東京発「さっぽろ雪まつり」に“なる安”で行くには、日帰り?それともホテルで一泊?

2023年1月27日

「さっぽろ雪まつり」は日本の冬を代表するビッグイベントです。毎年2月上旬に一週間ほどの期間にわたって開催され、国内外から200万人以上の観光客が訪れます。一度は行ってみたい雪まつりですが、人気が高いが故に開催期間中にはホテルの料金や航空券の金額が高騰してしまい、予約を躊躇してしまいがちです。

今回は、「さっぽろ雪まつり」を東京からなるべく安く見に行くための旅行プランと、私が実際に日帰り観光したレビューをご紹介しようと思います。

とにかく安く済ませるプランは?

では、「さっぽろ雪まつり」を東京からなるべく安く見に行くためのプランをご提案したいと思います。「東京から」としていますが、国内線フライトを利用するのであれば、大阪、名古屋、福岡などからでも参考になると思います。

国内線フライトを安く予約する

フェリーや新幹線で北海道に入る方法もありますが、そこから札幌への移動に時間がかかり、費用も安くありません。札幌へのアクセスは国内線フライトの一択となります。

最近は国内線の予約もかなり早い時期からできるようになりましたので、早い時期に予約を行いJALの「先得割引」やANAの「スーパーバリュー」の適用を受ける、あるいはLCCを利用すれば国内線フライトを安く予約できます。この方法によると、例えば「さっぽろ雪まつり」の開催期間中であっても、東京からの往復は、平日なら20,000円くらい、土日祝でも25,000円~30,000円くらいで予約できます(2019年8月確認時点)。

ただし、土日祝の使いやすい便は早期に予約が埋まってしまうので、遅くとも前年の8月中には予約をしておきたいところです。私が調べたところでは、平日の便であれば、一週間前くらい直前になっても空席はあるようですが、JALやANAでは割引がなくなりますので、費用を安く済ませるにはLCC利用となり、選択肢は狭くなってしまいます。

なお、じゃらんや楽天トラベルなどで、「往復の航空券+宿泊」のセットで比較的安く予約するという選択肢もあります。

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楽天トラベル

日帰りか?それともホテルで一泊か?

「さっぽろ雪まつり」の期間中、札幌市内でのホテルは、前年の8月に予約した場合でも1泊2万円~4万円程度はかかります。アパートメントだと1泊1万円代、カプセルホテルやドミトリーだと1泊6,000円~8,000円くらいで探すことができます。なお、フライトとホテルがセットになったツアーだと1泊2日で4、5万円くらいからあるようですので、ホテルで一泊を検討する場合には、フライトとホテルがセットになったツアーも探してみるといいかもしれません。【c】【公式】トリップアドバイザー

2月の極寒の中、野宿は無理ですが、究極に安く済ませるなら札幌市内のネットカフェで夜を過ごす(2,000円くらい)、という手もあります。例えば下の地図のお店などは便利です。

上で説明した通り、ある程度、快適な環境で一泊するには、相当な出費がかかることがわかります。ネットカフェを利用すれば安く済ませられますが、雨露をしのぐ程度であって、ぐっすり眠れるような環境ではないことは覚悟する必要があります。そういった出費や苦労をしてまで一泊すべきかどうかは、よく考えておく必要があります。

というのも、「さっぽろ雪まつり」の見物は、現地で2~3時間あれば十分可能です。朝の便で午前中に札幌へ到着し、夜の便で帰るのであれば、日帰りでも十分楽しむことはできます。敢えて一泊する必要があるのは、国内線フライトの予約がうまくいかず、札幌到着が午後の便しかとれない、またはお昼の早い便で札幌を発たねばならないといった場合や、あるいは、夜には雪像のライトアップやプロジェクションマッピングがあるので、これを見たいという場合となります。たしかにライトアップやプロジェクションマッピングは見ごたえがありますので、そのためだけでも一泊する価値はあるかもしれません。

東京発「さっぽろ雪まつり」を日帰り観光したときのレビュー

2015年2月に東京発「さっぽろ雪まつり」を日帰り観光した際の情報をご紹介します。このときは3日前に思い立って国内線フライトの予約をしました。平日(月曜)のAM8:15成田発、帰りが同日PM19:20新千歳発、というジェットスターの便がとれました(朝5時に家を出るのが辛かった)。このときの往復運賃は27,640円でした。今ならもう少し安く買えるんじゃないかと思います。

ジェットスター便で成田から新千歳へ

現在はジェットスターの国内便は成田空港の第3ターミナルから発着しますが、2015年2月時点ではまだ第3ターミナルの開設前だったので、第2ターミナルの国内線乗り場からの出発となりました。早朝でしたが無事にチェックインし、ターミナルからバスで移動して沖止めのA320に搭乗しました。

新千歳空港から大通公園へ

飛行機はほぼ定刻どおりAM10:00すぎに新千歳空港に到着。

新千歳空港から札幌市街へのアクセスは?JR線と空港連絡バスを比較

新千歳空港から札幌まではJR線の電車で約40分かかり(運賃1,070円)、札幌駅にはAM11:10頃に着きました。札幌駅から外に出ると、いきなりヒヤッとしました。マイナス5度くらいで、東京はプラス10度くらいでしたから、15度も低い気温です。防寒具の準備は万端でお願いします。

札幌は初めてだったので、あの有名な時計台に寄ってから「さっぽろ雪まつり」の会場となる大通公園に向かうことにしました。札幌駅から時計台まで750m、時計台から大通公園まで100mほどでしたが、数日前に雪が降っていたらしく、歩道に積雪があったため、予想以上に歩くのに苦労しました。ちなみに、札幌駅と大通公園との間には「札幌駅前通地下歩行空間(チ・カ・ホ)」という地下道がありますので、とくに積雪のあるときにはこの地下道を通って移動することをおすすめします。

「さっぽろ雪まつり」の会場で見物

そうこうしながら12:00少し前に大通公園に到着。いきなりド迫力の大雪像が身に入ります。ちょうどこのときは「雪のスターウォーズ」が一番の目玉だったようで、かなりの人だかりでした。

平日のお昼ということもあってか、会場全体としては、それほど混雑しているといった様子はなく、意外とスムーズに会場内を歩きまわることができました。

ちなみに、通路の要所要所には滑り止めのマットが設置されていたので、積雪が残る中でもそれほど足元に不安はありませんでした。

小さなものから大きなものまで、いろいろな雪像がありました。上の写真にあるお城のような建物もあれば、サザエさんもあります。

今や札幌のご当地キャラクターとなった初音ミク。雪ミクとして毎年違ったイメージで展示されます。

そして、ちょっと小さめでしたがラブライブの雪像もありました。

妖怪ウォッチなどもありました。どれもなかなかのクオリティで感動しました。

大通公園の会場内には多くの出店が出店しています。外での立ち食いになってしまいますが、食事はここで済ませるのが値段も安く、しかも美味しい名物が揃っているので、おすすめです。

私は、まずは昼食として札幌名物の味噌ラーメンをいただきました、とても美味しかったです。ここは、ちょっとしたテーブルもあったので、ゆっくり食べることができました。

そのあと、焼きカキも美味しそうだったので購入。こちらもかなりのお味でした。

そのあと、歩いても近いのですが札幌市電に乗って、すすきの会場を見に行きました。

こちらは雪像ではなく氷像のようでした。

氷の中に魚がつまった氷像はインパクトありました。

すすきの会場をひととおり見て、最後にまた大通公園に戻り、「さっぽろテレビ塔」に登りました。

この時点でPM15:00すぎでしたので、日没には早くライトアップは見られませんでした。。。帰りのフライトがPM19:20発だったので、PM18:30には新千歳空港に着きたい。とすると、大通公園は遅くともPM17:20頃には出発しないとダメです。

新千歳空港から札幌市街へのアクセスは?JR線と空港連絡バスを比較

「さっぽろ雪まつり」のライトアップ開始がPM17:30くらいなので、日帰りプランではライトアップを見ることはできませんでした。

新千歳空港にて

ライトアップを見ることはできませんでしたが、現地12:00~16:30と4時間半をかけて「さっぽろ雪まつり」をたっぷり堪能することができました。その後、余裕をもって新千歳空港へ向かいました。

新千歳空港は、札幌滞在の最後を飾るにふさわしく、グルメやお土産だけでなく、いろいろと楽しめる要素の多い空港です。帰りの際には、新千歳空港に早めに到着し、遊ぶ時間を多めにとってみることをおすすめします。以下、新千歳空港で楽しめるスポットをご紹介します。

●「ロイズ チョコレートワールド」

ガラス越しに見学できるチョコレート工場や、チョコレートに関する展示が楽しめるミュージアム、そしてチョコレートワールドオリジナルの商品が約200点揃うショップが並んでいます。さらに、ベーカリーではロイズオリジナルのパンを販売。

●「ソラシネマちとせ」

日本国内初の空港内映画館。リクライニングする特別席、一般席も両肘掛けシートでフライトまでの時間を、映画を観ながらゆったりとくつろいで過ごすことができます。話題の新作からファミリー向け映画などを上映しています。

●「新千歳空港温泉」

日本国内で唯一空港の中にある天然温泉です。「入館料マル得セット (大人1,500円) 」には入浴料の他に、浴衣・バスタオル・フェイスタオルなどがセットになっており、手ぶらで温泉を楽しむことができます。

●「雪ミク スカイタウン」

「雪ミク(初音ミク)」のショップ&ミュージアム。等身大の雪ミクに会えるミュージアム、北海道の雄大な自然映像をはじめとする360°の全周映像を体感できるシアター、 オリジナルアイテムを取り揃えたショップなどがあり、北海道と雪ミクの魅力をたっぷりお楽しみいただけます。

まとめ

「さっぽろ雪まつり」はとても感動的です。一度は行ってみたいですね。今回ご紹介した日帰りプランでも「さっぽろ雪まつり」は十分楽しめますので、お金を節約したい方は日帰り観光を試してみられてはいかがでしょうか?

Have a nice trip!