モンゴルの玄関「チンギスハーン国際空港」、外貨両替、免税店、交通手段などをご紹介

2023年6月12日

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【注意】本記事は、「ボヤント・オハー国際空港」(旧チンギスハーン国際空港)に関する内容です。2021年7月4日に「新ウランバートル国際空港」が開港しており、現時点では新ウランバートル国際空港のほうが「チンギスハーン国際空港」と称されています。

モンゴルの首都、ウランバートルにあるチンギスハーン国際空港は、現在(2019年7月時点)はモンゴル唯一の国際空港となっています。成田空港と関西空港には、MIATモンゴル航空によるチンギスハーン国際空港との間の直行便が、それぞれ定期就航しています。

現在、ウランバートルの郊外に「新ウランバートル国際空港」が建設中で、2020年中の開港予定(2019年7月時点の情報)とのことなので、その後のチンギスハーン国際空港はどのように利用されるのかわかりませんが、とりあえずの間はまだまだ国際線の空港として稼働し、お世話になることもあると思います。今回は、そんなチンギスハーン国際空港について少しご紹介してみたいと思います。

チンギスハーン国際空港内の施設など

チンギスハーン国際空港は、現在モンゴル一番の国際空港ではありますが、その規模は小さく、日本で言えば地方空港ほどの規模しかありません。内部は全3階からなり、1階は国際線及び国内線の到着ロビー、2階は国際線及び国内線の出発ロビー、そして3階は、国際線の保安検査及び出国審査を終えたあとの制限エリアに属し、免税店、軽食とコーヒーショップ、ちょっとしたミュージアムと休憩スペース等からなっています。

外貨両替

私たち日本人としては現地に到着して、最初にお世話になるのが外貨両替ですが、チンギスハーン国際空港で外貨両替ができる銀行は、1階の到着ロビーではなく2階の出発ロビー側に集中しています。ご注意ください。

到着後に銀行で両替するには、まず1階の到着ロビーから階段を使って2階の出発ロビーに上がります。すると、「GOLOMT BANK」と「TDB/Trade & Development Bank」という2つの銀行の窓口がありますので、ここで両替が可能です。

ただ、これらの銀行窓口は、土日は休み、平日も8:30~17:30の営業となっています。日本からのMIATモンゴル航空を利用する場合、平日でも営業時間後の到着となってしまいますので、銀行窓口の利用は難しい可能性があります。

ATMでクレジットカードを利用する方法もあります。空港の銀行では両替レートが悪いので、クレジットカードを優先的に利用するという考えでもいいかもしれません。利用可能なATMは、1階及び2階にそれぞれ設置されていますので、到着後にわざわざ2階まで上がる必要がなく便利です。もちろん、365日24時間の稼働なので確実です。VISAやMasterなど大抵のカードが使えるようです。モンゴルでは意外とJCBがどこでも利用できるので便利です。

銀行窓口が使えない、クレジットカードももっていない、という場合の最終手段としては、一旦ホテルに向かい、その後、ウランバートル市内にて外貨両替をすることです。到着ロビーでタクシー(おもに白タク)の客引きが来ますが、ほとんどの場合、米ドルでの支払いがOKです。日本円での支払いがOKという人もいます。まずは、米ドルか日本円でタクシーに乗り、市内に出てしまうのも手です。

免税店や軽食・喫茶

チンギスハーン国際空港内のお店については、一般エリア(制限エリア外)では、1階の到着ロビーに軽食及び喫茶のレストランがあります。出国審査を終えたあとの制限エリア内には、2階及び3階に軽食及び喫茶のコーヒーショップや免税店が多数あります。

免税店は、2階にカシミヤの専門店、お土産雑貨、書店などがあります。エスカレーターで3階に上がると、お酒やたばこ、化粧品などを中心とした免税店が多数出店しています。モンゴル土産の定番「ゴールデン・ゴビ」のチョコレートは3階のほうで多数販売されていました。価格的には市内のノミンデパートなどとそれほど大差ない良心価格だと思います。

3階にはちょっとしたミュージアムがあり、中世時代の出土品などがガラスケースで展示されていました。

 

休憩できるソファーも多数設置されていますので、コーヒーショップで買ったコーヒーを飲みながらミュージアムのソファーでゆっくり時間を過ごすのもいいのではないかと思います。

空港と市内との間の交通手段

路線バスとタクシー(正規タクシーか白タク)が可能です。路線バスは、空港ターミナルを出て10分(約1km)ほど歩いたところにバス停があります。7番と9番というのが市内まで行くようです(運賃は均一500トゥグルク)。

確かに路線バスはとても安いですが、空港からの交通手段として、おすすめはできません。なぜかと言うと、混雑している場合が多く、バス内にスーツケース置き場などもありませんので、大きな荷物を持って乗車するには適していません。乗車時間も交通状況によっては40分~1時間半ほどかかりますので、席に座れない可能性もあることを考えると大変辛いことになります。

また、路線バスの運賃は乗車時に現金で支払可能ですが、お釣りは出ませんので、あらかじめ500トゥグルクを準備しておかねばなりません。更に、次のバス停を知らせるアナウンスも表示もありませんので、Googleマップなどを見ながら下車タイミングを確認する必要があり、大変です。以上のことから路線バスはおすすめできません。

ということで、おすすめはタクシーです。日本では白タクは違法で怪しいイメージがありますが、ウランバートルでは普通のことで、皆さん日常的に利用しています。白タクだからといってボラれることもあまりないように思います。

街中では、正規タクシーはメーター計算で、白タクは「乗車距離(km)×1,000トゥグルク」(端数は感覚で四捨五入)で計算され、印象としてはほぼ適正に運用されているように思います。しかし、空港と市内との間の乗車については、いずれのタクシーも定額制となっており、乗車前の交渉で決められます。物価変動によりその時期によって違うのだと思いますが、私が利用したときは(2019年7月時点)、30,000~60,000トゥグルクでの提示がありました。最低額の30,000トゥグルクは正規タクシーと白タクいずれでも提示がありました。

なお、ほとんどのタクシーが、まず米ドル(日本円の場合もあり)で提示してきます。レートとしては、10米ドル=30,000トゥグルク、1,000円=20,000トゥグルクのようです。ひょっとすると、トゥグルクよりも米ドルで支払ったほうが有利な気もします。

交通事情にもよりますが、混雑していなければ市内と空港との間の乗車時間は30分、混雑している場合は2時間かかることもあるようです。MIATモンゴル航空の日本への帰国便はいずれも早朝なので、帰国時の所要時間は30分ほどを見ておけばいいと思います。

まとめ

まだまだマイナーなイメージの強いモンゴルですが、治安はそれほど悪くなく、意外と旅行はしやすいのではないかと思います。物価も安いし、ウランバートル近郊でも草原を見て大自然を感じることができます。日本から直行便で4,5時間と、実際はそれほど遠くないので、一度は訪れてみてもいいのではないでしょうか。

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Have a nice trip!