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戦艦アイオワは、アメリカ海軍のアイオワ級戦艦のネームシップとして知られ、その歴史は第二次世界大戦から朝鮮戦争、冷戦期にまで及びます。現在、戦艦アイオワはロサンゼルス港に係留され、博物館として一般公開されています。
この記事では、戦艦アイオワの現在の姿やその歴史、博物館としての役割について詳しく紹介します。また、戦艦アイオワと戦艦大和の違いや、戦艦アイオワの主砲の魅力、場所とアクセス方法についても解説します。戦艦アイオワの現在の姿を知りたい方や、その歴史に興味がある方はぜひご覧ください。
- 本記事で説明するポイント
- ・戦艦アイオワの現在の姿と歴史について理解できる
・戦艦アイオワの博物館としての役割と展示内容、見どころについて理解できる
・戦艦アイオワと戦艦大和の違いについて理解できる
・戦艦アイオワの場所とアクセス方法について理解できる
戦艦アイオワの基本知識と現在の姿

ここではまず、戦艦アイオワの特徴とその歴史、戦艦アイオワの主砲の魅力、博物館としての戦艦アイオワ、戦艦アイオワの場所とアクセスについて解説し、戦艦アイオワに関する基本知識とともに、その現在の姿について理解を深めます。
博物館「戦艦アイオワ」(Battleship IOWA): 公式サイト(英語)
戦艦アイオワの特徴とその歴史
戦艦アイオワ(USS Iowa, BB-61)は、アメリカ海軍のアイオワ級戦艦のネームシップとして知られています。1940年にニューヨーク海軍造船所で起工され、1943年に完成、就役しました。戦艦アイオワは「ビッグ・スティック(The Big Stick)」の愛称で呼ばれ、第二次世界大戦から、朝鮮戦争、そして冷戦期においても重要な役割を果たしました。
特に第二次世界大戦中、戦艦アイオワは太平洋戦域で活躍し、マーシャル諸島攻略やマリアナ沖海戦など多くの戦闘に参加しました。また、フランクリン・ルーズベルト大統領を乗せてカイロ会談やテヘラン会談に向かう際の護衛艦としても使用されています。第二次世界大戦の終結後は一旦予備役に退きましたが、朝鮮戦争の勃発により再び現役に復帰しています。
その後、戦艦アイオワは1980年代に再度近代化改修を受け、トマホークミサイルやハープーンミサイルなどの最新兵器を搭載しました。しかし、1989年に発生した砲塔爆発事故により47名が死亡したことをきっかけに、翌年1990年には退役することとなりました。
現在、退役後の戦艦アイオワはロサンゼルス港で係留され、貴重な軍事遺産として大切に保存されるとともに、博物館として一般公開されています。
戦艦アイオワの主砲の魅力

戦艦アイオワの魅力のひとつである主砲は、その威力と精度で知られています。アイオワ級戦艦には50口径40.6cm砲が9門搭載されており、これらの主砲は長距離射撃能力を持ち、敵艦に対して強力な攻撃を行うことができます。特に、戦艦アイオワの主砲はその射程と発射速度において他の戦艦と比較して優れており、戦闘において大きなアドバンテージを提供しました。
戦艦アイオワの主砲は、第二次世界大戦中の多くの戦闘でその威力を発揮しました。例えば、マリアナ沖海戦では日本艦隊に対して効果的な攻撃を行い、敵艦載機を撃墜するなどの成果を上げました。また、戦艦アイオワの主砲はその後の近代化改修によりさらに性能が向上し、トマホークミサイルやハープーンミサイルと組み合わせることで、より多様な戦術を展開することが可能となりました。
現在、戦艦アイオワの主砲はそのままの姿で展示されており、訪問者はその巨大な砲身と複雑な機構を間近で見ることができます。これにより、戦艦アイオワの主砲の魅力を実感し、その歴史的な価値を理解することができます。
博物館としての戦艦アイオワ
現在、戦艦アイオワはロサンゼルス港で係留・保存されるとともに、博物館「戦艦アイオワ」(Battleship IOWA)として一般公開されています。この博物館「戦艦アイオワ」は、貴重な軍事遺産である戦艦アイオワを保存して後世に伝えるとともに、その歴史や役割を広く知ってもらうための重要な施設でもあります。訪問者は、戦艦アイオワに乗船して、内部見学し、その壮大な構造や装備を間近で見ることができます。
博物館としての戦艦アイオワは、教育的な役割も果たしています。展示物や解説パネルを通じて、第二次世界大戦や朝鮮戦争、冷戦期における戦艦の役割や戦術について学ぶことができます。また、戦艦の技術的な進化やその背景にある歴史的な出来事についても詳しく知ることができます。
博物館「戦艦アイオワ」の営業情報は以下の通りです。
開館時間 | 午前10時から午後5時まで(最終入場は午後4時まで) |
休館日 | 感謝祭(Thanksgiving)とクリスマス |
見学方法 | 【セルフガイドツアー】 自由見学(無料アプリ利用可) 【ガイド付きツアー】 ガイドの引率による艦内ツアー(1~2時間)+自由見学が可能 *「艦内ツアー」の内容は数種類あり。 |
チケット料金 | 【セルフガイドツアー】 大人:29.95ドル/小人:21.95ドル/シニア:26.95ドル 【ガイド付きツアー】 大人:49.95ドルから/小人:36.95ドルから、シニア:41.95ドルから *大人:12~61歳/小人:3~11歳/シニア:62歳以上 |
チケット購入方法 | 【セルフガイドツアー】 現地で当日券購入可または、公式サイトよりオンラインで購入も可 【ガイド付きツアー】 公式サイトよりオンラインで事前予約・購入が必要 |
戦艦アイオワの場所とアクセス

戦艦アイオワは、カリフォルニア州ロサンゼルスのサンペドロ地区にあるロサンゼルス港に停泊しています。この戦艦アイオワの場所、つまり博物館「戦艦アイオワ」(Battleship USS Iowa Museum)は、ロサンゼルスのダウンタウンから約40km(約25マイル)南の位置にあり、アクセスに少々時間はかかりますが、観光客にとってアクセスしやすい場所でもあり、多くの人々が訪れる人気の観光スポットとなっています。
ロサンゼルス港へ車で訪れる場合、主要な高速道路から簡単にアクセスでき、博物館「戦艦アイオワ」の場所には駐車場も完備されています。また、公共交通機関を利用する場合、メトロを利用して簡単に到着することができます。特に、ロサンゼルス市内からのアクセスは良好で、多くの観光客が訪れやすい環境が整っています。以下、博物館「戦艦アイオワ」へのアクセス方法として、メトロを利用する方法と、タクシー(Uber)を利用する方法について紹介します。
メトロを利用する方法
戦艦アイオワの場所(Battleship USS Iowa Museum)は、下の地図のとおり、メトロ・シルバーラインの「Beacon/1st」駅から徒歩5分の位置にあります。
メトロ・シルバーラインとは電車ではなく専用道を走るバスのことです。ロサンゼルスのダウンタウンあたりからBeacon/1stまでは、このメトロ1本で約1時間、料金も1.75ドル均一とお得です。メトロ・シルバーラインは治安面でも心配ありませんし、ダウンタウン方面から戦艦アイオワを見に行くには最もおすすめできるアクセス方法です。
タクシー(Uber)を利用する方法
やはりロサンゼルスの治安は心配、メトロに乗るのが不安という場合には、タクシーやUberの利用でもいいと思います。Uberで見積もりをしてみると、例えばロサンゼルスのダウンタウンからだとUberXで55.96ドルでした。所要時間は30分ほどです。メトロ利用に比べると高額になってしまいますが、所要時間は短く、何よりも治安面で安心なのがいいと思います。
現在の戦艦アイオワでの見どころ

次に、現在の戦艦アイオワでの見どころを紹介するにあたって、戦艦大和との比較を行い、その違いを知ることで戦艦アイオワの見どころを見つけたうえで、筆者が実際に戦艦アイオワを見学した際のレビューを紹介することで、戦艦アイオワの見どころを具体的にイメージできるようにお伝えします。
戦艦アイオワと戦艦大和の違い
アメリカ海軍の戦艦アイオワと、日本海軍の戦艦大和とは、ともに第二次世界大戦中に活躍した代表的な大型戦艦ですが、その設計や性能には大きな違いがあります。まず、戦艦アイオワは、1943年に就役したアメリカ海軍のアイオワ級戦艦一番艦であり、戦艦大和は、これより2年早い1941年に就役した日本海軍の大和型戦艦一番艦でありました。
戦艦アイオワの大きさ
排水量: 48,425トン(基準)、57,540トン(満載)
全長: 270.43 m、幅: 32.97 m
戦艦大和の大きさ
排水量: 64,000トン(基準)、72,809トン(満載)
全長: 263.0 m、幅: 38.9 m
艦の大きさを見ると、戦艦アイオワのほうは幅が狭く長細い形状で、戦艦大和のほうは幅が広く長さはアイオワより少しだけ短い形状です。排水量は大和が大幅に大きいです。ただ、ほぼ同じくらいの大きさであると言えます。
戦艦アイオワの最大の特徴は、その速力とレーダー技術です。アイオワは最大速力最大速力: 33ノット(約61.1 km/h)を誇り、戦艦としては非常に高速です。また、アイオワは高度なレーダーシステムを搭載しており、敵艦の位置を正確に把握することができました。
これに対して、大和の最大速力: 27.46ノット(約50.8 km/h)であり、アイオワよりも遅いです。大和は主に光学測距儀を使用しており、レーダー技術はアイオワに劣っていました。
次に、主砲の違いについてです。アイオワは50口径40.6cm砲を9門搭載しており、長距離射撃能力に優れています。一方、大和は45口径46cm砲を9門搭載しており、世界最大の主砲を持つ戦艦として知られています。大和の主砲はその威力と射程でアイオワを上回りますが、発射速度や精度ではアイオワに劣る点もあります。
防御力に関しては、大和は非常に厚い装甲を持ち、特に舷側装甲の厚さは410mmに達します。これに対して、アイオワの舷側装甲は307mmであり、大和よりも薄いです。しかし、アイオワは速力と機動性を活かして敵の攻撃を回避する戦術を取ることができました。
このように、戦艦アイオワと戦艦大和はそれぞれ異なる特徴と強みを持っています。アイオワは速力とレーダー技術で優れ、大和は強力な主砲と厚い装甲で知られています。どちらが優れているかは一概には言えませんが、それぞれの戦艦が持つ特性を理解することで、戦艦の歴史や戦術についてより深く知ることができます。
戦艦アイオワの見学レビュー
最後に、筆者が実際に戦艦アイオワを見学したときのレビューを紹介します。ロサンゼルス市内で宿泊し、戦艦アイオワまでのアクセスはメトロ・シルバーラインを利用しました。メトロの停留所「Beacon/1st」から戦艦アイオワまでは徒歩5分くらいですので、とても便利でした。
外から戦艦アイオワを眺める

現地へ到着すると、戦艦アイオワの大きさと迫力に圧倒されました。戦艦アイオワは、外から鑑賞するのが見どころのひとつです。全長270.43m、幅32.97mというサイズは、確かに戦艦大和(全長263.0m、幅38.9m)と比べても遜色なく、まさに超弩級戦艦です。その存在感は見る者を強く惹きつけます。
早速、戦艦アイオワに乗船することにしました。まず、博物館「戦艦アイオワ」のチケットが必要ですが、私は、セルフガイドツアー(自由見学)だったので、チケットは当日券を現地で購入しました。博物館「戦艦アイオワ」の公式サイトを見ると、ガイドさんが案内するガイド付きツアー(事前予約必要)も面白そうなものがあったのですが、英語でのガイドとなるので、話の内容が理解できないだろうと思い、セルフガイドツアーにしました。英語が得意な方は、ガイド付きツアーに参加されるのもいいかと思います。
戦艦アイオワの甲板で見学

窓口でセルフガイドツアーのチケットを購入していざ乗船。まずは甲板の艦首側へ移動して、戦艦アイオワの巨大な主砲を眺めました。アイオワ級戦艦の主砲は、50口径40.6cm砲が9門搭載されており、その長大な砲身と圧倒的な存在感はまさに圧巻です。「ビッグ・スティック(The Big Stick)」の愛称で呼ばれたこの主砲は、第二次世界大戦中にその威力を発揮し、戦艦アイオワの象徴とも言える装備です。

甲板を艦中央寄りに進むと、対艦ミサイルのハープーンがありました。ハープーンは比較的新しく装備されたもので、1980年代に近代化改修を受けた際に搭載されました。トマホークミサイルとともに、戦艦アイオワの近代兵装を代表する装備です。戦艦アイオワが第二次世界大戦後も現役で活躍し続けていたことがよくわかりました。
戦艦アイオワの艦内を見学

階段から艦内に下りていきました。艦の内部の通路は、上の写真のように、大型船舶によく見られる狭い通路からなる構造でした。また、ところどころには、戦艦アイオワの歴史や技術に関する展示も豊富で、特に模型や写真、映像などは勉強にもなり見応えがありました。

また随所に乗組員の生活空間が公開されていました。食堂や寝室、医療施設など、乗組員がどのように生活していたかを知ることができます。これにより、戦艦の運用に関わる人々の生活や仕事の様子を具体的にイメージすることができました。
戦艦アイオワの艦橋に登る

艦内から階段を登って艦橋に行きました。ここも大きな見どころのひとつです。艦長が指揮を執った操舵室では、当時の計器類がそのまま残されており、手に触れることも可能でした。大型戦艦であるアイオワの艦橋は非常に高く、そこから見渡す景色はまさに絶景でした。
かつて艦長や乗組員が見たであろう眺めが目の前に広がります。真っ直ぐに並ぶ主砲は、艦橋から見るとその迫力と美しさは感動ものでした。ちょうど天気も良く晴れており、美しいロサンゼルス港の景色とともに、戦艦アイオワの雄姿を堪能することができました。
戦艦アイオワの見学を終えて

戦艦アイオワは、その歴史的な価値と魅力を存分に感じることができる素晴らしい博物館でした。軍事遺産に興味のある方はもちろん、歴史や技術に興味のある方にもおすすめのスポットと言えるでしょう。
また、戦艦アイオワを見た後、一足伸ばしてロングビーチにある「クイーン・メリー」などに寄ってみてもいいと思います。
まとめ:米海軍「戦艦アイオワ」現在の姿と歴史・見学レビュー紹介
本記事の内容をまとめると次のとおりです。
- 戦艦アイオワはアメリカ海軍のアイオワ級戦艦のネームシップである
- 1940年にニューヨーク海軍造船所で起工され、1943年に就役した
- 第二次世界大戦、朝鮮戦争、冷戦期において重要な役割を果たした
- 現在はロサンゼルス港で博物館「戦艦アイオワ」として一般公開されている
- 主砲は50口径40.6cm砲が9門搭載されている
- 主砲は長距離射撃能力に優れ、戦闘で大きなアドバンテージを提供した
- 1989年に砲塔爆発事故が発生し、47名が死亡した
- 1990年に退役し、現在は軍事遺産としてロサンゼルス港で保存されている
- 博物館「戦艦アイオワ」は教育的な役割も果たしている
- セルフガイドツアー(自由見学)とガイド付きツアーの見学方法がある
- ロサンゼルス港へのアクセスは車やメトロを使えば非常に便利である
- 戦艦アイオワは、戦艦大和と比較して速力とレーダー技術で優れている
- 戦艦アイオワの内部見学では、食堂や寝室、艦橋などが公開されている
- 展示内容には模型や戦闘の映像、乗組員の装備などが含まれている