流氷観光砕氷船「おーろら」、流氷の中の航行は神秘体験
オホーツク海沿岸など北海道周辺の海域は、世界で最も低緯度の流氷が見られる場所だそうです。北海道の流氷観光としては、網走の流氷観光砕氷船「おーろら」と紋別の流氷砕氷船「ガリンコ号」が知られています。いずれも1月下旬頃から3月末頃まで運行されていますが、流氷遭遇の確率が高い2月が観光のピークとなります。
3月に入ると流氷遭遇確率がぐんと下がります。今回、3月4日に網走の流氷観光砕氷船「おーろら」に乗船。どうなることかと直前まで不安でしたが、運よく流氷観光ができました。今回は、「おーろら」についてご紹介してみます。
「おーろら」の予約と乗船ターミナルへのアクセス
網走に流氷がやって来るのは1月下旬頃から4月初旬頃までですが、流氷はその日の風向や海流の具合などから、ころころと位置を変えるため、期間中なら必ず遭遇できるという訳ではありません。そのうち流氷との遭遇率が高くなるのが2月です。2月中の観光をお勧めします。
「おーろら」の公式サイトから事前予約が可能となっています。空きがあれば当日券の購入も可能ですが、2月の土日は早くから満席になりますので、早めの予約が必須です。ちなみに、予約時点での料金支払はなく、直前のキャンセルでも無料なので、複数の日時に予約を入れておき、「おーろら」の公式サイトで「流氷あり」が確認できたら参加、「流氷なし」ならキャンセルする、といった方法も有効です。網走での余裕をもった滞在が前提になりますが、こうすることで流氷遭遇の確率はかなりアップするはずです。
「おーろら」の乗船ターミナルは、網走駅から2kmほど離れた網走川河口付近にある道の駅「流氷街道網走」の中です。
道の駅「流氷街道網走」までは、網走駅から路線バスが運行されています(運賃200円)。
網走駅前のロータリーにあるバス停より、「おーろら」各便の出発時間にあわせて、各出発時間の約30分前にバスが発車しています。
網走駅から道の駅「流氷街道網走」までの所要時間は約10分ですので、バス到着後すぐにチェックインすれば十分間に合います。
「おーろら」への乗船と流氷見物
まず、道の駅「流氷街道網走」の1階にあるチケット窓口で、サイトで事前予約した旨と名前を告げ、料金3,300円を支払います。
すると乗船券を発券してくれます。パンフレットももらえます。
そのあとは、乗船券をもってチケット窓口の隣にある乗船口より「おーろら」に乗船します。
すでに「おーろら」は桟橋に停まっていました。
席は全て自由席なので早い者勝ちなのですが、迫力ある流氷を鑑賞するには、やはり室外のデッキがお勧めです。最上階の展望デッキには温風ヒーターが設置された場所(煙突の横あたり)がありますので、その場所を確保できればベストです。
「おーろら」の定員は450名ですが、その割に室外のデッキは狭いです。出航時はかなりの混雑になりますので、早めに良い場所の確保をいたしましょう。
なお、追加料金400円を払うことで、「特別客室」という、進行方向前方の窓に面した、いい感じで流氷を見ることができる席に座ることもできます。マイナス10度くらいになる日もありますので、室外はどうしても辛いという場合は特別客室を選ぶのもありかもしれません。
今回は沖合3kmに流氷帯があるとのことで、港からしばらくは普通の海を航行しました。
網走港にある帽子岩が可愛いですね。
そして10分ほどの航行の後、流氷帯へ突入です。
あたり一面、氷が浮かんでいます。とても神秘的です。
鳥たちもたくさんいます。
船が押し下げた氷がものすごい勢いで浮かんできます。かなり大きな氷の塊です。
もう、みんな寒さを忘れて流氷に見入っています。
船の上にカモメがやってきました。みんな写真を撮りまくっているのに動かずにじっとしています。人に慣れているのでしょうか。
そうこうしているうちに約30分間の流氷帯での航行を終え、帰路につきます。
他の参加者も船室に入ってきて、今度は船室が大混雑。
船室の片隅にはクリオネが。
感動の1時間でした。
まとめ
海一面を覆う流氷は、まさしく自然の神秘という感じです。その中を船で航行するのは、ほんとうに感動の体験です。
流氷遭遇確率の高い2月といえども、過去のデータからは流氷と遭遇できないこともあり、最終的には運次第ということにはなりますが、是非チャレンジしてみられることをお勧めします。
網走での観光については、こちらの記事もどうぞ
→ JR釧網本線「北浜駅」、海岸の流氷やトウフツ湖の白鳥に出会う
Have a nice trip!
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