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「立山黒部アルペンルート」は、標高3000m級の山々が連なる北アルプスを貫く世界でも有数の山岳観光ルートです。長野県大町市の「扇沢駅」から富山県立山町の「立山駅」までの総延長37.2km、最高地点2450mを魅力的な乗り物を乗り継ぎながら巡る、人気の高い観光コースともなっています。
この立山黒部アルペンルートは、4月半ばから11月末頃まで一般観光客に開放されるのですが、とくに4月から5月にかけての観光の中心は「雪の大谷」です。今回、東京からの日帰りで立山黒部アルペンルートの通り抜けをする方法、雪の大谷での観光などをご紹介したいと思います。
立山黒部アルペンルートの「WEBきっぷ」を購入しましょう
まず、立山黒部アルペンルートの公式サイトにアクセスしてみてください。アルペンルートのきっぷの情報、各乗り物の時刻表や運賃、各観光スポットの情報など、盛りだくさんです。
立山黒部アルペンルートのきっぷは、立山駅、電鉄富山駅や扇沢などで当日券を購入することもできます。当日券の購入に関してはこちらのページでご確認ください。
混雑しない時期なら当日券の購入でも問題ありませんが、4月の開通からゴールデンウイークまでの期間や連休などで混雑する場合には窓口で長時間並ぶ可能性もあり、また混雑が酷いときは販売制限されることもあるらしいので、できるだけ前売券である「WEBきっぷ」で予約購入することをおすすめします。ただし、「WEBきっぷ」の場合は支払方法がクレジットカードのみとなります。
「WEBきっぷ」を予約購入するには、こちらのページからまず会員登録を行います。会員登録にはメールアドレスが必要となります。そのほか、住所や氏名、電話番号などの個人情報を入力します。
会員登録が完了すると、ログインして新規予約を行うページにアクセスできます。なお、「WEBきっぷ」の販売開始は2023年の場合3月30日(木)午後1時からとなります。会員登録は販売開始前からでも可能です。
予約ページでは「乗車方面」で、「立山駅発」か「扇沢発」を選択できます。東京からの日帰りで立山黒部アルペンルートを通り抜けるには、どちらを選んでも予定は可能ですが、途中、室堂での「雪の大谷」では、雪の壁に沿って歩ける「雪の大谷ウォーク」が15:00までなので、室堂に早く到着できる立山駅発のほうがゆっくり観光できるかもしれません。おすすめは「立山駅発」です。
「乗車方面」の下にある「入力方法」は「きっぷ名から」。「商品名」は「予約WEBきっぷ」を選びます。その下の「乗車日」は表示されているカレンダーから乗車する日を選択します。そして、右下の「ご予約の詳細入力へ」を押します。
ページが切り替わって、さらに入力を続けます。「区間」は、たとえば立山駅発の場合は「立山駅-扇沢 片道」を選択します。「乗車時刻」は「残席なし」以外であれば希望する時刻を選択可能です。そして「人数」を入力。その下の「オプション」は必要であれば申し込んでください。たとえば、立山駅発の東京からの日帰りであれば「扇沢⇒信濃大町 路線バス」は申し込んでおいてもいいでしょう。そして、右下の「ご予約内容の確認」を押します。
すると、これまで入力した内容が表示されるので、間違いなえれば、右下の「お支払い情報の入力」を押します。そのあとは、クレジットカード情報を入力して決済を行います。最後にQRコードが表示されたら正常に購入が完了しています。 QRコードは受け取り時に必要になりますので、画面を印刷するかスマートフォンに保存しておきましょう。
当日はこのQRコードを「WEBきっぷ窓口」で見せて、きっぷを受け取ります。「WEBきっぷ窓口」は、立山駅発の場合は立山駅にあり、扇沢発の場合は扇沢バスターミナルにあります。
東京~立山駅と東京~扇沢の予約は必要か?
東京~立山駅は、途中区間である東京~富山駅が新幹線の利用となり指定席での予約が可能です。なお、富山地方鉄道である富山駅~立山駅の区間は全席自由席であって予約はできません。黒部アルペンルートを立山駅発で予約している場合、富山駅まで利用する新幹線の便は決めているはずですので、あらかじめ指定席で予約しておくほうがいいでしょう。扇沢発で予約している場合は、立山駅に到着する時間は予定通りにいくとは限りません。念のため東京への最終便で指定席を予約しておき、当日の状況に応じて富山駅の「みどりの窓口」で早めの便に変更するなどの対応をとる方法もいいと思います。
一方、東京~扇沢は、途中区間である東京~長野駅または東京~松本駅が、新幹線の利用または特急「あずさ」の利用となり指定席での予約が可能です。長野駅~扇沢は全席自由席のバス、松本駅~扇沢はJR普通電車と全席自由席のバスとなり、いずれも予約はできません。黒部アルペンルートを扇沢発で予約している場合、長野駅まで利用する新幹線の便は決めているはずですので、あらかじめ指定席で予約しておくほうがいいでしょう。立山発で予約している場合は、扇沢に到着する時間が予定通りにいくとは限りません。新幹線または特急「あずさ」を、念のため東京への最終便で指定席を予約しておき、当日の状況に応じて長野駅または信濃大町駅の「みどりの窓口」で早めの便に変更するなどの対応をとる方法もいいと思います。
東京から日帰り、立山黒部アルペンルートの立山発で通り抜けをレビュー
今回、私は立山黒部アルペンルートを立山発で予約し、東京から日帰りで通り抜けをしましたのでご紹介します。各観光スポットでの乗り継ぎ時間や滞在時間などを参考にしていただければと思います。
東京駅から富山駅へ、新幹線「かがやき」
東京駅06:16発の「かがやき501号」に乗車しました。まだ眠い5時に自宅を出ました。途中、コンビニで朝ご飯のサンドイッチとお茶を購入し、新幹線の中で朝食をとり、しばしの仮眠。幸い遅延などはなく、08:26定刻に富山駅に到着しました。
富山駅から立山駅へ、富山地方鉄道 特急「立山3号」
JR富山駅の改札を出て、富山地方鉄道の改札へは、一旦、駅ビルの外に出て3分くらい歩きます。とはいえ案内表示もありますので迷うことはないでしょう。
まず、富山地方鉄道のきっぷ売り場できっぷを購入します。自動販売機と有人の窓口がありますが、特急「立山3号」の場合、乗車券に加えて特急券も購入する必要があるとのことで、ちょっとややこしいため窓口のほうで購入しました。ちなみに、この窓口で立山黒部アルペンルートの当日券も販売していました。私の場合、新幹線から富山地方鉄道への乗り継ぎ時間は30分ありましたが、混雑時でなければ15分程度あれば十分のように思います。
富山駅を08:56発の特急「立山3号」に乗車。特急券が必要な特急というから期待していましたが、実際はよくあるロングシートの電車。東京で言えば、山手線などで見かける普通の通勤電車のタイプでしたので、ちょっとがっかり。50分かけて09:46定刻に立山駅に到着しました。
立山駅から美女平へ、「立山ケーブルカー」に乗車
立山駅では、まず駅舎の外にある「WEBきっぷ窓口」にてきっぷの受取りを済ませます。駅舎入口の階段を下りて左手すぐに窓口があります。ケーブルカーの出発時刻の15分前までに受取りを完了する必要があり、混雑時などは30分前には窓口へ行っておく必要があるとのことです。
私の場合は、10:20発のケーブルカーで予約しており、ちょうどその発車30分前である09:50に窓口に行きました。平日であったためか、誰も並んでおらずガラガラ。一瞬できっぷの受取りを済ませ、「5分前の10:15までに改札口で待機してください。」とのことなので、時間も余り、少し駅前の広場などをぶらぶら。
時間が来たのでケーブルカーの改札口に行ってみると、意外に人は多く(タイ人や中国人が多かった)、ケーブルカーはぎゅうぎゅう詰めの状態で出発しました。
ただ、乗車時間は7分間なので、それほど苦にはなりませんでした。10:27定刻に美女平に到着しました。
美女平から室堂へ、「立山高原バス」に乗車
美女平からは11:00発のバスに接続することになっていました。バスの乗車時間も50分と長いので、30分前少し早めでしたが、座席を確保するためにも並んでおこうとバス乗り場へ直行しました。バス乗り場の標識も、次の便は「11:00発」となっていたのですが、すぐにバスは到着して乗車。
あっという間に車内は満員となり、ほどなくして発車となりました。どうやら「11:00発」というのは単なる目安で、来たバスの席が一杯になれば随時発車といった運用のようです。美女平自体はとくにこれといった観光スポットもありませんので、到着したらとにかく早めにバス乗り場へ行って並ぶのが正解です。結局、美女平での滞在時間は5分ほど。
道中のバスからは雄大な自然の眺めが素晴らしく、ときどき車内のアナウンスで古代杉や滝などの見どころを解説してくれました。見どころの近くでは1分ほどバスを止めて、車内からですが、写真撮影などできるような配慮がありました。
バスは標高2,000mを越えていきますので、車外は雪景色に変わっていきます。車内も寒くなってきますので、早めに防寒着などの着用をおすすめします。早めに発車したこともあり、予定よりも30分ほど早い11:30頃に室堂へ到着しました。
室堂で「雪の大谷」を観光
室堂は今回の旅のハイライトである「雪の大谷」の観光であるため、当初は2時間~2時間半の予定で考えていましたが、結果的には、観光と昼食をあわせて、ちょうど1時間半の滞在で十分楽しむことができました。
最大の見どころは「雪の大谷ウォーク」です。これは両側を高い雪の壁に挟まれた道路に沿って歩けるようになっているものですが、確かに、雪の壁が15mあたりまで高くなっているところの迫力はすごいものでした。
そこをバスが通過すると、バスを飲み込むほどの大きさの壁が驚きでした。
ただ、「雪の大谷ウォーク」も、思ったほど歩ける距離は長くなく、しかも雪の壁が15mに達するポイントは20mほどの限られた区間であることから、それほど時間をかけて見るといったものではありませんでした。
その他、「雪の迷路」や「雪の回廊」といったイベントステージがあり、いずれもひたすら雪とたわむれて遊ぶといったもの。タイ人の観光客の方々は、とてもはしゃいで喜んでいました。
室堂での注意点ですが、雪のせいで紫外線がとても強いです。バスから降りると目を開けていられないほどの刺激があり辛かったです。サングラスなどを持っていくことをおすすめします。また、当日、標高2,450mの室堂の気温は7度でした。下界は22度ほどだったので、かなりの温度差です。ジャンバーなどの防寒着は必携です。できれば手袋もあったほうがいいでしょう。
あと、「雪の迷路」や「雪の回廊」では足元が雪なので、滑りやすい靴では転んでしまいます。「雪の大谷ウォーク」のほうは足元の除雪がされており問題ありません。
時間も12時を過ぎたので、室堂のターミナル(立山ホテル)にあるレストランで「アルプスカレー」(1,400円)を食べました。
味はかなり良いです。ただし、満席で10分ほど待ちました。
室堂から大観峰へ、「立山トンネルトロリーバス」に乗車
続いて、室堂から大観峰へ向けてトロリーバスに乗車しました。
ここでも着席できず立ったままでしたが、乗車時間は10分なので問題ありませんでした。室堂を13:00発、大観峰に13:10着でした。
大観峰のターミナルには展望テラスがあり、赤沢岳などを見晴らすことができました。ただ、この日は雨が降り始めてしまい、寒さと雨で十分楽しむことができず、見物は早々に切り上げて次の目的地へと移動しました。
大観峰での滞在時間は30分ほどでした。
大観峰から黒部平へ、「立山ロープウェイ」に乗車
このロープウェイも、まずますの混み具合でした。ですが、乗車時間は7分と短く、問題はありませんでした。
眺望が楽しめると期待していましたが、あいにくの雨天で霧もかかり、窓ガラスも雨粒で曇っていたこともあり、ちょっと残念。
大観峰を13:40に出て、13:45黒部平に到着。黒部平のターミナルにも山々を展望する場所がありましたが、ここでも引き続き雨が降っており、観光もそこそこにして次の目的地へ移動しました。黒部平での滞在時間は15分ほどでした。
黒部平から黒部湖へ、「黒部ケーブルカー」に乗車
このケーブルカーも乗客数の割にはキャパシティが小さい感じの乗り物でした。ここでも乗車時間は5分と短く、着席できなくても問題はありませんでした。終始トンネル内の走行なので眺望は楽しめません。黒部平を14:00に出て、14:05黒部湖に到着。黒部湖では、立山黒部アルペンルートでの第2の見どころとなる黒部ダムを見物することになります。
黒部ダムの見物
黒部ダムの観光は、黒部ケーブルカーの黒部湖駅から外に出て、眺望を楽しみながらダムの堤防の上を歩き、黒部ダムレストハウス側にある展望台などに立ち寄って電気バスの黒部ダム駅に至るコース、またはその逆をとります。
黒部湖駅から外に出ると、その大きさに驚きます。
これはすごいです。。。
堤防の上から下をのぞくと、足がすくむほどの高さに心臓がドキドキするほどです。
水の色が緑色。
展望台は、上に登る「ダム展望台」と、下に降りる「ダム新展望広場」とがあります。私は「ダム展望台」のほうに行きましたが、280段の階段をハーハー言いながら登りました。
天気は良くなかったですが、黒部ダム全体を一望できる「ダム展望台」からの眺めはとても素晴らしかったです。
「ダム展望台」のすぐ下には、飲み物や軽食、お土産を販売している休憩所がありましたので、そこでジュースを飲んで休憩し、電気バスの黒部ダム駅に向かいました。黒部ダムでの滞在時間は計画どおり1時間でした。
黒部ダムから扇沢へ、「関電トンネル電気バス」に乗車
電気バスとは言っても見た目は普通のバスと変わりません。乗車時間はやや長い16分、この電気バスでは、皆さん着席したら発車という感じで複数台続けて運行されていました。ほとんどがトンネル内の走行で、扇沢に着くと屋外の停留所に到着します。黒部ダム15:00発で、扇沢15:16着でした。
扇沢は立山黒部アルペンルートの最終地点でもあるので、最後にお土産屋などを見て、バス乗り場へと向かいました。お土産屋以外には特に見るものもなく、結局、滞在時間は15分ほどでした。
扇沢から信濃大町駅へ、路線バスに乗車
予約購入したWEBきっぷの効力はこの扇沢で終了です。ここから先は別料金ということで、バスチケット窓口へ向かいました。バスチケット窓口は、扇沢のターミナルを出たところにバス乗り場があり、バスの看板のすぐ横にあります。信濃大町駅行きのバスと長野駅行きのバス、どちらもこの窓口で販売しています。
東京へ戻るルートは、信濃大町駅からJR在来線で行く方法と、長野駅から新幹線で行く方法との2通りありますが、今回は信濃大町駅からのルートをとりました。
チケットを購入して待っていると、ほどなくバスが到着し乗車。乗客はそれほど多くなく、空席が目立っていました。一方、長野駅行きのバスは結構混雑しているようでした。新幹線利用のルートに人気があるようです。
バスは扇沢15:30発、信濃大町16:05着です。もう車窓からの眺めは見慣れた下界の風景になっていました。
信濃大町駅から新宿駅へ、普通電車と特急「あずさ」を利用
当初、東京方面への最終便で予約をしていましたが、予定よりも大幅に早く到着したため、信濃大町駅のみどりの窓口で、松本から新宿への特急「あずさ」を、松本18:40発、新宿21:06着の特急「あずさ32号」に変更してもらいました。
信濃大町駅から松本行きの普通電車に乗車し、50分ほどで松本駅に到着。松本駅で約1時間の乗り継ぎ時間がありましたので、駅横の立ち食いそばで夕食をとり、お土産屋などを見て特急「あずさ32号」に乗車。2時間半弱で新宿に到着しました。新宿の到着時間は21:06とそれほど遅くなく、いい感じの時間に帰宅できました。
まとめ
偉大な北陸新幹線のおかげで、立山黒部アルペンルートを東京から日帰りで、誰でも簡単に通り抜けすることができます。
日帰りなので早いスタートが重要です。スタートでつまずかないよう、「予約WEBきっぷ」や「平日割WEBきっぷ」などで予約しておくことをおすすめします。
観光スケジュールはメリハリをつけて、見るところは時間をかけ、乗り継ぎだけの場所はすみやかに次の乗り物へ移動しましょう。ちなみに、「雪の大谷」のシーズンはもちろん、夏のシーズンでも室堂での滞在時間は長めにすることをおすすめします。次いで、黒部ダムにも時間をとりましょう。
Have a nice trip!