米国新幹線「アセラ・エクスプレス」のネット予約・乗車方法と乗車レビューをご紹介

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米国新幹線「アセラ・エクスプレス」のネット予約・乗車方法と乗車レビューをご紹介

「アセラ・エクスプレス(Acela Express)」は、米国アムトラックが運行する、ボストン~ワシントンD.C.を結ぶ米国唯一の高速列車です。車両は仏TGV型を利用しています。

今回は、このアセラ・エクスプレスのネット予約方法と乗車方法、乗車レビューなどを紹介します。

アセラ・エクスプレスのネット予約・購入方法

アセラエクスプレス
Fan Railer, CC BY-SA 4.0, via Wikimedia Commons

チケットの予約・購入は、アムトラックのサイトで行います。残念ながら英語表記(フランス語や中国語などには切替可能だが日本語はない)ですが、それほど難しくありませんので、順を追って説明します。

  1. まず、アムトラックのトップページにアクセスします。
  2. 表示されたページ中央に、予約を希望する列車に関する情報を入力する欄がありますので、そこで希望する項目を入力します。一番左のプルダウンから「One-way/Round-trip/Multi-city」:片道/往復/複数都市周遊を選択します。アセラ・エクスプレスで複数都市周遊はあまり無いと思いますので、「One-way(片道)」か「Round-trip(往復)」のいずれかの選択になります。その右横の「From」:始発駅を記入します。最初の2,3文字を入力するとプルダウンにリストが出ますので、そこから選びます。その右横の「To」:目的地の駅を記入します。こちらも最初の2,3文字を入力するとプルダウンにリストが出ますので、そこから選びます。その右横の「Depart」:乗車日(行きの便)をカレンダーから選択、往復の場合には「Return」も表示されるので、こちらに帰りの便の乗車日をカレンダーから選択します。「Traveler」:人数を「+」と「―」で調整、「Adult」は16歳~64歳、「Youth」は13歳~15歳までとなっています。以上が入力できたら、右端の「FIND TRAINS」ボタンを押します。
  3. 空席照会の処理が行われ、ページが切替わります。予約可能な列車便(往復の場合は行きの便)が上下に並んで表示されます。ボストン~ワシントンD.C.間であってもアセラ・エクスプレスでない列車もあります。リストアップされた列車便の出発時刻の下に小さい文字で「2160 Acela Express」のように「Acela Express」の記載があるものがアセラ・エクスプレスです。
  4. 各列車便には、「SAVER」、「VALUE」、「BUSINESS」、「FLEXIBLE」、「PREMIUM」と5種類の料金区分があり、アセラ・エクスプレスの場合は、「BUSINESS」を除いた4種類が選択可能となっています。「SAVER」:最も安価なビジネスクラス席。購入後24時間以内は無料でキャンセル可能、それ以降はキャンセル不可。「VALUE」:レギュラー価格のビジネスクラス席。出発8日前までは無料でキャンセル可能、それ以降は25%のキャンセル料がかかる。「FLEXIBLE」:かなり高めのビジネスクラス席。出発前までなら無料でキャンセル可能。「PREMIUM」:金額は「FLEXIBLE」と同じくらいのファーストクラス席。ビジネスクラス席は2列+2列で食事なし、ファーストクラス席は2列+1列で食事付きです。コスパの面から「SAVER」か「VALUE」あたりにしたいところです。
  5. 希望する列車の、希望する料金区分を選択し、「ADD TO CART」ボタンを押します。往復の場合は、帰りの便で予約可能な列車便が上下に並んで表示されますので、さきほどと同様に、希望する列車の、希望する料金区分を選択し、「ADD TO CART」ボタンを押します。
  6. 画面が切替わり、ページ上段に「LOG IN」の入力が示されますが、アムトラックの会員でない場合は、その下の「GUEST」にてログインなしで続けます。その下の搭乗者の氏名の入力をします。続いてその下の「Primary Contact Information」で連絡先等を入力します。まず、「My Phone number is US/Canadian.」の前のチェックボックスにデフォルトでチェックが入っていますが、米国かカナダの電話番号を持っていない場合、これを外します。そして、日本の電話番号である場合、「Country Code」のプルダウンから「Japan(+81)」を選び、その右横に先頭の0を外した電話番号を記入します。その下の「Email Address」には、eチケットを受け取るメールアドレスを記入、右横の「Confirm Email」にもう一度メールアドレスを入力し、最後の「Additional Email」には予備として別のメールアドレスを入力します(任意)。
  7. その下の「Sign Up for Delay Alerts」では、列車の遅延情報などを受け取る手段をプルダウンから選びます。ここは「E-mail Me」を選びましょう。さらにその下の「IMPORTANT: PROTECT YOUR TRIP」では、保険に入るかどうかを聞いています。旅行をキャンセルした場合のチケット代の補償や、荷物を紛失した場合の補償などです。チケット代金に応じた額の保険料が表示されていますので、加入が必要と思う場合は「Yes」の横をチェックし、不要と思う場合は下の「No」をチェックします。以上の入力ができたら、右下の「CONTINUE」ボタンを押します。
  8. 画面が切替わり、支払のページになります。画面を少しスクロールすると「Pay with a Credit Card」という項目がありますので、ここに支払に使用するクレジットカードの情報を入力します。さらに、ずっと下までスクロールして「Billing Address」の項目を入力します。「My Billing address is US/Canadian.」の前のチェックボックスにデフォルトでチェックが入っていますが、米国やカナダに住んでいないなら、これを外します。その下の「Street Address」には英文で番地と町名、「City」は市や区、二段目の左側には都道府県、「Country」はプルダウンから「Japan」を選びます。そして最後に右横の「I have read~」という文章(利用規約に同意しますという意味)の横のチェックボックスをチェックし、その下の「REVIEW PURCHASE」を押します。すると、確認画面に行き、「PURCHASE」ボタンを押せば購入が完了です。
  9. メールボックスには、eチケットがPDFで添付されたメールが届いています。乗車時にはeチケットのQRコードを検札時に読み取りますので、事前にプリントアウトしてこれを忘れずに持っていきましょう。

アセラ・エクスプレスの乗車方法

まず乗車する駅に到着したら、コンコースにある発着情報ディスプレイ(空港の発着便リストのようなもの)を探します。アセラ・エクスプレスを含むアムトラックでは、乗車する列車が何番ホームに来るのかは、発車時刻の直前(20~30分前)にならないとわからないのです。発着情報ディスプレイを確認し、乗車する列車に「Gate/Track」の表示が出たら、ホームへ移動します。

ホームに出ると駅員さんがいますので、チケットを見せます。すると「あなたはビジネスクラスです」とか「あなたはファーストクラスです」とか教えてくれます(教えられるまでもなくわかっているとは思いますが)。列車がホームに入ると、車両の横に「First」や「Business」と書いてあるので間違うことはないと思います。

座席は全て自由席です。「SAVER」や「VALUE」の料金区分でチケットを購入した場合はビジネスクラスなので、「Business」と書いてある車両はどれでも乗車OKです。もちろん座席は早い者勝ちです。

アセラ・エクスプレスの乗車レビュー

ワシントンD.C.からニューヨークまでビジネスクラス席で乗車してみましたので、そのときのレビューをご紹介します。

アセラ・エクスプレスの車内

車内にはスーツケース置き場がありました。各座席の天井側には飛行機のような扉付きの網棚もあり荷物の収容能力には問題なさそうです。ビジネスクラス席は基本的に2列+2列の並びで、全て進行方向に向いています。

シートはクッションが柔らかく、ゆったりした感じです。窓側の壁には電源もありました。やはり乗客はビジネスマンが多く、皆さん電源にケーブルを差してPCで仕事をしておられました。車内の無料Wifiもありました。

駅を出発すると、車掌さんがやってきて検札をします。あらかじめプリントアウトしておいたチケットのQRコードを見せ、車掌さんがそれを読み取ります。

アセラ・エクスプレスの乗り心地など

車窓を見た感じでは新幹線よりも随分遅いようでした。ワシントンD.C.からニューヨークまでの約360 kmを2時間47分で走ります。その区間での最高速度が215 km/h程度らしいので、高速鉄道としては遅めですね。低速の在来線と混在の線路を走行するための限界かもしれません。また、遅い割には車体の揺れがあったようにも感じました。

一方、アセラ・エクスプレスの車窓からは、大都市と自然が交互に入り混じった風景を見ることができ、それなりに楽しむことができました。

まとめ

ワシントンD.C.-ニューヨークが2時間47分というのは高速鉄道としては決して速くはありませんが、ダウンタウンから空港へのアクセスや待ち時間などを考えると、アセラ・エクスプレスのほうに軍配が上がるような気もします。

しかし、鉄道の旅というのは特別な情緒がありますよね。皆さんも鉄道の旅を楽しんでください。

Have a nice trip!

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