宮の位置関係とアクセス方法概要
上の地図は、東京駅から伊勢神宮の外宮がある伊勢市駅までの公共交通機関を利用した場合の経路を示すGoogleマップのキャプチャです。東京―名古屋(約330km)は「新幹線のぞみ」を利用、名古屋―伊勢市(約130km)はJR在来線または近鉄特急になりますが、片道の所要時間は3時間半前後です。
名古屋―伊勢市において、近鉄特急は約15分間隔という頻繁な間隔で運行されており、使い勝手が良いです。所要時間も1時間20分ほどです。
一方、名古屋―伊勢市においてJR在来線の「快速みえ号」も1時間に1本程度と使い勝手はやや落ちますが、所要時間は1時間30分ほどと近鉄特急と比べてそれほど遅くなく、運賃は近鉄特急を利用する場合と比較して片道1,460円安いです。名古屋駅での新幹線からの乗り換えも便利ですので、うまくスケジュールが合うなら「快速みえ号」を選ぶほうがいいかもしれません。
伊勢神宮の外宮・内宮での位置関係とアクセス
モデルコースの紹介にて外宮と内宮には触れていますが、ここでは上の地図を見ながら外宮と内宮の位置関係とアクセスについておさらいします。この地図は、伊勢市駅から伊勢神宮の外宮に立ち寄り、そのあと伊勢神宮の内宮に行く徒歩経路を示すGoogleマップのキャプチャです。正式な参拝順序も外宮が先で次に内宮です。
外宮は伊勢市駅から歩いてすぐのところにありますが、外宮から内宮までは4kmほどあり、歩いて行くのはおすすできません。外宮前―内宮前の間で片道運賃が470円と少々かかりますが、三重交通の路線バスが昼間は約10分間隔で運行されています。所要時間は10分程度ですので、このバスを利用して外宮と内宮の間をアクセスするのが一般的な参拝方法になります。
東京ー伊勢市の往復プラン例
上で紹介したモデルコースは、筆者が実際に体験したスケジュールであり、伊勢市駅を11:40にスタートして外宮・内宮などを参拝して伊勢市駅に19:00頃に戻って来るものでした。
このとき利用した東京―伊勢市の具体的な往復プランは、東京駅8:12発の新幹線のぞみ139号で名古屋駅9:48着、近鉄名古屋駅10:10発の近鉄特急賢島行で伊勢市駅11:31着でした。帰りは、伊勢市でちょっと早めの夕食をとった後、伊勢市駅19:16発の近鉄特急名古屋行で近鉄名古屋駅20:38着、JR名古屋駅20:57発の新幹線のぞみ178号で東京駅22:33着です。これなら終電前に自宅に到着できそうなスケジュールです。
上のプランを使うと、伊勢市駅を朝11時半過ぎに出て、伊勢市駅に夜19時過ぎに戻るという現地スケジュールとなり、現地での滞在時間は7時間半も確保できることになります。これなら余裕で伊勢神宮の外宮と内宮、プラスαをお参りできそうです。
まとめ:伊勢神宮の日帰り参拝モデルコースを紹介!東京からも日帰りOK
本記事で紹介したモデルコースを使えば、伊勢市駅をお昼前にスタートし、徒歩とバスを使って外宮と内宮を参拝し、ショッピングや食事なども楽しめる日帰り参拝が可能です。
東京からでも新幹線を利用すれば伊勢市駅にお昼前に到着することが可能なので、伊勢神宮の外宮・内宮を日帰りでお参りすることができます。
このモデルコースを使えば、時間がない人でも一日のお休みさえとれれば伊勢神宮の外宮と内宮をお参りできます。いつかは伊勢神宮にお参りしたいと思っていた人は是非チャレンジしてみてください!
また、2泊3日と時間をかけて昔ながらの正式な方法で伊勢神宮の参拝をしてみたい人は、以下の記事もご覧になってください。
Have a nice trip!