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万里の長城と言えば北京の北西にある「八達嶺長城」が有名です。ただ、北京市内から鉄道を利用して行けるという手軽さから、最近は観光化が進み、混雑も酷くなり、ゆっくりと観光するのが難しいようなことを聞いています。
今回の目的地として選択したのは、「八達嶺長城」とは違ってアクセスが不便で、観光客が比較的少ないと言われている「慕田峪長城」です。北京発の日帰りバスツアーに参加しましたので、今回はこのツアーをご紹介してみます。
慕田峪長城へのツアー選び
慕田峪長城の公式サイトを見ると、北京市内から路線バスを乗り継いで行く方法もあるようです。しかし、途中での乗り換えが必要であったり、郊外路線であることからバスの本数や時間などが心配だったりと、難易度はかなり高そうです。限られた滞在日数での観光にはリスクが大きく、あまりお勧めできないと思います。
そこで日帰りツアーへの参加がお勧めとなります。北京発の日帰りツアーを調べてみたところ、VELTRAさんの日本語ガイド付きツアーでは、一人参加で2万1,000円ほど。ちょっと高めでした。一方、Viatorさんの英語ガイド付きツアーでは、一人参加で6,300円と割安、しかも「明の十三陵」にも立ち寄るという内容でした。
やはり英語ガイドのツアーは安さが魅力ですね。今回の観光のメインは万里の長城。あまり解説は必要ないだろうと思いましたので、私は、迷わず英語ガイド付きツアーを選びました。なお、Viatorさんの場合、サイト内はかなり日本語化されていますが、ツアー会社との連絡は基本的に英語となりますので、ご注意ください。
ツアー出発前までのやりとり
中国でのバスツアーはだいたいこのパターンなのかもしれません。今回も、ツアーの集合場所と集合時間の詳細は、ツアー前日の夜までにガイドから連絡がある、ということでした。ツアーの注意書には、ホテルにチェックインしたら念のためルームナンバーをガイドに連絡してください、とありましたので、チェックイン後(ツアーの2日前でした)にガイドに電話してルームナンバーを伝えました。
ツアー前日、夜8時頃ホテルに戻ってみると、集合場所と集合時間の詳細が記載されたメッセージカードが、部屋のドアの隙間から届けられていました。一方、電子メールのほうもチェックしてみると、Viatorからのメールが届いており、同じく、集合場所と集合時間の詳細が記載されていました。
私は、念のためガイドさんにも直接電話して集合場所と時間を確認しましたが(ツアーの注意書にも電話確認が推奨されていた)、まあそこまでする必要はなかったかもしれません。
このようにツアー出発前までのやりとりは、結構しっかりとなされます。前日まで集合場所と集合時間が確定しないので不安な方も多いとは思いますが、結論としては、まず問題ないと思います。
ツアー参加はこんな感じでした
ツアーへ出発
今回の集合場所は、私の泊まっていた北京飯店の1階ロビー、集合時間は朝7時でした。今回は大型ホテルでしたので、宿泊先ホテルまでバスが来てくれましたが、中小規模以下のホテルの場合には、直接バスが来てくれない可能性が高く、その場合には近隣の大型ホテルに集合となります。
7時ちょっと前にロビーのソファーで座っていると、ガイドさんが来て声をかけてくれました。ガイドさんとともにホテル前に泊まっているバスに乗車。今回のバスは15人乗りくらいのマイクロバスでした。
その後、30分くらいかけて北京市内を移動し、3ヶ所からツアーの参加者をピックアップしました。ちなみに私以外は全員西洋人(英語ガイドなのでそうなるか)。全員揃って、いよいよツアーに出発です。
いきなりお土産屋へ
北京市を出発して30分ほどで、北京市の北に位置する「ナショナル・ストーン・プレイス」という施設に到着しました。ここでは、ひすいの加工・展示・販売をしています。
館内に入ると、ひすい加工に関するパネルの展示があり、続いて、ガラス越しにひすいの加工をしている職人さんを見ることができます。その先の部屋に行くと、係の人が流暢な英語でひすい加工に関する説明をしてくれるので、それをみんなで聞く、という流れです。
ひすい加工の説明それが終わると、ぞろぞろと大きな販売場に進み、お約束の”ショッピングタイム”となりました。
30分くらいでしたでしょうか。結構、長く感じました。かなり高価なものばかりなので、私は何も買いませんでしたし、ほかの参加者も買っている様子はありませんでした。
明の十三陵を観光
ちょっと退屈だったお土産屋を後にし、バスで約30分移動して、「明の十三陵」に到着しました。「明の十三陵」とは、明代の皇帝、皇后、皇貴妃と皇太子等の陵墓群のことで、成祖永楽帝以後の皇帝13代の陵墓があるため、この名前がついたそうです。このうち、今回のツアーで訪れたのは、第14代神宗万暦帝の陵墓である「定陵」です。
ここは、ガイドさんが小旗を持って先導し参加者がぞろぞろとついていく感じでの観光でした。門をくぐって中に入っていきます。
「明楼」という建物がシンボルのようにドンと建っています。この裏に定陵の玄宮、俗に言う「地下宮殿」があります。お墓の中、ということですね。
地下宮殿に入ります。地下 27mの深さにあるそうです。天井はすべて石をアーチ型に組んだものです。中国古代建築のレベルは高かったのですね。
皇帝と皇后のひつぎが置かれていました。鳳凰と竜が彫刻された宝座など。
こちらは副葬品のようでした。
地下宮殿はなかなかのものでした。明の十三陵での観光ハイライトですね。ガイドさんが熱心に解説してくれましたが、英語なのでほとんど理解できませんでした。事前に多少は勉強しておいたほうがよさそうですね。
こうして、約1時間の観光時間を終え、次の目的地に向かいました。
慕田峪でまずは昼食
明の十三陵を出て1時間半ほどで慕田峪のシャトルバスターミナルに到着。ここから慕田峪長城のロープウェイ乗り場まではシャトルバスで片道5分ほどです。
時刻はちょうど12時になろうとしていたこともあり、万里の長城観光の前に昼食をとることになりました。ロープウェイ乗り場の少し手前にあるレストランで下車し、参加者みんなで大きな中華テーブルを囲んで、家庭料理っぽい中華を食べました。味は悪くなかったです。
慕田峪長城の観光
昼食後、ロープウェイ乗り場前に移動し、ここから12:30~14:30までの2時間、自由行動で万里の長城を見物することとなりました。慕田峪長城は山の上にあるため、ロープウェイで登る人、徒歩で登る人、それぞれ別行動です。当日、雪も積もっていて歩くのは大変そうなので、私は往復ロープウェイにしました(ツアー代金とは別で往復120元かかる)。
ロープウェイを降りるとすぐ目の前に万里の長城!
遠くまで続く万里の長城、なかなかの迫力です。
観光客は少なくありませんでしたが、混雑しているというほどではありませんでした。比較的、快適な観光ができました。
前日の雪が残っていたせいで、雪化粧された万里の長城を見ることができました。
万里の長城を少し歩いてみましたが、所々、急な階段になっており、思ったように進めませんでした。
そうこしているうちに、1時間半があっという間に過ぎ、ロープウェイで山を下りることにしました。
前日降った雪のせいで多少の積雪があり、足元は良くなかったですが、当日は快晴の天気で空気も澄んでいました。万里の長城の美しい姿をゆっくり見ることができ、満足度の高い観光となりました。
帰り道には中国茶のショップへ
慕田峪長城からの帰路では、「ティー・セレモニー」がありました。と言っても、中国茶ショップでお茶の試飲・販売会をするというもの。本日2回目の”ショッピングタイム”です。
お茶はおいしかったですが、どれも高価なお茶でしたので、私は買いませんでした。他の参加者は結構買っていたようです。品質は良いもののようでしたので、興味のある方はこういうところで買い物をされるのがハズレがなくて安心かもしれません。
まとめ
交通の便が悪い「慕田峪長城」でしたが、日帰りバスツアーを利用すればとても簡単に行くことができました。
朝7時集合、夕方5時半解散と、約10時間半に及ぶ充実したツアーでした。これで各入場料と昼食代が込みで6,300円というのは、かなりコスパがいいのではないかと思います。
Have a nice trip!