インドネシア「ジャワ鉄道」のチケットをネット予約・購入する方法と、ジョグジャカルタ~ジャカルタ間の乗車レビューをご紹介

2023年3月18日

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多くの島からなるインドネシアではジャワ島とスマトラ島の2島に鉄道があります。なかでもジャワ島のジャワ鉄道は、首都ジャカルタから、ボロブドゥール観光の拠点となるジョグジャカルタまでを結ぶ列車が利用できるので人気があります。

今回は、ジャワ鉄道のチケットをネット予約・購入する方法と、ジョグジャカルタ~ジャカルタ間の乗車レビューをご紹介したいと思います。

ジャワ鉄道のチケットをネット予約・購入する方法

列車のチケットは「tiket.com」というサイトから予約・購入します。以下、その手順を説明します。

利用可能な列車の検索

「tiket.com」トップページを開くと、上段横一列に並ぶ、「Flight」、「Hotel」、「Train」、「Car Rental」、「Entertainment」のうち、「Train」をクリックします。ページが切り替わり、横に細長い入力欄が表示されます。左から「From」、「To」、「Departure」、「Return」、「Passenger(s)」、「Search」と並んでいます。これは、希望する列車を検索するための入力欄です。以下のように入力します。

  • 「From」:出発駅をプルダウンより選びます。ジャカルタ発を探す場合、「Jakarta (All)」を選択します。
  • 「To」:到着駅をプルダウンより選びます。ジョグジャカルタ着を探す場合、「Yogyakarts (All)」を選択します。
  • 「Departure」:クリックするとカレンダーが表示されますので、乗車日を選択します。往復の場合、往路・復路ともに一ヶ月前くらいから予約可能のようです。
  • 「Return」:クリックするとカレンダーが表示されますので、往復で予約・購入したい場合には帰りの乗車日を選択します。片道で予約・購入する場合には、「Return」の左についているチェックを外します。
  • 「Passenger(s)」:クリックすると「+」と「-」で数を調整できます。利用者の人数を入力します。3歳以上は大人(Adult)になります。
  • 以上の入力が完了すれば、一番右の「Search」をクリックし検索します。

「Search」をクリックすると画面が切り替わり、検索結果として利用可能な列車の一覧が表示されます。片道で検索した場合には、左から、「Trains」:列車名と座席クラス、「Depart」:出発時刻と出発駅、「Arrival」:到着時刻と到着駅、「Duration」:所要時間、「Price」:運賃、そして「Book Now」:予約ボタン、のリストが上下に並んで表示されます。

往復で検索した場合には、ページの中段以下に、上述したようなリスト(ただし「Duration」と「Book Now」はなし)が、左側に往路便、右側に復路便が、それぞれ並んで表示されます。往路便・復路便のリストにある各列車の左端には選択ボタンがついていますので、往路便・復路便で利用したい列車をそれぞれ選択ボタンで選択すると、ページの上段にある選択列車表示欄に自動的に表示されます。選択列車表示欄は、上段に往路便で選択した列車(左から、乗車日、列車名と座席クラス、出発時刻と出発駅、到着時刻と到着駅)が、下段に復路便で選択した列車(左から、乗車日、列車名と座席クラス、出発時刻と出発駅、到着時刻と到着駅)が表示され、一番右に往復運賃と「Book Now」:予約ボタンが配置されています。

検索結果から予約と座席選択

片道、往復いずれの場合も、検索結果で表示されたリストから希望する列車を選択し、「Book Now」:予約ボタンを押します。すると画面が切り替わり、選択した列車の詳細が表示されます。確認して問題なければページを下にスクロールし、個人情報等の入力に進みます。まず代表者の情報である「Contact Person Information」は次のように入力します。

  • 「Title」:Mr.やMs.などをプルダウンより選びます。
  • 「Email Address」:このアドレスにeチケットがPDF添付で送付されるので、PCで確認できるアドレスにすることをおすすめします。
  • 「Full Name」:パスポートどおりに記入します。
  • 「Phone Number」:連絡先の電話番号です。SMSメッセージ用で使用されます。電話がかかってくるわけではないのでご心配なく。ちなみに、日本は「Jepang(+81)」という表記になっていますので、これをプルダウンで選んでください。

以上が入力できたら、続いてその下にある「Adult Passenger」を利用者ごとに入力します。「Title」と「Full Name」を上と同じ要領で入力します。「Identity Number」はパスポート番号を記入します。ちなみに、代表者については「Same with contact」をチェックすることで「Title」と「Full Name」の入力を省略できますが、「Identity Number」へのパスポート番号の入力は省略できません。

以上の入力ができたら、下の「Choose Seat」と「Book Now」がありますが、まず「Choose Seat」のほうをクリックして座席の選択を行います。「Choose Seat」をクリックすると画面が切り替わり、ページ中段以下に列車の絵が表示されます。往復の場合は、上に往路便、下に復路便が表示されます。青い色が選択可能な座席です。座席をクリックするとオレンジ色に変わりますので、その下の「Confirm Seating」を押して座席を確定させます。

チケットの購入

座席の確定が完了すると、そのページの下に「Pay Now」というボタンが表示されますので、このボタンをクリックします。画面が切り替わり、いくつかの支払手段が表示されます。おすすめはクレジットカード(Visa、Master、Amex、JCBなど)での支払ですので、「Credit Card」の右側矢印をクリックします。

画面が切り替わり、カード情報の入力ページとなりますので、使用するカードの情報を入力し、ページ下の「PAY」を押し、無事に決済されるとチケットの購入が完了となります。しばらく後、さきほど入力したメールアドレスにeチケットが添付のPDFで送られてきます。

海外ではよくあることですが、決済でエラーの出るクレジットカードがあったりします。何がどうなってそうなるのか理由はわかりませんが、そういう場合は別のカードで試してみましょう。海外旅行には複数種類のクレジットカードを持っていたほうが安心です。

乗車時の注意事項

列車に乗車するにはeチケットのままではダメで、飛行機と同様、出発時間の1時間前までに駅でチェックインを行い、ボーディングパスをもらう必要があります。駅構内に「CHECK-IN COUNTER」といった表示のある機械が並んでいますので、eチケットにある「Booking Code」に記載された英数字を機械に入力し、ボーディングパスの発券を行います。なお、改札時には、発券されたボーディングパスと、パスポートを提示する必要があります。

ジョグジャカルタ~ジャカルタ間の乗車レビュー

私が利用したのは、ジョグジャカルタからジャカルタまでの列車でした。列車の座席にはEksektif、Bisnis、Ekonomiと3クラスあるようですが、どれもエアコンの効いた普通の座席のようで、いまいち違いは良くわかりませんでした。ちなみに、現在ではラグジュアリー・クラス(Kereta Luxury Class 2)という更に上のランクの座席が連結された列車もあるそうで、このクラスになると相当豪華らしいです。

結局、始発駅/到着駅(ジャカルタ、ジョグジャカルタ、いずれも複数の駅がある)や、使いやすい時間で「アルゴ・ラウ(Argo Lawu)」という全車Eksektif(1等車)といいう特急列車を利用することにしました。料金は約Rp.300,000でした。

1時間半前に乗車駅へ

今回乗車するアルゴ・ラウ号に乗車する駅は「Tugu yogyakarta」という駅でした。ジョグジャカルタにはほかにも鉄道駅があり、同じジャカルタ行きでも列車によって乗車駅が異なるので注意が必要です。Tugu yogyakarta駅はマリオボロ通りのそばの、ジョグジャカルタの中心街にありアクセスは便利でした。

発車時間が朝8:57で、駅には早めの7:30頃に到着しました。平日の早朝にもかかわらず、駅のコンコースでは多くの人が行き来していました。CHECK-IN COUNTERの機械を見つけ、eチケットのBooking Codeを入力し、無事にチェックイン完了。ボーディングパスを発券しました。操作は意外と簡単でした。

しばらく、駅のコンコースをうろうろしていましたが、やることも無いのでホームへ入ることにしました。ボーディングパスとパスポートを提示して改札を通ります。日本の鉄道の大きな駅と同様、列車の出発時刻に関係なく、いつでもホームに入ることができるようでした。

ホームには、お土産、パン、お菓子、飲み物などを販売するお店がたくさんありました。トイレもあり、ベンチもたくさんありましたので、ジュースを買ってベンチに座り、ホームに入ってくる列車や乗客の人々を眺めながら、のんびりと時間をすごしました。

アルゴ・ラウ号に乗車、8時間の鉄道旅

そうこうするうちに時間となり、ホームにアルゴ・ラウ号が入線して来ました。いかにも力が強そうなディーゼル機関車が引っ張っています。外から見た感じ、客車は奇麗でしたので、期待できそうです。

列車に乗り込み席につきました。乗客はまばらです。さっき駅にいた人たちは近距離列車を利用するためだったのかもしれません。客車内は明るく、通路を挟んだ2×2の座席は、シートピッチも広く、フットレストもありました。シートの座り心地はなかなかよかったです。窓側には電源コンセントがあり、各シートには毛布と枕(クッション?)もセットされていました。

網棚もほどよい大きさで、中型くらいのスーツケースなら載せることができそうでした。列車によるかもしれませんが、カフェエリア車両が連結されており、そこで飲食できるテーブルもありました。混雑していたので、私は購入したお弁当を自分の座席に持ち帰って食べました。ナシゴレンはなかなか美味でした。ちなみに、車内ワゴン販売もときどき回ってきますので、そこでお弁当や飲み物を買ってもいいと思います。

ジョグジャカルタからジャカルタまでの距離は約500kmで8時間前後かかります。東京から大阪までを新幹線ではなく在来線で移動するようなイメージです。結構な長旅です。車窓の風景はよかったです。水田、山林、ジャングルの中の鉄橋など、いかにも熱帯らしい景色を楽しむことができました。しかし、ちょっと8時間は長かったです。

終点のジャカルタ・ガンビル駅には予定の午後16:22より約20分遅れで到着しました。シートが良かったので、お尻が痛くなることはありませんでしたが、列車で8時間を往復するのはキツイかなと思いました。

まとめ

インドネシアのジャワ鉄道は、エアコンの効いた乗り心地のいい座席で、車窓の風景も楽しめるし、おいしい食事もあります。ジョグジャカルタ~ジャカルタ間は、往復はキツイかもしれませんが、片道なら十分楽しめると思います。ジョグジャカルタへの観光に利用してみてはいかがでしょうか?

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Have a nice trip!