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カナダのケベック州にあるイースタン・タウンシップス(Eastern Townships)は、モントリオールの東約80kmにあり、シャーブルックやマゴグ=オーフォールなどの町を中心としたエリアを指します。アメリカとの国境付近に位置し、英仏両国の文化が融合してできた独特の文化に特徴があり、観光リゾートとしても人気があります。メープル街道の一部ともなっており、秋は紅葉の名所とされています。
今回は、モントリオールから高速バスでイースタン・タウンシップスのシャーブルックへ日帰りする方法についてご紹介したいと思います。
イースタン・タウンシップスへのアクセス方法と自力で行ける場所
イースタン・タウンシップスへの公共交通機関はあまり整っておらず、またイースタン・タウンシップスはエリアが広く見どころが散在しているため、自家用車あるいはレンタカーを用いるのが一般的です。自分で車を運転できない場合には、現地のバスツアーなどに参加することも可能ですが、やや値段が高いのと、自分のペースで気軽に観光したい人には向いていないかもしれません。
カナダで車を運転するのは難しいけれど、自分のペースでイースタン・タウンシップスを気軽に観光したい、というわがままな望みを叶えることのできる方法が1つあります。モントリオールからイースタン・タウンシップスの代表的な町であるシャーブルックまでは、1~2時間間隔で高速バスが運行しているのです。片道2時間半ほどですから、モントリオールからこの高速バスを利用すると日帰りでシャーブルックを観光することが可能です。シャーブルックはイースタン・タウンシップスのなかのほんの一部でしかありませんが、お洒落でアートな街の雰囲気と、ちょっとした渓谷などが全て徒歩圏内にあり、日帰り観光するには丁度よい内容かと思います。
モントリオールからシャーブルックへの高速バスを利用する方法
シャーブルックへの高速バスは、モントリオールの中心部である地下鉄Berri-UQÀM駅からすぐの「モントリオール中央バスターミナル」から発着しています。モントリオール中央バスターミナルや高速バスのチケット購入方法などは、こちらの記事『モントリオールから高速バス「オルレアンエクスプレス」、「グレイハウンド」、「リモカー」を使って近郊・中距離の観光地へ移動する方法』にて詳細に説明していますのでご参考にしてください。
ちなみに、ネットでのチケットの予約購入は運行会社である「LIMOCAR」のサイトから行います。まずは指定された項目に入力するのですが、注意点として、出発地(From)からは「Montreal(Gare d’autocars)」(モントリオール中央バスターミナル)を選択し、目的地(To)からは「Sherbrooke(Terminus)」(シャーブルック・バスターミナル)を選択するようにしてください。往復の日付(日帰りなら同日)、利用者の人数を入力して、右下の「Find trip」のボタンを押すと、画面が切替わり利用可能な行きの便のリストが表示されます。希望する便をチェックして右下の「Next」のボタンを押すと、続いて帰りの便のリストが表示されます。同様に希望する便をチェックして右下の「Next」のボタンを押すと、氏名とメールアドレスの入力、さらに進んでクレジットカード情報を入力して決済へと進みます。
決済が完了すると入力したメールアドレスのほうにPDFの添付ファイルでeチケットが届きます。バスに乗車するにあたっては、あらかじめeチケットをプリントアウトして持参するか、スマホでeチケットのQRコードを表示できるようにしておけばOKです。
シャーブルックへの便は、日中1~2時間間隔で運行しているので予定が立てやすいです。また、片道32~36カナダドル程度なので、レンタカーを借りたり、ツアーに参加することに比べるととても安く済みます。乗車時間は片道2時間半ほどとやや長めですが、シート(2×2)はゆったりしているので、それほど疲れは感じません。途中のトイレ休憩などはありませんが、車内後方には簡易なトイレが設置されています。車両によって仕様は異なりますが、車内無料Wifiがあったり、座席の足元に電源コンセントがあるものもあり便利です。
なお、シャーブルック側のバス停である「シャーブルック・バスターミナル」での注意点ですが、バスはバスターミナルの建物のすぐ横には停まらず、建物の前の道路を渡った反対側に停まります。モントリオールから来たバスの降車もここですし、モントリオールへ向かうバスの乗車も同じ場所になります。なので、特にモントリオールへ帰るときに、バスターミナルの建物の前で待っていてもバスは来ないので注意が必要です。
シャーブルックでの楽しみ方
ここではシャーブルックでの滞在時間が3~4時間として、マゴグ川添いの渓谷を歩き、そのあとダウンタウンの町並みを楽しみながらバスターミナルに戻って来る3.5kmほどの散策コースをご紹介いたします。
キング通りを歩いて渓谷を目指す
散策コースは例えば下の地図のような感じがいいかなと思います。シャーブルック・バスターミナルでバスを降りると、すぐそばに廃線になった鉄道の線路があります。たまに不定期でイベント列車が来ることもあるそうです。その線路と踏切で交差する大きな通り「キング通り(112号線)」があります。路線バスも通る一番の目抜き通りです。渓谷の入口は、このキング通りに沿って1kmほど西へ(踏切を渡らず反対方向へ)行ったところにあります。
渓谷の入口までは途中路線バスもありますが、それほど距離もありませんので徒歩で行くことをおすすめします。飲食店や官公庁の建物などが多く、賑やかな通りです。バスターミナルから300mほどが比較的急な上り坂となっています。赤レンガの教会や道路の中央に天使のモニュメントがあるあたりから後ろを振り返ると街が一望できる感じの丘になっていることがわかります。
先に進んで橋を渡ったすぐ右手に観光案内所があります。この建物の脇を下りていくと渓谷の入口へと続いています。なお、この観光案内所の裏側には壁画が描かれています。シャーブルックでは街の中の建物のあちらこちらには様々な壁画が描かれています。町全体がアートといった感じですね。このような壁画を見て回る散策コースなどもあるようですが、今回は時間もなかったので、あまり壁画は見ることができませんでした。
遊歩道でマゴグ川の渓谷を楽しむ
観光案内所の脇の道を少し進むと、門のような入口があります。ここが渓谷の入口で、ここから渓谷に沿って遊歩道が続いています。
遊歩道は全長約500mほどの距離しかありませんが、渓谷の美しい景色が堪能できるようによく整備されています。足元もフラットな路面なのでどんな服装や靴でも問題なさそうです。ところどころ景色を見ながら休憩できるベンチも設置されています。気候のよい日なら、さきほどのキング通りのハンバーガーショップでランチを買って来てここで昼食をとる、といったのもいいかもしれません。
この渓谷での見どころの1つはダムです。小さなダムですが常時勢いよく水が放流されており、なかなかの迫力でした。ダムを見物するためのテラスも設置されているので、正面の位置からゆっくり見物することができます。
紅葉の季節に行きましたが、とても綺麗で絵になる風景が楽しめました。紅葉の時期はモントリオールよりは1週間ほど早めな印象です。10月上旬が見頃でしょうね。
お洒落な建物や町並みを見ながらバスターミナルへ戻る
遊歩道を通り抜けたあとは、工場があるので北へグルっと迂回する感じのルートを通り再びマゴグ川に向かいます。途中、お洒落な教会や建物、美術館、戦車を展示している軍関連施設などもありますので、町並みを楽しみつつ写真を撮りながらゆっくり歩いてみるのがおすすめです。
そして、マゴグ川を北から南に渡る橋を通ってバスターミナル側に戻って来ます。少し路地裏を覗いてみると、個人の住宅なのだと思いますが、いかにもイースタン・タウンシップスといった感じの可愛いお家を見ることができます。街路樹も多いので、秋の紅葉の季節には絵になって美しい風景を楽しめます。
先ほどの橋からキング通りに至る南北の通り沿いには、たくさんのショップや飲食店がありますので、この辺のカフェで休憩し、お土産などのショッピングをしていくのもおすすめです。キング通りに出るとてバスターミナルまではすぐ近くの距離になります。
まとめ
モントリオールから高速バスでイースタン・タウンシップスのシャーブルックへ日帰りする方法をご紹介しましたが、如何でしたでしょうか?訪問地はシャーブルックだけになりますが、安価でかつ自分のペースで気軽に行けるのがいいですよね。年間を通じて観光できる街ですが、秋の紅葉のシーズンはとても美しい景色が見られるので特におすすめです。
Have a nice trip!