韓国の人気温泉「オニャン温泉(温陽温泉)」の紹介と体験レビュー

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韓国の人気温泉「オニャン温泉(温陽温泉)」の紹介と体験レビュー

韓国にも人気の温泉がいくつかありますが、その中でも「オニャン温泉(温陽温泉)」は、その豊かな天然温泉水と独自の歴史的背景から、韓国ファンの旅行者には特におすすめできる温泉です。

このブログではまず、韓国の人気温泉であるオニャン温泉を紹介します。オニャン温泉の基本情報や特徴、さらにその歴史と文化的背景など、オニャン温泉の魅力について紹介します。さらに、オニャン温泉へのアクセス方法や利用料金、訪問時の持ち物に関する注意点など、実際の利用方法についても詳しく説明します。

そして最後に、私が実際にオニャン温泉を訪問し、現地のホテルに宿泊して温泉を堪能した際の体験レビューをご紹介します。韓国の温泉に興味のある人にとっては有益な情報になるでしょう。

オニャン温泉(温陽温泉)の紹介

第一ホテル

オニャン温泉は、韓国の温泉地でも最古のもので、歴史的、文化的な背景をもつ特別な場所です。国内はもとより海外からの観光客にとっても人気があります。ここでは、オニャン温泉の基本情報と特徴、入浴施設、歴史と文化的背景などについて紹介します。

オニャン温泉の基本情報と特徴

温泉案内標識

オニャン温泉は、韓国を代表する温泉地のひとつです。場所は、韓国ソウルの南90kmほどに位置する忠清南道牙山市というところにあります。

オニャン温泉の泉質は重炭酸ナトリウムを含む弱アルカリ性、無色でさらさらなお湯です。温泉水には豊富な鉱物を含み、各種の健康効果が期待されています。源泉温度は50~度と高めなため、温泉施設では加熱などせずに源泉のままのお湯を使っています。

オニャン温泉の入浴施設

オニャンの入浴施設

オニャン温泉の町は、いわゆる日本の温泉街のようなところではなく、ビルや商店が立ち並ぶソウルなど一般的な韓国の市街地と似た雰囲気をしています。そしてオニャン温泉にある入浴施設は、オニャン温泉駅周辺の市街地の中に紛れてたくさんあります。

入浴施設の看板例

例えば、上の写真にあるように、看板に「温泉マーク」がついていて、ハングルで「~タン(「~湯」の意味)」という名称のついる施設が、日帰り入浴施設になります。

後述しますが、だいたい日本の日帰り温泉や銭湯のシステムに似ています。ただ、ハングルが読めないと、オニャン温泉の街中でこういったお店を探すのは難しいかもしれませんので、おすすめは大型観光ホテルに付属する温泉(日帰り温泉利用可)の利用となります。

体験レビューで紹介する「オニャン観光ホテル」などは特におすすめです。入浴施設の利用料金は、オニャン温泉にあるどの入浴施設でも、だいたい大人10,000ウォンあたりが相場です。

あと、無料の足湯もあります。オニャン温泉駅の正面広場から大通りを北へ200m(徒歩5分)ほど行くと、「オニャン温泉市場」という商店街の入口があり、その交差点の角に無料の足湯施設があります。足湯に入るときは、まず右端にある足洗い場で足をきれいに洗い、その後、足湯につかるようにします。

オニャン温泉の歴史と文化的背景

別宮の図

オニャン温泉の歴史は古代にさかのぼり、一説によると1300年前の百済王朝の時代には温泉が発見されていたとされています。ここは韓国の中でも最も歴史のある温泉です。

そして、今から約600年前の李朝時代には、オニャン温泉の地に「別宮」という王宮の離宮が建てられ、世宗大王をはじめたくさん王様が休養や湯治のためにオニャン温泉に滞在していたという記録が残されています。ちなみに、この別宮のあった場所が、後述の体験レビューで紹介する「オニャン観光ホテル」の敷地にあたるらしく、オニャン観光ホテルの庭園には別宮時代の遺跡が残されています。

近代に入り、日本統治時代には日本式の温泉地として開発が進み、オニャン温泉の効能が広く一般庶民に認知されるようになりました。韓国独立後もオニャン温泉の人気はますます高まり、1970~80年代には韓国の新婚旅行先として人気を博しました。

このような歴史的、文化的背景をもつオニャン温泉は、現在でも、国内のみならず海外の観光客から人気の韓国を代表する温泉地です。

オニャン温泉のアクセス方法と利用方法

セマウル号

続いて、オニャン温泉を訪れる際のアクセス方法と、入浴施設の利用料金と入館方法、温泉利用時の持ち物や注意点など、実際の利用方法についても詳しく説明します。これにより、韓国旅行のスケジュール中にオニャン温泉をスムーズに楽しむための手助けとなるでしょう。

オニャン温泉へのアクセス方法

KTX山川

ソウルからオニャン温泉までのアクセス方法は、在来線特急(セマウル・ムグンファ)、高速鉄道(KTX)、電鉄1号線(ソウル地下鉄1号線)、高速バスなど、比較的多くの選択肢があります。それぞれのアクセス方法について説明します。

在来線特急(セマウル・ムグンファ)

最もおすすめのアクセス方法は在来線特急(セマウル・ムグンファ)を使ってオニャン温泉へ行く方法です。

ソウルにあるKORAILの龍山(ヨンサン)駅から長項線方面行きの在来線特急(セマウル・ムグンファ)に乗車してオニャン温泉駅で下車。長項線のセマウルとムグンファなら、どの列車も乗り換えなしでオニャン温泉まで行けて、オニャン温泉駅を通過する列車もありません。

セマウルとムグンファいずれも、龍山からオニャン温泉までの所要時間は約1時間半となります。料金は、セマウルの普通車指定席で大人片道10,400ウォン(2024年8月のレートで1,300円くらい)、ムグンファの普通車指定席で大人片道7,000ウォン(2024年8月のレートで900円くらい)。

列車の本数としては、セマウルとムグンファあわせて1時間に1本程度あり、比較的スケジュールが立てやすいです。ソウル(龍山)からオニャン温泉までの片道の所要時間が1時間半程度と短時間なので、ソウルからの日帰り観光または半日観光として利用するのがおすすめです。オニャン温泉からソウル(龍山)へ戻る終電も22時台なので、温泉に入った後、夜市を見たり、夕食をとったり、ゆっくりしてからソウルのホテルに戻るというスケジュールでも楽しいと思います。

高速鉄道(KTX)

次におすすめのアクセス方法が高速鉄道(KTX)を使ってオニャン温泉へ行く方法です。KORAILのソウル駅または龍山(ヨンサン)駅から高速鉄道(KTX)に乗車して天安牙山(チョナンアサン)駅で下車、電鉄1号線(ソウル地下鉄1号線)の牙山(アサン)駅に移動(400m徒歩5分)、牙山駅で電鉄1号線に乗り換えて3駅乗車しオニャン温泉駅で下車。天安牙山駅を通過するKTXもある点には注意してください。

KTXのソウルから天安牙山までの所要時間は約40分(普通車指定席14,100ウォン)、電鉄1号線での牙山からオニャン温泉までの所要時間は約10分(運賃1,400ウォン)となります。列車の待ち時間などもありますが、KTXも電鉄1号線も運行本数が1時間に何本もあって利用しやすく、ソウルからオニャン温泉までの片道にかかる所要時間は、待ち時間を入れて1時間半程度となります。運賃は大人片道15,500ウォン(2024年8月のレートで1,900円くらい)です。この金額で高速鉄道に乗れると思うと、かなり割安感があります。

在来線特急(セマウル・ムグンファ)と比べた場合の高速鉄道(KTX)のメリットとしては、KTXのほうが運行本数も多くてスケジュールを立てやすいという点と、割安な金額でKTXを体験できるという点があげられます。例えば、行きはセマウル・ムグンファ、帰りはKTXを利用し、2種類の列車を乗り比べてみるのも面白いかと思います。

電鉄1号線(ソウル地下鉄1号線)

3番目におすすめのアクセス方法は電鉄1号線(ソウル地下鉄1号線)を使ってオニャン温泉へ行く方法です。地下鉄1号線のソウル駅から新昌方面行き電車に乗車し、オニャン温泉駅で下車します。ソウルからオニャン温泉までの所要時間は約2時間半となります。料金は、大人片道3,400ウォン(2024年8月のレートで450円くらい)です。

在来線特急(セマウル・ムグンファ)や高速鉄道(KTX)に比べて所要時間が長いのがデメリットですが、座席の予約が不要、T-moneyカード(韓国の交通系ICカード)で乗車可能、来た列車に乗車すればいい、という手軽さは大きなメリットです。

高速バス

最後に紹介するアクセス方法は高速バスを使ってオニャン温泉へ行く方法です。ソウル高速バスターミナル(ソウル地下鉄3号線「高速ターミナル駅」)から牙山市外バスターミナル(牙山-オニャン)までの高速バスが1時間に2本程度の頻度で運行されています。ソウルからオニャン温泉までの所要時間は交通状況にもよりますが約1時間半となっています。料金は、大人片道6,500ウォン(2024年8月のレートで850円くらい)です。

ソウルで滞在するホテルがソウル高速バスターミナルに近い場合は、高速バスでオニャン温泉を観光する選択肢もありかもしれません。ただ、牙山市外バスターミナルからオニャン温泉の中心街(オニャン温泉駅付近)までは1km以上離れているので、オニャン温泉についてからが少々不便かもしれません。

なお、仁川国際空港からオニャン温泉の間を結ぶ高速バスが、一日に数往復運行されているので、例えば韓国旅行の初日に空港からオニャン温泉へ行く場合や、韓国旅行の最終日にオニャン温泉から空港へ行く場合などには、高速バスを利用すると便利かもしれません。

温泉施設の利用料金と入館方法

フロント受付

オニャン温泉にある入浴施設の利用料金は、日帰り温泉専門の施設や、大型観光ホテルに付随した入浴施設など様々ありますが、だいたいの相場として大人一人10,000ウォンくらいです。時間制限もなく貸しタオルも無料で含まれているので、十分にリーズナブルです。

入浴施設によっては、平日と土日祝日とで料金が異なる場合や、ホテルに付随した施設の場合は、宿泊客に割引が適用される場合もあります。訪問前に公式サイトなどで確認することをおすすめします。

入浴施設の入館方法は、日帰り温泉専門の施設や、大型観光ホテルに付随した入浴施設など、いずれも日本の日帰り温泉や銭湯のシステムに似ています。

大きな違いとしては、日本ではホテル・旅館に付随した入浴施設は、その宿泊客なら追加料金なしで自由に利用できるのですが、オニャン温泉では、宿泊客も日帰り利用客と同様に利用料金をその都度支払って温泉に入るシステムになっています(宿泊客には割引料金が適用される場合もある)。

入浴施設によって細かい違いはありますが、入館方法の一般的な例としては、まず入浴施設に入ると玄関のフロント受付があります。ここで利用料を支払い、チケットを受け取ります。チケットをもって男湯・女湯にそれぞれ進むと、脱衣場の中にまた受付がありますので、そこでチケットを渡します。

チケットと交換に脱衣場のロッカーのカギを受け取りますので、そのロッカーを使って服を脱ぎ浴場に入ります。脱いだ靴はロッカーの中に入れるのが一般的なようです。なお、入浴施設によっては、玄関のフロント受付で脱衣場のロッカーのカギをくれるとこともあります。

オニャン温泉を利用する際の持ち物と注意点

ホテル館内の表示

オニャン温泉を利用する際には、幾つかの持ち物を用意することが重要です。入浴施設にある備品としては、浴場の洗い場には固形石鹸しかない場合が多く、シャンプーやリンスなどは置いていません。シャンプーやリンス、ボディーソープや洗顔フォームなど、必要な場合は、小さな容器に入れたものや使い捨てタイプのものなどを持参すべきです。

タオルは、フェイスタオルとバスタオルが脱衣場等に使い放題で置いています。自分のタオルにこだわるのでなければ、無料のタオルを使うのがいいでしょう。一方、日本の日帰り温泉でも同様ですが、体を洗うボディタオルは置いていないので、必要な人は持参してください。

あと、脱衣場にはドライヤー以外は置いていない場合がありますので、ブラシや櫛などは持参したほうがいいでしょう。その他、化粧水やローションなども基本的には置いていませんので、必要な場合は、小さな容器に入れたものや使い捨てタイプのものなどを持参すべきです。

入浴施設を利用する際の注意点ですが、基本的には日本で温泉を利用するときの注意点と同じです。入浴前には必ずシャワーで体を洗ったり、他の利用者の迷惑にならないよう心掛けたりすることは基本的なマナーです。

オニャン温泉「オニャン観光ホテル」の体験レビュー

私が実際にオニャン温泉を訪問し、現地の大型観光ホテルである「オニャン観光ホテル」に宿泊して同ホテル付属の温泉を堪能した際の体験レビューをご紹介します。

オニャン温泉の老舗ホテル

オニャン観光ホテル建物

私が宿泊したオニャン観光ホテルは、李朝時代の別宮があった場所に建てられた由緒ある老舗ホテルです。どうせ泊まるなら一番の老舗ホテルにしたいと思ってオニャン観光ホテルに決めました。

オニャンの地図

オニャン温泉駅から大通りに沿って300mほど、歩いて10分足らずの便利なロケーションにあります。オニャン観光ホテルの入口には宮殿さながらの立派な楼門が建っており、敷地内にも広い庭園が設けられていて、老舗ホテルの風格を感じさせます。

ホテルの楼門

ちなみに、オニャン観光ホテルの庭園を散策してみると、別宮時代の遺跡をいくつも発見することができ、確かに由緒あるホテルなんだなあと感心しました。

ホテル庭園の遺跡

ホテルのフロントにあった説明を見ると、1904年に建てられた「オニャン館」という旅館がオニャン観光ホテルの起源だったようです。その後、1956年に「オニャン鉄道ホテル」、そして1967年に「オニャン観光ホテル」として現在に至っています。ホテルとして120年の歴史があるのは驚きです。

客室や設備、サービスは問題なし

スーペリアダブル

私が泊まったのはスーペリアダブルの部屋。1名一泊二日食事なしで85,000ウォン(2024年8月のレートで11,000円くらい)でした。大型観光ホテルとしては割安で宿泊できたように思います。古いホテルだけあって、最新の設備ではありませんが、備品も整っており、清潔感も十分でした。

チェックイン時なども、ホテルのフロントでは、スタッフさんが日本語で丁寧に説明をしてくれたので、とても安心感できました。そのほか、質問や問い合わせなど、他のスタッフさんたちも日本語でも対応してくださったので助かりました。

オニャン観光ホテルには館内にレストランもありましたが、私が宿泊したときは朝食のみの営業だったようでした。ホテルの庭園にはビアガーデンもありましたが、しっかりしたご飯を食べたいと思い、ホテルの外へ出ました。オニャン温泉駅からオニャン観光ホテルまでの大通り沿いにはたくさんのレストランがありますので、外での夕食には困りませんでした。

ガッツリ系朝ごはん

翌日の朝、ホテル館内のレストランで朝食をとりました。レストランの営業は朝7:00~10:00です。レストランにいた他のお客さんたちは朝食込みのプランだったようですが、私は朝食なしのプランだったので、その場で現金18,000ウォンを出して朝食を注文しました。洋食(パンと卵、サラダなど)と韓食とを選べるのですが、私は洋食のほうにしました。18,000ウォンはちょっと高いなあと思っていましたが、結構なボリュームがあったので値段相応かなとは思いました。朝もガッツリ食べたい人にはおすすめです。

露天風呂もあって温泉は高品質

オニャン観光ホテルの浴場
引用元:http://www.onyanghotel.co.kr/

オニャン観光ホテルに付属する温泉ですが、他のホテル付属の温泉と同様、基本的には日帰り温泉と同じシステムであり、利用する都度の利用料支払いとなっています。ただ、オニャン観光ホテルに宿泊している人は、温泉のフロント受付で部屋のルームキーを見せると宿泊者割引として一般大人10,000ウォンのところ9,000ウォンで利用可能となります。

そのため、日本の温泉旅館のように、食事前に温泉、就寝前に温泉、朝食前に温泉と、一日に何回も温泉に入ると、その都度利用料金を払わなければならないので大変です。もちろん、温泉付きのホテルなら、部屋からすぐ温泉に行けるというのが大きなメリットですので、オニャン温泉のようなシステムであっても、温泉付きのホテルに宿泊することは、おすすめの選択肢だと思います。

ということで私は一泊二日のうち一回だけ温泉に入ろうと思い、どの時間帯に入るのがいいのかフロント受付のスタッフさんに相談したところ、温泉の営業時間は朝6:00~21:00(最終入場20:00)までですが、朝一番が清掃したばかりで人も少ないので早朝がおすすめとのこと。私は、翌朝6:00に温泉に入ることにしました。

朝6:00すぎに温泉に入ってみると、すでに10人ぐらいが来ていたので驚きました。浴室はとても広いです。日本の有名温泉地の大浴場くらいの広さがありました。洗い場も広くて30席くらいはあったと思います。室内には温泉の大きな浴槽が3つ、水風呂が1つ、サウナが2つ。室外には大きな浴槽の露天風呂がありました。露天風呂は岩風呂で、横には竹林がありました。日本の温泉地であるような立派な露天風呂でした。

温泉も弱アルカリ性のお肌に優しいお湯で高品質だと思います。お湯は源泉を使っていますが、いわゆる「かけ流し」ではありませんでした。ですが、お風呂場全体の雰囲気もあって、満足度の高い温泉体験になりました。

まとめ:韓国の人気温泉「オニャン温泉(温陽温泉)」の紹介と体験レビュー

韓国を代表するオニャン温泉(温陽温泉)は、その豊かな天然温泉水と独自の歴史的、文化的背景から、韓国ファンの旅行者には特におすすめできる温泉です。

ソウルからオニャン温泉へのアクセスは、在来線特急(セマウル・ムグンファ)や高速鉄道(KTX)を利用すると片道1時間半程度と非常に便利なので、日帰り観光で気軽に訪問するといいでしょう。往復交通費と入浴施設の利用料をあわせても日本円で4,000円程度とリーズナブルに楽しめます。

オニャン温泉にはオニャン温泉駅の周辺に良い入浴施設が多数ありますが、私が実際に利用した「オニャン観光ホテル」は、由緒ある老舗ホテルなので、日帰り温泉での利用でも、宿泊するにもおすすめです。

次の韓国旅行ではオニャン温泉に訪れてみてはいかがでしょうか?

Have a nice trip!

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