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御殿場プレミアム・アウトレットは、300近い店舗が揃い、一流ブランドのアイテムをお得に購入できる手に入る日本最大のアウトレットモールです。できれば一日かけてショッピングを満喫したいところです。
しかし、家族で行くとなると、ショッピングばかりでは子供は退屈して楽しめないかもしれません。せっかく遠出するのであれば、家族みんなが楽しめるプランを考えてみたいですね。この記事では、大人も子供も家族みんなで楽しめる箱根観光と御殿場プレミアム・アウトレットの日帰りプランをご紹介します。
なお、この記事で紹介するプランは、首都圏からのアクセス手段が自家用車ではなく電車やバスといった公共交通手段となります。箱根観光では、箱根登山鉄道、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイなどに乗車するためです。
公共交通手段を使って家族で箱根観光と御殿場プレミアム・アウトレットへの日帰り旅行をお考えの方は、ぜひご一読ください。
日帰りプランの全体スケジュール概要
本記事でご紹介する箱根観光と御殿場プレミアム・アウトレットの日帰りプランについて、まずその全体スケジュールをご説明します。
スタートは新宿からになります。小田急特急ロマンスカーで新宿から箱根湯本へ移動。箱根湯本からは、箱根登山鉄道、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイと乗り継いで大涌谷へ。大涌谷で観光の後、箱根ロープウェイで桃源台へ移動。なお、昼食は大涌谷または桃源台でとります。桃源台から箱根登山バスで、途中、仙石で乗り換えて御殿場プレミアム・アウトレットへ。御殿場プレミアム・アウトレットでショッピングの後、無料シャトルバスで東名御殿場へ移動し、東名御殿場から小田急ハイウェイバスで新宿に戻ります。
前半を箱根観光にし、後半を御殿場プレミアム・アウトレットでのショッピングとするプランです。理由としては、ショッピングを前半にすると購入した荷物を持って後半の観光をしなければならないので、それでは大変になるからです。また、先にショッピングをすると、子供は退屈して早く観光しようと急かすこととなり、ゆっくりショッピングが楽しめないからです。
ちなみに、御殿場プレミアム・アウトレットで買いたいものが決まっている場合、とくに人気商品で品切れのおそれがあるような場合は、商品入荷日の午前中早い時間に行く必要があります。ですので、そのような場合には本記事で紹介するプランでは目的を達成できないかもしれません。
そうではなく、御殿場プレミアム・アウトレットでゆっくりいろいろなお店を見て回りたいとか、掘り出しものを見つけたいといった場合は、混雑が緩和される夕方あたりを中心にショッピングするのがいいので、本記事で紹介するプランがぴったりだと思います。
「箱根フリーパス」を利用して便利に節約
交通費については「箱根フリーパス」を購入することをおすすめします。箱根フリーパスには2日間有効と3日間有効の2種類がありますが、日帰りですので2日間有効の箱根フリーパスを購入します。
例えば、新宿発の2日間有効の箱根フリーパスは6,100円(大人)となります。実際にはこの6,100円に往路の小田急特急ロマンスカーの指定席料金1,200円(大人)と、復路の東名御殿場から新宿までの小田急ハイウェイバスの料金1,000円(大人)が加算されて(箱根フリーパスを提示すれば、小田急ハイウェイバスの新宿~東名御殿場間、通常おとな片道1,710円が1,000円に割引)、交通費の総額は8,300円(大人)です。
一方、バラで切符を買うと、小田急特急ロマンスカーを利用して箱根湯本、箱根湯本から箱根登山鉄道、箱根登山ケーブルカー、箱根ロープウェイと乗り継いで大涌谷を経て桃源台へ移動するのに4,850円(大人)。桃源台から箱根登山バスで、途中、仙石で乗り換えて御殿場プレミアム・アウトレットへまでが1,290円(大人)。東名御殿場から新宿までの小田急ハイウェイバスの料金が1,710円(大人)となり、交通費の総額は7,850円(大人)です。
あれっ?バラで切符を買うほうが450円ほど安いんじゃない?と思うかもしれません。しかし、箱根フリーパスを提示すると、御殿場プレミアム・アウトレットで利用できるクーポンシート(割引券)がもらえたり、箱根観光の各施設で料金の優待を受けることができますので、いろいろとお金を使うタイミングごとに割引があるので、結果的には箱根フリーパスを購入するほうがお得になる可能性が高いです。
それに、乗り物を乗り換えるたびに、いちいち切符を買うのにも時間と手間がかかりますので、便利さから言っても箱根フリーパスのほうが断然有利です。
箱根フリーパスの購入は、旅行当日、小田急の乗車駅(新宿駅など)で購入してもいいですし、箱根フリーパスを「EMotオンラインチケット」というスマホのeチケットとして購入することもできます。
箱根フリーパスで注意したいことに2点あります。1つは、小田急特急ロマンスカーの指定席特急券が別途購入になる点です。指定席特急券は旅行当日に駅で購入することもできますが、できればインターネットで事前に予約・購入をするのがおすすめです。
2つ目は、小田急ハイウェイバスで東名御殿場から新宿へ戻る際に、箱根フリーパスを提示すれば、通常おとな片道1,710円が1,000円になるのですが、インターネット予約には対応していないということです。連休など特に混雑する時期でなければ予約なしでも乗車できるようですが、心配であればバスタ新宿の窓口などで事前購入しておくとよいでしょう。
箱根フリーパスは利用の一ヶ月前から購入できますので、旅行前に箱根フリーパスを小田急の新宿駅で購入してバスタ新宿へ行き、バスタ新宿で箱根フリーパスを提示して小田急ハイウェイバスの予約と購入を済ませておけばいいでしょう。
なお、小田急ハイウェイバスの電話予約(03-5438-8511)をしておくのもいいですが、電話予約完了後3日以内にチケットを購入しなければなりません。また、電話予約完了後3日以内であっても乗車当日の購入はできないので、注意が必要です。
箱根観光と御殿場プレミアム・アウトレットの日帰りプラン詳細
では、家族で楽しめる箱根観光と御殿場プレミアム・アウトレットの日帰りプランの詳細についてご紹介します。なお、記事に記載する交通手段の運行状況やスケジュールなどは本記事の執筆時点のものなので、皆さんがお出かけになる場合には必ずご自分で確認してからにしてください。
新宿から小田急特急ロマンスカーで箱根湯本へ
スタートは小田急の新宿駅となります。箱根フリーパスをeチケットで購入していなかた場合には、小田急の切符売場横の窓口で箱根フリーパスを忘れずに購入しておきましょう。
利用する小田急特急ロマンスカーは、例えば、新宿9:00発の「特急スーパーはこね1号」などがおすすめです。新宿から小田原までノンストップの速達型で、新宿から箱根湯本まで1時間15分で到着できます。箱根湯本には10:15に到着します。
箱根湯本から箱根登山鉄道で強羅へ
箱根湯本で小田急特急ロマンスカーを下車して同じホームを少し歩くと、強羅方面行きの箱根登山鉄道が発着するホームとなります。箱根湯本に10:15に到着した場合、例えば10:25発の強羅行きに乗車することとなります。
箱根登山鉄道の車内はゆったりした座席配置になっており、席数はあまりないようです。強羅までは40分弱ありますので、もし混雑して座れそうになければ1本くらい見送ってもいいかもしれません。日中は1時間に4本程度、15分前後の間隔で運行しています。
箱根登山鉄道は森の中を走りますので、車窓からは森林浴しているような気分になれます。美しい構造のトンネルを通り抜けたり、素晴らしい景色を眺めたりすることができ、忘れられない体験となります。
そして、最大の見どころとなるのは、出山信号場、大平台駅、上大平台信号場と3回もあるスイッチバックです。電車が向きを変えながら急こう配を登って行く様子は、普段見ることのできない興味深い体験になります。
強羅から箱根登山ケーブルカーで早雲山へ
強羅には11:04に到着。ここで箱根登山ケーブルカーに乗り換えます。乗り換えには一旦箱根登山鉄道の改札を出てから、箱根登山ケーブルカーの改札を通ってホームに入ります。
なお、強羅駅から徒歩5分ほどのところに強羅公園があります。5月や10月のバラの季節にはローズガーデンが見どころとなります。箱根フリーパスを提示すれば入園料550円(大人)が無料となりますので、興味のある人は立ち寄ってみてもいいかもしれません。
さて、強羅から箱根登山ケーブルカーで早雲山までの所要時間は10分程度です。多少混雑していても立ったままで乗車してしまっていいと思います。
ケーブルカーは、何と言っても急こう配を登っていく前方の風景が見ていて迫力があります。なかでも、最大の見どころになるのが、中強羅から上強羅に向かう途中で反対方向に進むケーブルカーとすれ違う場面ですので、これは見逃さないようにしましょう。
早雲山から箱根ロープウェイで桃源台へ
強羅公園に立ち寄らなければ早雲山には11:30頃に到着します。改札を出て箱根ロープウェイに乗り換えます。早雲山から大涌谷までは8分間の乗車です。この区間で車窓から見える風景が箱根観光でのハイライトになります。
早雲山を出てしばらく行くと視界が開けて、ロープウェイのはるか下方に荒涼とした谷底が見えてきます。地面のあちこちで噴煙が立ち込めているのが見えます。かすかにですが車内にも硫黄の匂いがただよって来ます。まさしく火山の上に来たということです。
谷底の景色に見とれているうちに、あっという間に大涌谷へ到着します。箱根フリーパスなら何度でも乗り降り自由ですから、時間的に余裕があれば、早雲山と大涌谷の間をもう一往復してもおもしろいかもしれません。
大涌谷に到着する時間は12時前後になるかと思いますので、ここで昼食がおすすめです。大涌谷駅の2階には「大涌谷 駅食堂」というレストランがあり、ここの「大涌谷カツカレー」(1,500円)が名物とされています。
食後には、大涌谷駅の外に出て周辺を散策するのをおすすめします。大涌谷駅を出ると、テラスから大涌谷を見ることができます。ロープウェイから見たのとは違った角度からの眺めになります。噴煙や硫黄の匂いを直接肌で感じることができて迫力があります。
大涌谷駅の周辺には「大涌谷くろたまご館」や、売店などのお店が何軒かあります。売店では名物の「黒たまご」(1袋5個入り500円、賞味期限2日)を買いましょう。1個食べると7年寿命が延びるそうです。
大涌谷での散策を終えたら、再び大涌谷駅に戻って箱根ロープウェイで桃源台へ向かいます。大涌谷での滞在時間を1時間ほどとったとすると、13:00くらいの出発となります。
ロープウェイの所要時間は、大涌谷から途中駅の姥子までが8分、姥子から更に桃源台までが8分なので、計16分です。桃源台まで車窓からは箱根の山並みが楽しめます。天気が良ければ富士山が見えます。ここの景色も見どころの1つです。
姥子駅から出発すると、桃源台に近づくにつれて前方に美しい芦ノ湖が見えて来ます。ここもなかなかいい景色です。できればゴンドラでは前方の席に座って正面前方の景色を楽しむのがいいと思います。
桃源台港から箱根登山バスで御殿場プレミアム・アウトレットへ
桃源台で箱根ロープウェイを降りて外に出ると、箱根登山バスの停留所があります。ここから箱根登山バスで御殿場プレミアム・アウトレットに向かいます。
なお、早いスケジュールで移動した場合、大涌谷ではなく桃源台で昼食をとることも可能です。桃源台駅舎内にある「桃源台ビューレストラン」などがおすすめです。窓から海賊船を眺めながら食事が楽しめます。人気メニューは「ふわとろオムライス」とのことです。
大涌谷で昼食をとるスケジュールでは、桃源台を出発するのは13:30前後になります。箱根登山バスでは、桃源台から御殿場プレミアム・アウトレットに直行するバスは無く、途中、仙石というバス停で乗り換える必要があります。
例えば、桃源台を13:25に出発する箱根湯本駅行きのバスに乗ると仙石に13:37着。仙石を13:58に出発する御殿場プレミアムアウトレット行きのバスに乗ると御殿場プレミアムアウトレットに14:31の到着となります。
なお、桃源台で昼食をとる早いスケジュールのように時間に余裕があれば、箱根フリーパスで追加料金なしに乗れる箱根海賊船に乗船してみてもいいかもしれません。箱根海賊船は、桃源台港を出て、箱根町港、元箱根港、そして桃源台港に戻ってくるルートで芦ノ湖を周回します。桃源台港を出てから桃源台港に戻ってくるまで1時間5分です。例えば、桃源台港12:20発の箱根海賊船に乗ると、桃源台港に戻ってくるのは13:25となります。
あるいは、お母さんは一足先に御殿場プレミアム・アウトレットに向かい、お父さんと子供は箱根海賊船に乗船してから御殿場プレミアム・アウトレットにゆくり移動するという、ここだけは別行動にするというのも一案かと思います。
御殿場プレミアム・アウトレットでの過ごし方
これまで紹介したスケジュールによると、御殿場プレミアム・アウトレットには14:30頃に到着します。御殿場プレミアム・アウトレットの営業時間は、土日祝日は20:00まで、平日は19:00までです。小田急ハイウェイバスの新宿行き最終便が東名御殿場20:20発(バスタ新宿22:10着)なので、土日祝日であれば、無料シャトルバスは19:55の便には乗りたいです。平日なら19:00までショッピングして無料シャトルバスは19:10の便に乗り、東名御殿場19:50発(バスタ新宿21:45着)で新宿に戻る感じとなります。
とすると、御殿場プレミアム・アウトレットでの滞在時間は5時間前後となり、夕食時間などで途中で約1時間を差し引いたとしても、ショッピングに4時間ほど確保できます。御殿場プレミアム・アウトレットでの平均的な滞在時間が3時間程度とされていますので、ショッピングに4時間ほど確保できれば、それなりに満足できそうです。
もちろん、御殿場プレミアム・アウトレットには300近い店舗がありますので、全ての店舗を見ることは不可能です。データによると、滞在時間3時間で10店舗を見て、そのうち3店舗で商品を購入するのが平均値だそうです。
4時間あっても、じっくり見ることができるのは、せいぜい10数店舗でしょうから、御殿場プレミアム・アウトレットに行く前に、あらかじめどの店舗をどういった順番で見て回るのかを計画しておく必要があります。
また、箱根観光を堪能した後とはいえ、子供のケアも必要です。中学生以上なら、時間を決めてどこかで待ち合わせておいて、各自が自由行動するというのでもいいかもしれませんが、小学生以下の場合は、親と一緒に行動すべきでしょう。子供はお父さんに任せて、お母さんはショッピングに専念するというのも一案かもしれません。
子供も一緒にショッピングをするのであれば、ときどき子供向けのお店や遊び場などにも立ち寄ってあげるといいでしょう。例えば、ヒルサイドにある「レゴ」では店内でブロック遊びを楽しむことができますし、イーストゾーンには「ポケモンストア」もあります。
また、ヒルサイドには「HILL SIDE PLAYGROUND」というミニ遊園地があり、「メリーゴーラウンド」(料金:¥300/1名)、タワー型ライドの「ドロップツイスト」(料金:¥300/1名、ただし身長105cm以下は不可)、コインレールライドの「ケンタッキー号」(料金:¥200/1名、ただし小さなお子様は、保護者の同伴が必要)、 水鉄砲で打つコインゲームの「アクアブラスタ」(料金:¥200/1名)などがあります。
御殿場プレミアム・アウトレット内で夕食をとって高速バスで新宿へ
御殿場プレミアム・アウトレットの営業時間は、土日祝日は20:00まで、平日は19:00まで。小田急ハイウェイバスの新宿行き最終便が東名御殿場20:20発(バスタ新宿22:10着)なので、土日祝日なら御殿場プレミアム・アウトレットから東名御殿場への無料シャトルバスは19:55の便には乗らなければなりません。平日なら19:00までショッピングして無料シャトルバスは19:10の便に乗り、東名御殿場19:50発(バスタ新宿21:45着)で新宿に戻る感じとなります。
そうすると、無料シャトルバスに間に合う時間で夕食をとるのがいいでしょう。御殿場プレミアム・アウトレット内には食事のできるお店がたくさんありますので、困ることはないと思います。
まとめ
箱根は、家族で楽しめるアクティビティがたくさんある素晴らしい観光地です。また、箱根のすぐ横にある御殿場プレミアム・アウトレットはでは、日本最大のアウトレットモールでショッピングを満喫できます。
観光とショッピングの両方をあわせたスケジュールとなりますので、大人から子供まで、きっと家族みんなが満足できることでしょう。
箱根の美しさと御殿場プレミアム・アウトレットを体験して、忘れられない一日をお過ごしください。
【前編】東京からの箱根ゴールデンコース日帰り旅行―大涌谷の「黒たまご」まで
【後編】東京からの箱根ゴールデンコース日帰り旅行―「箱根海賊船」で芦ノ湖縦断
Have a nice trip!