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世界三大仏教遺跡のひとつである「ボロブドゥール」は、インドネシアで最も訪れてみたい観光スポットのひとつです。今回、ジョグジャカルタを起点とし、世界遺産であるボロブドゥールと、同じく世界遺産である「プランバナン」などを巡る日本語ガイド付き現地ツアーに参加しましたので、ご紹介しようと思います。
ジョグジャカルタ発の日本語ガイド付きツアーがおすすめ
ボロブドゥールやプランバナンへの観光は、ジョグジャカルタが起点となります。首都ジャカルタからの日帰りツアーに参加する、もしくは空港集合/空港解散でジョグジャカルタ発のツアーに参加するという方法で、ジャカルタ発の日帰り観光を強行する手もありますが、早朝5時のフライトで戻りが深夜11時など、かなりのハードスケジュールが予想されます。少なくともジョグジャカルタに前日到着して一泊し、体調を整えたうえでのツアー参加をおすすめします。なお、ジョグジャカルタへの行き方、当地でのプチ観光については、以下の記事もご参考にしてください。
【インドネシア観光】ジョグジャカルタで「タマン・サリ(水の離宮)」をプチ観光
また、ジョグジャカルタを起点としてボロブドゥールやプランバナンを観光する場合、バスを利用して個人で行くことも可能です。しかし、ボロブドゥール及びプランバナン周辺には多数の遺跡があり、これらを限られた時間で効率よく回るのは難しいです。ガイドによる解説も欲しいところです。そこで、おすすめするのが日本語ガイド付き一日ツアーです。
例えば、VELTRAさんで紹介されているツアーや、 H.I.S.さんで紹介されているツアーなどがあります。ちなみに、Viatorさんで紹介されている英語ガイドのツアーの方が安いのではないかと思って調べてみたところ、日本語ガイドのツアーと価格はそれほど差がないことがわかりました。敢えて英語ガイドのツアーを選ぶメリットはなさそうですね。
現地会社の主催するツアーも面白い
今回私は、現地のツアー会社が主催する日本語ガイドのツアーに直接申し込みをしてみました。WEBで見つけた「エンジェ ウィサタ ツアーズ」という会社です。
ツアー内容的には、上でご紹介したVELTRAさんやH.I.S.さんで提供しているものとほぼ同等であり、若干、エンジュさんのほうがラインナップが豊富な感じでした。金額的にも同じか、エンジュさんのほうが若干安い感じでした。支払方法については、当日ガイドへの直接支払い(日本円かルピアでの現金払い、またはクレジットカード払い)という点が大きく違います。ちなみに、私が参加した「日帰り ボロブドゥールとプランバナン」というツアーの料金は、一人での参加で12,500円(各遺跡の入場料や昼食代など全て込み)でした。
また、エンジュさんでは、ツアー担当者によるきめの細かいサービスも好印象でした。申し込み後、ツアー担当者とのメールのやり取りを行い、昼食は何にするか、ショッピングで見たいものがあるか(基本、お土産屋への立寄りは必須でない)、など、おすすめ先をいくつかピックアップしてくださり、それをもとに細かく検討・選択することができました。もちろん、やり取りは全て日本語メールです。私は、鶏料理が苦手だったので、一押しの鳥カラ屋はお断りし、現地家庭料理のビュフェ式レストランにしてもらいました。また、ショッピングについては、ジャコウネコの糞からとれるコーヒー「コピ・ルアク」というのに興味があったので、その製造直販店を訪問してもらうことにしました。
多くの遺跡を効率よくまわり、楽しく中身の濃いツアー
「エンジェ ウィサタ ツアーズ」が主催する「日帰り ボロブドゥールとプランバナン」は、以下のような感じのツアーとなりました。
朝8時にホテルのロビーまでお出迎え。ジョグジャカルタの中心地ではあるものの、小さなホテルでしたが、滞在先ホテルまでちゃんと車で来てくれました。運転手の方と、日本語ガイドの方(30代くらいの女性の方で日本語がとても上手)、参加者は私ひとりでしたから、車は普通の乗用車でした。まずは、ツアー代金を日本円でガイドさんにお支払いし、ツアーのスタートとなりました。
最初に向かったのは世界遺産「ボロブドゥール」です。いきなり本日のメインディッシュからとなりました。ホテルを出て約1時間、朝9時頃に到着しました。
ボロブドゥールでは、現地の専門のツアーガイド(60歳くらいの男性で日本語が上手)に交代し、1時間くらいかけて遺跡を見学しました。
その大きさは想像以上でした。
そこらじゅうに細かいレリーフが施されていました。それぞれ物語が表現されているそうです。
遺跡はピラミッド状になっており、下から順にどんどん登っていきます。
頂上からの眺めは絶景です。
最上段には、釣鐘状をした多数のストゥーパが神秘的な光景を表していました。各ストゥーパの中には仏陀が納められているようです。
ここのガイドさんの説明はとても分かりやすく、写真の撮影ポイントなどもアドバイスしてくださり、とても親切な方でした。
ボロブドゥールの次は、「パオン寺院」に移動。ボロブドゥールからは2~3kmほどなので、車で10分もかかりませんでした。パオン寺院の規模は小さいですが、「ボロブドゥール寺院遺跡群」の名称で世界遺産に登録されている寺院のひとつです。パオン寺院以降のガイド(遺跡の説明など)は本ツアーのガイドさんが直接行います。
続いて「メンドゥ寺院」に移動。こちらもパオン寺院からは2kmほどなので、車で5分ほど。メンドゥ寺院も同様に、「ボロブドゥール寺院遺跡群」の名称で世界遺産に登録されている寺院のひとつです。
広い敷地内に大きなガジュマルの木があったのが印象的でした。
近くには「インドネシア日本友好親善之碑」というものが建っていました。
このメンドゥ寺院でボロブドゥール方面の本日前半の観光は終了。時間は11時頃となり、これから一旦ジョグジャカルタへ戻って昼食をとります。
ちょうど12時頃にレストランに到着。インドネシア料理ブッフェのお店。いわゆる“プンドポレストラン”というところ。広間では伝統舞踊のパフォーマンスが行われていました。日本の大手旅行代理店も利用するレストランだそうです。料理の種類は豊富で、どれも美味しかったです。
昼食の後は本日後半の観光、プランバナン方面のスタートです。まずは、ジョグジャカルタから6kmほど、プランバナンへの途中にある「コピ・ルアク」の製造直販店、「Kopi Luwak Mataram」というお店を訪問しました。
「コピ・ルアク」とは、ジャコウネコの糞からとれるコーヒーのことです。このお店では、ケージの中で飼っているジャコウネコを見ることができます。また、コピ・ルアクの製造過程も詳しく展示・説明されていました。
最後にコーヒーの試飲がありました。「ジャコウネコの糞」と聞くと変な気分ですが、味はほのかな甘みがあってとても美味しいです。カフェインが少ないことが特徴だとか。私は、お土産に一袋購入しました。
続いて「プランバナン」へ移動。ここはジョグジャカルタから15kmほどと、それほど離れていません。とはいえ、あれやこれやで到着した時間は2時を過ぎていました。
こちらも迫力がある遺跡です。ヒンズー教寺院ということから、仏教寺院であるボロブドゥールとは明らかに印象が異なります。
入口からまっすぐに伸びる東参道では、6つの祠堂の全体像を見ることができます。中心に建つのは、ヒンドゥー教の三大神を祀る「シヴァ堂」「ブラフマー堂」「ヴィシュヌ堂」です。この3つの主祠堂の前には、それぞれの神が乗り物としていた3つの祠堂が並んでいます。かつては6つの祠堂の周りを取り囲むように、200以上もの小祠堂(ペルワラ)が建てられていたそうです。しかし、度重なる地震やムラピ山の噴火などでそのほとんどは崩壊してしまいました。現在も修復作業は行われていますが、まだまだ崩れたままの状態となっています。
ここで、これまで快晴だった天気が急変。突然のスコールでしばし雨宿り。しかし、この先の予定もあり、当分止みそうにないので大雨の中、観光を続けることに。ガイドさんが傘をもって来ていたので助かりました。
靴の中が水浸しになりながらプランバナンの観光を終え、観光バス(ミニトレイン)に乗って「セウ寺院」へ移動します。ようやく雨も止みました。
入口に立つ守護神クベラ像がなんとも可愛らしいです。
セウとは「1,000の寺院」の意味で、かつては主祠堂の周りに200以上ものペルワラが建っていたと言われていますが、プランバナン同様に崩壊し、再建された一部を除いては、がれきの山となっていました。
セウ寺院の観光を終え、観光バスでプランバナンの入口に戻ります。売店で椰子の実を買いました。スプライトを混ぜるというガイドさんお勧めの飲み方を試してみたところ、結構おいしいです。
いよいよ本日の観光最後のスポット「プラオサン寺院」です。プランバナンからは車で5分ほど。ここも遺跡は崩壊されており、目下、復旧作業を進めているところのようでした。
以上で、楽しく中身の濃いツアーは終了。ホテルに到着したのは、ほぼ予定通りの18時頃でした。
まとめ
ジョグジャカルタ発の現地ツアーを利用することにより、ボロブドゥール方面とプランバナン方面、それぞれ多くの遺跡を1日で効率よくまわることができました。日本語ガイド付きだったので、遺跡に関する詳しい解説を聞くことができ、遺跡に込められた意味を理解することで、大変楽しい観光となりました。
今回利用した「エンジェ ウィサタ ツアーズ」の日本語ガイドさんは、遺跡に関する知識の多さは勿論ですが、とても話上手で、移動中の車の中でも退屈せず楽しい時間を過ごすことができました。
Have a nice trip!