アフィリエイト広告を利用しています
麓の嘉義駅からの阿里山森林鉄道本線は基本的に全指定席であるのに対し(土日のみ全自由席の列車も運行される)、山上の阿里山駅からの祝山線、神木線、沼平線の3つの支線は基本的に全自由席で運行されています。
全自由席なので予約は不要であるものの、ちょっとした注意点や、観光コースにあわせたおすすめの乗車方法を解説したいと思います。
祝山線の乗車方法
祝山線は、阿里山駅と、約6km離れた祝山駅とを結ぶ阿里山森林鉄道の支線で、祝山線の駅は、阿里山駅と祝山駅の2駅のみとなっています。祝山線の運行目的は、祝山駅に隣接して設けられた「祝山観日平台」という展望テラスで、玉山連峰から登るご来光を見物するためのものです。
従って、阿里山発・祝山行きの便が日の出前に運行され、帰りの祝山発・阿里山行きの便が日の出後に運行され、日中の運行はありません。また、日の出時間は日によって変化するため、時刻表が前日に発表され、毎日時刻表が変化するという、非常に珍しい鉄道でもあります。
早朝の運行のみということから、祝山線に乗車するためには、阿里山で前日泊することが必須となります。
祝山線は限られた運行であることから、乗車できる人数が、平日は700人、土日祝は1,000人と限定されています。ただ、これは単に目安としてのようで、切符の販売が制限されたという話は聞いたことがありません。
阿里山駅では12日前から当日の発車30分前まで切符の購入が可能です。また、オンライン予約も15日前から可能となっています。
ちなみに、前日であれば阿里山駅以外にも、嘉義駅、北門駅、奮起湖駅で祝山線の切符の購入が可能ですので、阿里山に向かう途中の奮起湖での乗継ぎの際に、奮起湖駅で祝山線の切符を買っておくという方法もいいと思います。
祝山線の運賃は、片道120元、往復240元です。日が昇った後は明るいので祝山駅(対高岳駅)から阿里山駅まで歩くことも可能のようですが、地図で見ても1時間ほどかかります。ここは素直に往復切符を買っておくことをおすすめします。
なお、祝山行きの発車時間は、前日の16:30に阿里山森林鉄道のトップページおよび阿里山駅の窓口にて発表されますので、前日のうちに確認しておきましょう。
当日の乗車については、改札前に長い待機列ができます。乗り切れない場合でも、列車は複数便運行されており、すぐに次の便が来ますので、切符さえ購入できていれば最終便までには確実に乗車できます。祝山駅からの帰りの便についても同様に複数便運行されています。
なお、戻りの最終便の時間は祝山駅の改札口に掲示されています。最終便に乗り遅れると歩いて帰ることになりますので、くれぐれも乗り損ねないようにご注意ください。
神木線と沼平線の乗車方法
神木線と沼平線は、いずれも阿里山駅を起点とした1.5kmほどの支線で、阿里山駅の次はそれぞれ終点の神木駅、沼平駅しかない1駅だけの短い路線です。時刻表は阿里山森林鉄道の支線時刻表のページにあるとおり、昼間には片道1時間に1、2便と比較的多くの便数が運行されています。料金はいずれも片道100元です。
神木線と沼平線は全席自由席で、通勤電車のようなロングシートで席の前に吊り革もあるタイプの車両です(上でご紹介した祝山線の同じタイプの車両です)。乗車するには、乗車駅の窓口で切符を購入して、来た列車に乗車するだけなので簡単です。
神木線と沼平線の乗車は、観光目的にあわせてスケジュールされるのがいいと思います。例えば以下のようなスケジュールが可能です。
巨木群の森を散策する場合:阿里山での見どころのひとつである巨木群の森は、ちょうど神木駅と沼平駅に挟まれた位置にあります。神木駅で降りて森を散策し沼平駅から阿里山に戻る、またはその逆で、沼平駅で降りて森を散策し神木駅から阿里山に戻る、というルートは非常に便利です。
神木駅~沼平駅は遊歩道も整備されており、距離的にも2kmありませんので、ゆっくり散策しても1時間かからないコースです。
とにかく列車に乗りたい場合:昼間は運行便数も多いので、神木駅と沼平駅をそれぞれ往復乗車するのもいいと思います。また、神木駅、沼平駅では、帰りの便を1本次の便にすることで、森の中なら現れる列車が駅に入線するシーンなどの撮影も可能になります。
ハイキングを楽しむ場合:阿里山駅から神木駅、沼平駅は、いずれも1.5kmほどで、歩いても20分程度です。阿里山から巨木群の森まで列車を使わず全て徒歩でハイキングするというのもひとつの選択です。
ただ、列車に乗車するのも阿里山の見どころのひとつなので、片道だけでも記念に乗車してみることをおすすめします。
まとめ
祝山でのご来光鑑賞は阿里山観光でのハイライトですので、祝山線の切符はできる限り前日に購入するようにしましょう。阿里山駅発はかなり早朝の時間になりますので、前日は早めに就寝し、気温も低いので防寒対策はしっかりしておきましょう。
神木線と沼平線は気軽に乗車できます。それぞれの観光目的にあわせてうまく利用してください。森の中を走る阿里山での鉄道乗車は、阿里山観光の見どころのひとつですので、是非とも乗車してみてください。
【祝2024年度全線復旧】台湾「阿里山森林鉄道」の予約方法と運行状況の確認方法
奮起湖で観光やグルメを楽しみながら阿里山行きバスへ乗継ぐ方法
Have a nice trip!