旭山動物園の何がすごい?ペンギンの水中トンネルと散歩イベントを解説

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旭山動物園の何がすごい?ペンギンの水中トンネルと散歩イベントを解説

北海道旭川市にある人気観光スポット「旭山動物園」は、日本で最もユニークな動物園として知られ、その中でもペンギン展示は圧倒的な人気を誇ります。

「旭山動物園のペンギンの何がすごい?」という問いに答えるなら、水中トンネルからペンギンたちの迫力ある泳ぎを観察できることや、冬季限定のペンギンの散歩イベントなど、他では体験できない見どころが満載であるという点です。さらに旭山動物園では、キングペンギンからジェンツー、イワトビ、フンボルトまで4種類ものペンギンを比較観察できる点も魅力のひとつとなっています。

この記事では、旭山動物園のペンギン展示のすごさを徹底解説するとともに、その他の見どころや札幌から旭山動物園へのアクセス方法についても紹介します。旭山動物園を訪問する前に知っておきたい情報をまとめていますので、旅行計画の参考にしてください。

本記事が説明するポイント
・ペンギン館の水中トンネルでペンギンの本来の泳ぎを観察できること
・冬季限定イベント「ペンギンの散歩」の魅力と動物福祉に基づく取り組みであること
・旭山動物園では4種類のペンギンを比較し多様性を学べること
・ペンギン展示が行動展示の理念に基づき教育的価値をあわせ持つこと

 旭山動物園は何がすごい?ペンギン館の魅力

ペンギン館その1

ここでは、水中トンネルでペンギンが泳ぐ姿を観察、冬季限定「ペンギンの散歩」イベント、キング・ジェンツー・イワトビ・フンボルトの比較観察、飼育員による「スキューバ給餌」「もぐもぐタイム」、行動展示で本来の泳ぎやよちよち歩きを引き出す方法などについて解説し、旭山動物園のペンギン館がなぜ特別なのか、その構造や体験価値について詳しく紹介します。

旭川市 旭山動物園: 公式サイト

水中トンネルでペンギンが泳ぐ姿を観察

ペンギンの水中トンネル

旭山動物園のペンギン館の目玉はペンギンたちが泳ぐ姿を下から観察できる「水中トンネル」です。この水中トンネルとは、ペンギンの水槽の底に造られた観察用のトンネルで、このトンネルの中に人が入って泳いでいるペンギンを観察できるようにトンネル内壁の上下左右は特殊な透明アクリル素材になっています。

水中トンネルから観察すると、陸上ではよちよち歩きのペンギンが、水中を時速30kmにも達するスピードで泳ぐ姿を真下から見上げることができます。まるで空を飛んでいるような動きは感動的です。ペンギンの進化の秘密を体感できる瞬間でもあります。また、ペンギンが水中で群れを作り、急旋回やジャンプを繰り返す様子などを間近で観察できます。こうした行動は自然界での捕食回避や遊泳能力を示すもので、教育的価値も非常に高いものです。

豆知識: ペンギンは水中で羽を翼のように使い、推進力を得ています。これは鳥類の飛翔運動と類似しており、進化の過程で飛ぶ能力を失った代わりに泳ぎに特化した結果です。

さらに、ペンギン館では水温管理が徹底されており、常に15℃以下に保たれています。これはペンギンたちの故郷である亜南極圏の環境を再現するためで、ペンギンの健康維持にとっても不可欠です。

水中トンネルの技術的ポイント

要素特徴
素材高耐圧アクリル、厚さ約10cm
長さ約30メートル
視界360度パノラマ

冬季限定「ペンギンの散歩」イベントを体験

ペンギンの散歩

雪が積もる冬の季節に行われる「ペンギンの散歩」は、極寒の地である旭川ならではのイベントです。キングペンギンを中心に、ペンギンたちが園内を行進する姿は圧巻です。これは単なる観光イベントではなく、ペンギンの運動不足を防ぐための動物福祉に基づいた取り組みでもあります。

散歩は1日2回(11:00と14:30)実施され、散歩する距離は約500メートル。ペンギンたちは雪上を悠然と歩き、自然界での長距離移動習性を再現します。来園者はロープで仕切られた安全な距離から観察できますが、ペンギンが近づいてくる瞬間はまさに感動のひとときです。

ポイント: ペンギンの散歩は天候や積雪状況により中止される場合があります。訪問前に公式サイトで最新情報を確認してください。

この「ペンギンの散歩」は、ペンギンの自然な行動を尊重する「行動展示」の一環です。キングペンギンは野生で数十キロ歩く習性があり、散歩はその本能を満たすために行われています。来園者は、ペンギンの生態を理解し、動物福祉の重要性を学ぶことができます。

キング・ジェンツー・イワトビ・フンボルトの比較観察

旭山動物園では、キングペンギン、ジェンツーペンギン、イワトビペンギン、フンボルトペンギンという4種類ものペンギンを飼育しています。これらペンギンを比較観察することで、それぞれの特徴を理解でき、ペンギンという生物群の多様性を深く学べます。

キングペンギンは体長約90cm、体重は10kgを超える大型種で、堂々とした姿が魅力です。ジェンツーペンギンは頭部の白いラインが特徴で、ペンギンの中で最速の泳ぎを誇ります。イワトビペンギンは黄色い飾り羽が目を引き、岩場を飛び跳ねるユニークな行動を見せます。フンボルトペンギンは温帯性で、南米沿岸に生息し、巣穴を掘る習性があります。

種類特徴見どころ
キングペンギン大型、冬季散歩の主役雪上での行進
ジェンツーペンギン高速泳ぎ、白い頭部ライン水中での爆発的スピード
イワトビペンギン黄色い飾り羽、岩場ジャンプ陸上での軽快な動き
フンボルトペンギン温帯性、巣穴生活異なる環境への適応

以上の4種類のペンギンを比較することで、各種類のペンギンがどのように環境に適応してきたかを理解できます。観察時には、ペンギンたちの泳ぎ方や鳴き声、群れでの行動にも注目してください。

飼育員による「スキューバ給餌」や「もぐもぐタイム」

スキューバ給餌

旭山動物園のペンギン館では、飼育員による給餌シーンが人気です。特に水中で行われる「スキューバ給餌」は、ペンギンが魚を丸飲みする瞬間を間近で見られる貴重な体験です。また岩場など陸上での給餌「もぐもぐタイム」と呼ばれるイベントでは、ペンギンの食事行動や社会性を学ぶことができます。

給餌はペンギンの健康管理に欠かせない作業であり、飼育員は魚の鮮度や栄養バランスを徹底的に管理しています。来園者は、ペンギンが餌を奪い合う様子や、食後に羽づくろいをする姿を観察できます。こうした行動は、ペンギンの群れ社会における順位やコミュニケーションを理解する手がかりとなります。

補足: 給餌時間「もぐもぐタイム」は公式サイトで確認できます。混雑時は早めに場所取りをするのがおすすめです。

行動展示で本来の泳ぎやよちよち歩きを引き出す

ペンギンのもぐもぐタイム

旭山動物園での動物たちの展示方法は「行動展示」という哲学に基づいています。これは、動物が自然な行動を見せる環境を再現することで、来園者に本来の姿を伝える手法です。ペンギン館の水中トンネルや散歩イベントは、この理念を象徴するものです。

行動展示は、動物福祉と教育を両立させる革新的な取り組みです。従来の「形態展示」では、動物は狭い檻の中で動きが制限されていました。しかし、旭山動物園では広いプールや雪上スペースを用意し、ペンギンが自由に泳ぎ、歩ける環境を整えています。これにより、来園者はペンギンの本来の能力を体感できます。

ポイント: 行動展示は、動物園の役割を「見せる」から「学ぶ」へと進化させました。

ペンギンの散歩は、キングペンギンの長距離移動習性を尊重した取り組みです。運動不足を防ぎ、健康を維持するために実施されています。個体ごとの歩き方や行動の違いを観察できるのも魅力です。

散歩中、ペンギンは群れで行動しますが、性格によって歩くスピードや列の位置が異なります。こうした違いを観察することで、ペンギンの個性を感じることができます。

旭山動物園は何がすごい?ペンギン以外の見どころとアクセス情報

旭山動物園入口

旭山動物園の最大の魅力は、自然に近い環境で動物を観察できるということです。従来の一般的な動物園では、動物の姿形を見せることに主眼を置いた「形態展示」となっていますが、旭山動物園では、動物たちの行動や生活を見せる「行動展示」をいち早く導入したことで注目を集めました。上で紹介したペンギンの展示はその代表例です。

ここでは、ペンギン以外にも旭山動物園の何がすごいのか?について、旭山動物園でのペンギン以外の見どころについても言及しつつ、旭山動物園へのアクセス情報などを紹介します。

旭山動物園でのペンギン以外の見どころ

旭山動物園のホッキョクグマ

旭山動物園の特徴である「行動展示」を具体化したものとしては、上で紹介したペンギンのプールに水中トンネルを設けていることのほか、ライオンやトラが自然に近い環境の中を自由に動き回れるようにしたりするなどの、動物たちが動き、泳ぎ、飛ぶ姿を間近で見られる施設造りです。

旭山動物園での最大の見どころは、動物たちの食事シーンを見学できる「もぐもぐタイム」です。上で紹介したペンギン以外も各動物の「もぐもぐタイム」が実施されます。動物ごとの「もぐもぐタイム」のスケジュールは公式サイトでも確認できますし、現地にて 旭山動物園の正門、西門、東門など入ったところにある掲示板にも掲載されています。まず、旭山動物園に到着したら、見たい動物の「もぐもぐタイム」の時間を確認し、その時間までに動物のところに移動できるようにしましょう。

特にホッキョクグマの「もぐもぐタイム」は大人気で多くの人が見学しに来ます。混雑状況にもよりますが、ホッキョクグマの食事の様子を写真撮影したい場合は、10分くらい前には場所取りをしておくのがいいでしょう。

札幌からの旭山動物園へのアクセス方法

旭川駅の特急カムイ

札幌から旭山動物園へのアクセスは比較的簡単なので、旭山動物園を訪問する場合は札幌を起点とし、札幌からの日帰り観光として訪問すると便利です。以下に、札幌から旭山動物園への主なアクセス方法をご紹介します。

公共交通機関を利用する場合

1.鉄道+路線バスを利用

JR札幌駅からJR旭川駅までは、特急ライラックや特急カムイなどが1時間に1~2本の間隔で運行しており、札幌から旭川までの所要時間は約1時間半と便利です。片道の運賃は、乗車券3,080円(大人)、自由席特急券1,830円で、合計4,910円となります。

旭川駅から旭山動物園までは、旭川電気軌道社が運行する路線バスを利用します。片道運賃は490円(大人)、所要時間は約40分、30分間隔で運行されています。旭川駅北口(東側)を出たバスロータリーの6番のりばから乗車します。

なお、JR北海道から「旭山動物園きっぷ」というお得なきっぷが発売されています。これは、札幌から旭川までの往復(特急自由席利用)、旭川駅から旭山動物園までのバス往復、旭山動物園の入場料(大人1,000円)、これらが全て含まれて7,060円(大人料金のみ)のチケットです。それぞれバラバラで支払うよりも4,740円もお得なので、おすすめです。

2.高速バス+路線バスを利用

JR札幌駅からJR旭川駅までは、高速乗合バス「高速あさひかわ号」を使うのも便利です。高速あさひかわ号は約30分間隔で運行しており予約は不要、札幌から旭川までの所要時間は約2時間。片道の運賃は2,500円(チケットまたは車内現金支払)、往復チケットを購入すると4,700円とお得です。

鉄道を利用する場合と同様、高速バスを利用する場合も旭川駅から旭山動物園までは、旭川電気軌道社が運行する路線バスを利用します。片道運賃は490円、所要時間は約40分、30分間隔で運行。旭川駅北口(東側)を出たバスロータリーの6番のりばから乗車します。

なお、札幌駅前ターミナル(中央バス窓口)にて「旭山動物園往復バスセット券」というお得なきっぷが発売されています。これは、札幌から旭川までの往復(高速あさひかわ号)、旭川駅から 旭山動物園までのバス往復、旭山動物園の入場料(大人1,000円)、これらが全て含まれて5,500円(大人)のチケットです。それぞれバラで支払うよりも1,180円もお得となり、上述したJR特急が利用できる「旭山動物園きっぷ」(7,060円)と比べても1,560円も安くなります。

公共交通機関を利用して札幌から旭山動物園を日帰り観光する場合の最安値は、この「旭山動物園往復バスセット券」であると言えます。

車を利用する場合

旭山動物園へのアクセスに車を利用する場合、札幌市内から道央自動車道に入り旭川方面へ向かいます。旭川北ICで高速を降り10kmほどで旭山動物園に到着。札幌市内のどこから出発するのかにもよりますが、所要時間は片道2時間前後となります。

旭山動物園には500台駐車可能な無料駐車場が完備されています。周辺にはそのほかの有料・無料の駐車場も多くありますので、激混みするお盆やGW時期でなければ、駐車場の空きが無くて困るということはないように思います。

旭山動物園の営業情報

旭山動物園は、北海道旭川市にある旭川市が運営する市営の動物園です。入場料は、高校生以上が1,000円で、中学生以下は無料となります。

名称通常料金市民特別料金条件・備考
大人1,000円700円高校生以上
大人(団体)900円600円有料(パスポート利用者含む)25名以上で適用
中学生以下無料 中学生以下

旭山動物園の営業時間は、4月下旬ごろから10月中旬ごろまでは、午前9時30分~午後5時15分(最終入園/午後4時00分)、10月中旬ごろから11月初旬ごろまでは、午前9時30分~午後4時30分(最終入園/午後4時00分)です。

ただし、8月中旬のお盆あたりの一週間は「夜の動物園」として、午後9時00分(最終入園/午後8時00分)まで営業が延長されます。冬期開園時期となる、11月初旬ごろから4月初旬ごろまでは、午前10時30分~午後3時30分(最終入園/午後3時00分)と、短い時間での営業となります。

開園日・休園日については、旭山動物園の公式サイトにて確認できます。

注意:  イベントの実施時間や内容は天候や動物の体調により変更される場合があります。正確な情報は旭山動物園の公式サイトをご確認ください。

まとめ:旭山動物園の何がすごい?ペンギンの水中トンネルと散歩イベントを解説

旭山動物園のペンギン展示は、行動展示の哲学と技術が融合した唯一無二の体験です。水中トンネルでの迫力ある泳ぎ、雪上散歩の愛らしさ、そして多様な生態の学びが詰まっています。以下に本記事の内容をまとめます。

  • ペンギン館の目玉はペンギンたちの泳ぐ姿観察できる水中トンネルである
  • 水中トンネルではペンギンの時速30kmの泳ぎを真下から観察できる
  • 水中トンネルは360度視界を確保する特殊アクリルで設計されている
  • ペンギンの泳ぎは鳥類の飛翔運動に似た進化の結果である
  • 冬季限定イベント「ペンギンの散歩」でペンギンの自然界での行動を体験できる
  • ペンギンの散歩は運動不足防止を目的とした動物福祉の取り組みでもある
  • ペンギンの散歩はキングペンギンを中心に約500メートル歩く習性を再現している
  • ペンギン館では4種類のペンギンを比較観察できる
  • キングペンギンは大型で冬季散歩の主役である
  • ジェンツーペンギンはペンギンの中で最速の泳ぎを誇る
  • イワトビペンギンは黄色い飾り羽と岩場ジャンプが特徴である
  • フンボルトペンギンは温帯性で巣穴生活に適応している
  • 飼育員による「スキューバ給餌」でペンギンの水中での捕食行動を観察できる
  • ペンギン展示は行動展示の理念に基づき自然な行動を引き出している
  • 行動展示は動物園を「見せる」から「学ぶ」へ進化させた取り組みである

 参考情報: 札幌での宿泊がおすすめ

旭山動物園を訪問するには、札幌のホテルに宿泊して、札幌からの日帰りにするのがおすすめです。また、札幌でホテルを予約する場合は、航空券と宿泊とをバラバラで手配するよりも、「航空券+宿泊」のパックツアー(ダイナミックパッケージ)で予約すると、割安でしかも予約がとりやすくなるのでおすすめです。

代表的な「航空券+宿泊」パックツアーの提供元は次の通りです。

Have a nice trip!

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