【韓国観光】ジェットフォイル船で対馬から釜山へ
韓国まで直線距離で49.5キロの「国境の島」と呼ばれる対馬。その対馬北部にある比田勝港及び対馬南部の厳原は、韓国の釜山港との間で多数のジェットフォイル船が就航しています。乗船時間は比田勝/釜山で約1時間、厳原/釜山で約2時間半という非常に短い時間です。
今回、比田勝から釜山までジェットフォイル船に乗ってみましたので、ご紹介したいと思います。
チケットの予約と購入
対馬の比田勝と釜山との間のジェットフォイル船は、JR九州高速船「ビートル」、未来高速「コビー/ニナ」、大亜高速海運「オーシャンフラワー」、ハンイル高速海運「オーロラ」の4社が運航しており、「コビー/ニナ」と「オーシャンフラワー」については、対馬の厳原と釜山との間でもジェットフォイル船を運航しています(ただし、厳原/釜山の便数は少ない)。
チケットの予約は各社のサイトから可能のようですが、今回利用した未来高速「コビー/ニナ」の場合、未来高速社のサイトからは釜山発の片道/往復の予約しかできない仕様になっていたので、私は”aferry”という汎用のフェリー予約サイトを利用して予約・購入をしました。汎用のフェリーサイトとしては、”aferry”のほか” Direct Ferries”というサイトでも予約・購入が可能のようです。
12月3日(月)の便を2ヶ月前に予約・購入しましたが、価格は4,696円(片道)でした。このほか、比田勝国際ターミナルでのチェックイン時にターミナル使用料として200円の支払が必要です。ちなみに、釜山港からの出発時には4,300ウォンの港湾利用税がかかるそうです。
比田勝国際ターミナルにて
まず1階のチェックインカウンターにおいてチェックインを行います。チェックイン開始は出発時間の1時間半前から開始します。出国手続の開始は出発時間の20分前からなので、急ぐ必要はなさそうですが、チェックイン手続時に座席指定がなされるので、窓際など希望の席がある場合には早めにチェックインしたほうがいいかもしれません。
チェックインは、予約完了の電子メールをプリントアウトしたものを渡せばOKです。チェックインすると下のような乗船券を発行してくれます。
早めにチェックインした後は、1時間ほど時間をつぶすことになります。ターミナル内には1階に小さな売店が1つ、2階は広い待合室になっていて、コーヒーやジュースの売店があります。ここでスマホを見ながら出国手続開始のアナウンスを待つ、というのでもいいかもしれません。
ターミナルの外には、周辺にコンビニやレストランなどもあります。免税店もいくつかありますが、韓国からの観光客を対象にしているお店ばかりです。
ターミナルから道路沿いに300mほど行くと、大きな崖があり、その崖を登る階段の上に「比田勝金毘羅神社」の小さな祠があります。そこから比田勝の港が見渡せ景色がいいですので、観光というほどではありませんが、ちょっとした運動にはいいかもしれません。
ジェットフォイル船「コビー」に乗船
出発20分前になると出国手続を開始するアナウンスがあります。韓国語のみで、日本語でのアナウンスはなかったように記憶しています(乗客の99%は韓国人ですので)。2階の待合室には出発便のステータスを表示するモニター(空港でフライトのステータスを表示しているモニタみたいなもの)もあるので、それを確認するか、とにかく出発20分前に何かのアナウンスがあれば出国手続を開始するアナウンスだと思っておけばOKです。
1階には出国手続の待機列ができているので、それに並んで進みます。進んでいくと、出国審査を経てすぐに桟橋のほうへ向かい乗船します。ちなみに、出国審査後には売店、免税店や両替所などはありません。
約1時間の船旅
座席は窓際の席がとれました。飛行機のエコノミークラスに比べるとかなりゆったりした座席でした。船ですがシートベルト着用です。
そして比田勝港を出航。徐々に速度を上げ、すぐに結構な速さになりました。他の方の体験談では、船が揺れて船酔いしたという記事をよく見かけたのですが、幸運にも私が乗ったときにはほとんど揺れがなく、全く船酔いはありませんでした。
船内には売店があって、ジュースやビールの販売、タバコや化粧品などの免税品の販売がされていました。韓国への入国カードは座席まで配りに来てくれます。そうこうしているうちにあっという間に1時間が過ぎ、韓国の陸地が見えてきました。釜山港に到着です。
釜山港国際旅客ターミナルにて
ジェットフォイル船「コビー」から下船し、釜山港国際旅客ターミナル内に進みました。ここは比田勝とは比べ物にならないくらい大きなターミナルで、国際空港のような立派なものです。反対側の桟橋には、関釜フェリー「はまゆう」も停泊していました。
入国審査、税関検査を経て韓国へ入国です。ターミナル内には、レストラン、売店、免税店、両替所など、施設も整っているようでした。
ちなみに、釜山港国際旅客ターミナルから釜山駅までは徒歩15分ほど。今回は利用していませんが、釜山港国際旅客ターミナル前から国鉄釜山駅、地下鉄の中央駅及び草梁駅を循環するシャトルバス(1,200ウォン)もあるようです。
まとめ
ジェットフォイル船を利用すれば、対馬/釜山をこんなに短時間でしかも安価に移動できるのは、ほんとうに便利だと実感しました。
対馬は魅力的な旅行先ではありますが、日本国内旅行としてはなかなか行きにくいということもあります。たとえば、釜山旅行滞在中の1日を利用して、日帰りツアーとして厳原を観光するといったプランなどは面白いんじゃないかなと思います。
Have a nice trip!
ディスカッション
コメント一覧
まだ、コメントがありません