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新緑が美しい季節も、紅葉が色づく秋にも訪れたい奥入瀬渓流は、自然の絶景と言うにふさわしい東北の観光地です。この魅惑の地へのアクセスが、今では新幹線を利用することで、東京や首都圏からでもずっと楽になりました。忙しい毎日から少し離れ、北の大自然に心を癒されてみませんか?東京からならアクセスも良好で、週末を利用して訪れることも可能です。
本記事では、奥入瀬渓流の魅力と見どころ簡単に紹介したあと、東京や首都圏から奥入瀬渓流への快適な旅を叶える新幹線を利用したアクセスと、奥入瀬渓流を観光する際のおすすめモデルコースを詳しく紹介します。
奥入瀬渓流の魅力と見どころ
奥入瀬渓流は、青森県の南、秋田県との県境に位置する十和田湖より流れ出る奥入瀬川の渓流です。美しい自然を堪能できる場所として知られ、多くの観光客が訪れます。
奥入瀬渓流は、新緑や紅葉の時期には特に美しく、季節ごとの木々の色と澄んだ水が織りなす風景は心を癒してくれます。奥入瀬渓流沿いには整備された14kmにおよぶ遊歩道が続き、自然散策を楽しむことができます。
おすすめの滝と渓流の風景
十和田湖から流れ出る奥入瀬川のうち、十和田湖畔の子ノ口(ねのくち)から約14km下流の焼山(やけやま)までが「奥入瀬渓流」とされています。この奥入瀬渓流に沿う形で子ノ口から焼山までの約14km区間には、歩いて観光するための遊歩道が整備されています。
そして上の地図にあるとおり、この遊歩道のうち、子ノ口から約9km下流の石ヶ戸(いしげど)までに見どころが集中しています。奥入瀬渓流での見どころと言えば「流れ」と「滝」の風景です。奥入瀬渓流には美しい流れと滝がたくさんありますが、その中でも特に有名な見どころスポット6ヶ所を以下に紹介します。
1.三乱の流れ(さみだれのながれ)
石ヶ戸よりも500mほど下流(上の地図の外)にある見どころスポットです。「三乱の流れ」は、1つの流れが3つに分かれ、再び合流する様子からその名が付けられました。その美しさと迫力は、自然のアートとも言えるほどです。
2.阿修羅の流れ
石ヶ戸から2kmほど上流に進んだところにある見どころスポットです。明治の文豪、大町桂月が「幽渓の寂漠を破って壮観比なし」と称賛した場所で、奥入瀬渓流の中でも特にダイナミックな激流が特徴です。阿修羅の流れは、馬門橋(まかどばし)のすぐ上流に位置し、苔むした巨岩に激しくぶつかる水の流れが見どころです。また、阿修羅の流れのすぐ上流には「九十九島」と呼ばれる渓流に現れた多数の島々があります。
3.雲井の滝
阿修羅の流れから700mほど上流に進んだところにある見どころスポットです。雲井の滝は、高さ約25mからなる2段の滝で、豊富な水量が特徴です。滝が2段に分かれて、途中で向きを変えながら滝壺へと流れ落ちる様子はダイナミックです。雲井の滝は、遊歩道から少し奥まった場所にありますが、滝の近くまで歩いて行くことができます。滝の周囲は森林に囲まれており、自然の中でリラックスするのに最適なスポットです。
4.白糸の滝
雲井の滝から3.5kmほど上流に進んだところにある見どころスポットです。白糸の滝の落差は約30mで、水が糸のように細長く流れ落ちる姿が特徴的です。滝は渓流の左岸に位置し、木々の間から見え隠れするその姿がとても風情があります。
5.九段の滝
白糸の滝から800mほど上流に進んだところにある見どころスポットです。九段の滝は、その名の通り、段々になっている岩の上を滑り落ちるように水が流れていくのが特徴で、落差は約15mあります。水量はそれほど多くありませんが、心地よい水音が響き渡ります。
6.銚子大滝(ちょうしおおたき)
九段の滝から300mほど上流に進んだところにある見どころスポットです。銚子大滝は、高さ7m、幅20mの堂々たる滝で、奥入瀬渓流の本流にかかる滝としては唯一の滝として知られています。そして、銚子大滝は、十和田湖に遡上する魚を阻む「魚止めの滝」としても有名です。
奥入瀬渓流での食事と地元グルメ
奥入瀬渓流周辺で、地元食材を活かした食事やグルメを楽しめるレストランやカフェは、石ヶ戸にある石ヶ戸休憩所と、奥入瀬渓流沿いの遊歩道よりも下流側の焼山付近にいくつかあります。以下におもなレストランやカフェを紹介します。
石ヶ戸休憩所
遊歩道の途中で食事のできる唯一の場所です。食事は、ラーメン、そば、うどん、おにぎりなどの軽食。ソフトクリーム、水出しコーヒー、奥入瀬ビールなどの販売もあります。そのほか、自動販売機やお土産の売店などもあり、遊歩道での散策途中で食事や休憩をする場合におすすめです。
à la ringo(あら、りんご。)青森奥入瀬渓流店
遊歩道の最下流である焼山にあり、奥入瀬渓流の自然に関する展示やお土産物の販売などを行う「奥入瀬渓流館」の中に設けられているカフェです。青森りんごを使ったアップルパイなどのスイーツと、青森県産りんごジュースやりんごサイダーなどの飲み物メニューも豊富です。
石窯ピザ Ortolana (オルトラーナ)
奥入瀬渓流館より車道沿いに約500m下流方向にあるピザのお店です。高温の石窯で焼き上げたピザのほか、カレーやグラタンもあり。食材には新鮮な青森県産野菜が使われています。
奥入瀬ガーデン
石窯ピザ Ortolanaの車道を挟んだ向かい側には、旬のくだものや野菜と、青森のお土産物などを販売する「渓流の駅おいらせ」があり、この渓流の駅おいらせ内にあるレストラン。青森の食材とおいしさにこだわったメニューが豊富で、十和田バラ焼き、八戸せんべい汁、十和田湖ひめます塩焼き、青森りんごカレーなどがあります。
星野リゾート奥入瀬渓流ホテル内のレストラン
渓流の駅おいらせの隣にある星野リゾート奥入瀬渓流ホテル内にもいくつかのレストランが営業していますが、基本的には事前予約が必要となります。
奥入瀬渓流への新幹線を利用したアクセス
例えば、東京などの関東、首都圏から奥入瀬渓流へ旅行する場合は、新幹線で八戸駅や新青森駅にアクセスし、そこからJRバスやレンタカーに乗り換えて、奥入瀬渓流に入るのがおすすめの方法です。
なお、関東よりも遠方から奥入瀬渓流へ旅行する場合は、新幹線だと大変なので、青森空港まで飛行機で移動し、そこから路線バス+JRバスや、レンタカーに乗り換えて、奥入瀬渓流に入ることになります。この場合は、下記の「新幹線の新青森駅を利用する場合」が参考になります。
新幹線の八戸駅を利用する場合
東京などの関東、首都圏から最短で奥入瀬渓流へアクセスできるのが、新幹線の八戸駅を利用する場合です。東京から八戸まで東北新幹線はやぶさ号を利用すると所要時間は3時間弱となります(乗車券+普通車指定席=大人16,500円)。
そして、八戸駅西口を始発し、奥入瀬渓流を経由して十和田湖(休屋)行きのJRバス「おいらせ号」に乗り、例えば石ヶ戸バス停までなら所要時間が1時間44分となります(運賃大人2,380円+座席指定料300円)。
注意点として、JRバス「おいらせ号」は、4月下旬から11月上旬までの運行であり、運行日は、八戸駅西口~十和田湖(休屋)の間を1日2往復のみとなります。また、9月以降は、八戸駅西口発の便のみ、八戸駅西口~奥入瀬渓流温泉の区間で座席予約が必要となります(つまり、奥入瀬渓流温泉より先の石ヶ戸まで行く場合には座席予約が必要)。座席予約料は一人300円です。
例えば、東京駅06:32発の新幹線はやぶさ1号に乗車して八戸駅09:21着、八戸駅西口10:00発のJRバス「おいらせ21号」に乗り換えて石ヶ戸バス停11:44着となるので、新幹線の八戸駅とJRバスを利用すると、東京からなら出発当日の午前中のうちに奥入瀬渓流での観光をスタートすることも可能です。
また、八戸駅周辺には、駅レンタカーをはじめとして多数のレンタカー店舗がありますので、八戸駅で新幹線を下車した後、レンタカーに乗り換えてすぐに奥入瀬渓流へ移動することも可能です。車での八戸駅から石ヶ戸までの所要時間は、渋滞などがなければ1時間程度となります。
例えば、東京駅06:32発の新幹線はやぶさ1号に乗車して八戸駅09:21着、八戸駅の駅レンタカーでレンタカーに乗り換えると、石ヶ戸には11:00頃に到着できるので、新幹線の八戸駅とレンタカーを利用する場合も、東京からなら出発当日の午前中のうちに奥入瀬渓流での観光をスタートすることが可能です。
新幹線の新青森駅を利用する場合
東京から新青森まで東北新幹線はやぶさ号を利用すると所要時間は3時間15分ほどとなります(乗車券+普通車指定席=大人17,870円16,500円)。八戸駅まで乗車するよりも20分ほど余計に時間がかかり、運賃は1,370円高くなります。
そして、新青森駅前を出て、八甲田ロープウェイ駅前、酢ヶ湯温泉、奥入瀬渓流などを経由して十和田湖(休屋)行きのJRバス「みずうみ号」に乗り、例えば石ヶ戸バス停までなら所要時間が2時間17分となります(運賃大人2,820円)。
注意点として、JRバス「みずうみ号」も、4月下旬から11月上旬までの運行であり、運行日は、青森駅(新青森駅)~十和田湖(休屋)の間を1日3往復となります。なお、十和田湖(休屋)行きの3便のうち、2便は新青森駅前に止まらず通過するので注意が必要です。青森駅に戻る便は3便とも新青森駅前に停車します。
例えば、新幹線で新青森駅からJRバス「みずうみ号」を利用する場合の東京から奥入瀬渓流への最速アクセスは、東京駅08:18発の新幹線はやぶさ7号に乗車して新青森駅11:16着、新青森駅前11:50発のJRバス「みずうみ6号」に乗り換えて石ヶ戸バス停14:07着となります。この場合も、出発当日に奥入瀬渓流での観光をスタートすることは可能です。
また、新青森駅周辺にも複数のレンタカー店舗がありますので、新青森駅で新幹線を下車した後、レンタカーに乗り換えてすぐに奥入瀬渓流へ移動することも可能です。車での新青森駅から石ヶ戸までの所要時間は、途中で寄り道せずに渋滞などがなければ1時間半程度となります。
以上のとおり、東京など関東方面から新幹線の新青森駅を利用する場合、JRバス「みずうみ号」でもレンタカーでも、八戸駅を利用する場合と比較して、所要時間と運賃が余計にかかります。途中で八甲田ロープウェイや酢ヶ湯温泉などに立ち寄るのであればメリットがありますが、途中寄り道せずに奥入瀬渓流に直行するのであれば、あまりおすすめはできません。
なお、新幹線ではなく青森空港を利用する場合は、青森空港から路線バスで青森駅へ移動し、青森駅からJRバス「みずうみ号」を利用するか、青森空港でレンタカーを借りて奥入瀬渓流へアクセスする方法がおすすめとなります。
奥入瀬渓流観光のモデルコース
奥入瀬渓流の観光は、上で紹介した奥入瀬渓流に沿う全長約14kmの遊歩道を散策して見どころを楽しむということになります。ただ、観光の時間には限りがありますし、人によっては体力の違いもありますから、以下3つのパターンを紹介します。
歩く距離が短いモデルコース
奥入瀬渓流観光にかける時間があまり無かったり、体力的に自信が無かったりする場合には、ここで紹介する「歩く距離が短いモデルコース」がおすすめです。
このモデルコースは石ヶ戸からスタートして遊歩道を上流方向に散策します。下流に向かってではなく上流に向かって歩くと、川の流れが自分に向かってくるため、ダイナミックな水の流れや水しぶきを楽しむことができるからです。また、奥入瀬渓流は川の傾斜が緩やかなので、上流に向かうほうが水面に奥行きが出て美しい景色が広がるからです。
石ヶ戸から2kmほど上流に進んで「阿修羅の流れ」や「九十九島」を見物。そのあと、さらに700mほど上流に進んだところで「雲井の滝」を見物します。歩く距離は3kmほどで所要時間は1時間足らずですが、奥入瀬渓流らしい景観を堪能することができます。
なお、奥入瀬渓流沿いの遊歩道は全体的に平坦で、上流に向かっても傾斜が少なく、しかも路面も整備されているため、体力に自信がない人や小さなお子様連れの家族でも安心して散策を楽しめます。
雲井の滝にはJRバス「おいらせ号」や「みずうみ号」のバス停がありますので、雲井の滝から石ヶ戸へ戻る、あるいは八戸駅や新青森駅へ戻る場合もバスを使えるので便利です。
見どころ全部の欲張りモデルコース
「見どころ全部の欲張りモデルコース」は、奥入瀬渓谷の見どころスポットが集中する石ヶ戸から子ノ口までの約9kmにおよぶ遊歩道の区間を歩いて走破するコースです。観光の時間がたっぷりあって、体力にも自信があり、見どころは全部見たいという人にはおすすめです。
このモデルコースも石ヶ戸からスタートして遊歩道を上流方向に歩きます。上流に向かって歩き始める前に、石ヶ戸から一旦500mほど下流にバックして「三乱の流れ」を見物してから上流へ歩き始めてもいいでしょう。そのあとは、石ヶ戸から2kmほど上流に進んで「阿修羅の流れ」や「九十九島」を見物し、さらに700mほど上流に進んで「雲井の滝」を見物します。石ヶ戸から雲井の滝までで、歩く距離は4kmほどで所要時間は1時間ちょっとです。
続いて、雲井の滝から3.5kmほど上流に進んで「白糸の滝」を見物し、更に800m進むと「九段の滝」、その先300m進むと「銚子大滝」に出ます。白糸の滝から銚子大滝までの区間には大小様々な滝が見られるので、ここまで歩いた甲斐があったなあと感じることでしょう。雲井の滝から銚子大滝までで、歩く距離は4.6kmほどで所要時間は1時間半ほどです。
最後は銚子大滝から子ノ口までの1.6kmを30分で歩いて十和田湖畔にゴールです。スタート地点の石ヶ戸からゴール地点の子ノ口までをあわせると、約10kmの距離を3時間ほどで歩いたことになります。
子ノ口にはJRバス「おいらせ号」や「みずうみ号」のバス停がありますので、子ノ口から石ヶ戸へ戻る、あるいは八戸駅や新青森駅へ戻る場合もバスを使えるので便利です。
レンタサイクルを利用してモデルコースを観光
奥入瀬渓流では、電動アシスト自転車やシティサイクルなどのレンタサイクルを行っています。場所は、奥入瀬湧水館(奥入瀬渓流館に隣接)、石ヶ戸休憩所、子ノ口バス停の3ヶ所で、それぞれ「貸出し」と「返却」を行っています。例えば、石ヶ戸休憩所で貸出しして、子ノ口バス停で返却するといった利用方法が可能です。
レンタサイクルは遊歩道への乗り入れが出来ないため、車道を走行して見どころスポットで自転車を停めて見物するといった使い方になります。ですので、奥入瀬渓流沿いをのんびりと散策したい人には向いていませんが、短時間で多くの見どころを回りたいという人にはおすすめです。
例えば、上で紹介した「見どころ全部の欲張りモデルコース」にレンタサイクルを利用すると、石ヶ戸から子ノ口までの約10kmの観光が1時間ほどで可能になります。徒歩で観光すると3時間かかりますので、2時間も時短できることになります。
奥入瀬渓流観光時の注意点
奥入瀬渓流観光時の注意点は以下のとおりです。
服装について
遊歩道は整備されていますが、森の中を歩くので、多少汚れても気にならない、動きやすい服装が必要です。虫やトゲのある植物などから肌を守るため、長袖・長ズボンがおすすめです。
奥入瀬渓流の気温は東京に比べて約5℃~7℃低いので、これを目安に服装を考えてください。奥入瀬渓流では天候が変わりやすいので、折り畳み傘やレインウェア等の雨具を準備するのがおすすめです。
靴はスニーカーなどの歩きやすい靴が必要です。雨が降るとぬかるむ箇所も多いので、防水のトレッキングシューズなどがあればおすすめです。
自然保護について
奥入瀬渓流では、自然物(落葉や落枝も含む)の採取は一切禁じられています。また、植生保護のため、遊歩道からあまり外れないようにしましょう。近年ツキノワグマの出現の報告があります。現地の最新情報を確認するなど注意が必要です。
まとめ:奥入瀬渓流へ新幹線で楽々アクセス!おすすめモデルコースを紹介
奥入瀬渓流は、四季折々の美しい自然が楽しめる魅力的な観光地です。新幹線を利用することで、東京からのアクセスも簡単になり、週末を利用して気軽に訪れることができます。
おすすめは、東京から八戸まで東北新幹線はやぶさ号を利用し、八戸駅からJRバス「おいらせ号」に乗り継いで奥入瀬渓流へアクセスする方法です。始発の新幹線はやぶさ号に乗れば当日午前中のうちに奥入瀬渓流の観光をスタートできます。
奥入瀬渓流観光のモデルコースとしては、時間があまり無かったり、体力的に自信が無かったりする場合には、「歩く距離が短いモデルコース」として、石ヶ戸から遊歩道を上流方向に向かって雲井の滝まで散策するコースがおすすめです。
一方、観光の時間がたっぷりあって、体力にも自信があり、見どころは全部見たいという人には、「見どころ全部の欲張りモデルコース」として、石ヶ戸から遊歩道を上流方向に向かって子ノ口まで散策するコースがおすすめです。
また、奥入瀬渓流ではレンタサイクルも可能なので、これらのモデルコースを自転車で回ると時短が可能です。時間は無いけどたくさんの見どころを観光したいという場合には、レンタサイクルの利用も選択肢のひとつとして考えてもいいでしょう。
Have a nice trip!