カナダ国鉄「VIA鉄道」のネット予約・購入方法をご紹介

2023年3月8日

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カナダ国鉄「VIA鉄道」のチケットのネット予約・購入は、日本国内では「H.I.S鉄道の旅専門デスク」「マックスビスタ(株式会社欧州エキスプレス)」でも可能ですが、VIA鉄道のサイトから直接、予約・購入することも可能です。オンラインでの直接購入なら手数料がかからない分、多少安くなると思いますし、オンライン上ですべて完結できるので便利です。以下、VIA鉄道のネット予約・購入方法をご紹介いたします。

VIA鉄道のサイトからのチケットの予約・購入の方法

VIA鉄道のサイトには、一応日本語ページもあるのですが、日本語ページからは予約ができません。チケットの予約は、英語やフランス語のページからでないとできないのですが、幸いなことに日本語のページの「予約のご案内」に、英語ページからの予約方法が画面つきで詳細に説明されています。これを参照しつつ、予約・購入すれば簡単だと思います。以下、簡単に手順を追って説明します。

利用可能な列車便を検索

VIA鉄道のサイトにアクセスすると、希望する列車便を検索するページが表示されます。下の画面のように、出発駅と到着駅、往路の日にちと復路の日にち、利用者数を入力し、右下の「Search」を押します。なお、片道だけ予約・購入したい場合は、往路の日にちと復路の日にちを入力するときに表示されるカレンダーの下の方に「NO RETURN, THANKS」という黄色いボタンが表示されるので、それを押します。

希望する列車便、クラス、プランを選択

「Search」を押して画面が切り替わると、下の図のように、往路の利用可能な列車便のリストが表示されます。発車時刻順に上から並んで表示されます。希望する列車便のクラス・プランを選択すると(クラス・プランについては後述)、枠が下に展開され黄色い「CONTINUE」のボタンが表示されるので、よければそれを押します。往復で予約する場合は、画面が切り替わって、復路についても同様に利用可能な列車便のリストが表示されます。希望する列車便のクラス・プランを選択し、黄色い「CONTINUE」のボタンを押します。

列車便のクラス・プランの説明

列車便のクラスについては、大きく分類するとシート席クラスと寝台車クラスがあります。さらにシート席クラスには、エコノミークラスとビジネスクラスとがあります。なお、ビジネスクラスは中・短距離の列車にしかなく、長距離列車には設けられていないようです。

更に、エコノミークラスでは、通常のエコノミークラスのほか、「Escape Fare (エスケープフェア)」という一番安いプランがあり、これは、出発前の段階でチケット代の50%の手数料でチケット交換可能、払戻し不可となっています。

また、通常のエコノミークラスより少し高いプランに「Economy Plus(エコノミープラス)」というのがあり、これは、エコノミークラスで日程変更など融通がきくチケットとなっており、出発前の段階で、手数料なしでチケット交換可能、出発前の段階で、手数料なしで払い戻し可能です。エコノミークラスでは、どのプランにも食事は付きません。ただ、車内販売(もちろん有料ですが)がありますので、食事ができず困るということはなさそうです。

一方、ビジネスクラスでは、通常のビジネスクラスのほか、これより少し高いプランで「Business Plus(ビジネスプラス)」というのがあり、ビジネスクラスで日程変更など融通がきくチケットです。出発前の段階で、手数料なしでチケット交換可能、出発前の段階で、手数料なしで払い戻し可能です。ビジネスクラスでは、どのプランでも無料で食事が提供され、各座席で食事ができます。

寝台車クラスには、1人ずつ使用する上下寝台(Berth)、1人用の個室寝台(Cabin for one)、2人用の個室寝台(Cabin for two)、3人用の個室寝台(Cabin for three)、4人用個室の寝台(Cabin for four)といくつか種類があり、食堂車での食事付きのプランや、食事なしのプランなどがあります。

個人情報の入力

話はそれましたが、上で説明したとおり、希望する列車便、クラス、プランを選択すると画面が切り替わり、選択した列車便の詳細が表示されます。合計金額、払戻と列車便変更の条件、手荷物について、などが表示されますので、内容が間違いなければ、ページの一番下にある黄色い「CONTINUE」のボタンを押します。

すると画面が切替わり、個人情報を入力する画面となります。今後もVIA鉄道を頻繁に利用する場合には会員登録をしてもいいですが、そうでない場合には「GUEST (continue with the following information)」の欄に、「Country」で「JAPAN」を選択し、名前、郵便番号、電話番号、メールアドレスを入力し、ページの一番下に黄色い「CONTINUE」のボタンを押します。

続いて画面が切替わり、利用者ひとりひとりの個人情報を入力する画面となります。乗車時にはパスポートで名前の確認がありますので、ここの名前はパスポートどおりに正確に入力します。「Seat Preference」では、「Window(窓側)」か「Aisle(通路側)」を選べます。また、ビジネスクラスの場合、特別な食事のリクエスト(子供用、ベジタリアンなど)を選ぶこともできます。入力ができたらページの一番下にある黄色い「CONTINUE」のボタンを押します。

クレジットカードによる支払、購入完了

続いて画面が切替わり、支払に進みます。「PAYMENT OPTIONS」で支払手段を選びます。たいていの人はクレジットカード払いだと思いますので、「Pay by credit card or by VISA/MasterCard debit card」を選択します。クレジットカードの種類はVISAかMasterCardの2種類だけなので注意が必要です。カード払いを選択すると、枠が展開してカード情報を入力する欄が出ますので、必要事項を入力し、ページの一番下にある黄色い「CONTINUE」のボタンを押します。

すると画面が切替わり、まとめの情報が表示されますので、内容に間違いがなければ、一番下の「I accept the above fare rules and baggage allowance.」のチェックボックスをチェックした後、その下の黄色い「BOOK AND PAY」のボタンを押します。

続いてクレジットカードの認証が行われ、決済に成功すると、「Booking confirmation」というページになります。これで予約・購入が完了です。画面にボーディングパスが表示されますので(ブラウザの仕様により表示されないこともある)、ここで印刷しておいてもいいですし、さきほど入力したメールアドレスのほうにもPDFでボーディングパスが送信されているはずですので、こちらからあとで印刷してもいいでしょう。

ちなみに、当日の乗車時には、このボーディングパスとパスポート(公式サイトには支払で使ったクレジットカードの提示も必要とあるが、実際は提示を求められないことも多いらしい)を、チェックイン時に提示する必要があります。ボーディングパスは印刷したものを準備することをおすすめしますが、スマホ上で表示するだけでも可能です。チェックインの際にはボーディングパスについているQRコードをスキャンされるので、スマホで表示する場合にはスキャンがうまくできるように画面を明るくしておくなど注意が必要です。

当日の乗車について

乗車当日は、少し早めに駅へ着くようにします。預ける手荷物がある場合には発車時間の1時間前までに預けるように、公式サイトではアナウンスされていますので、1時間ちょっと前までに駅へ着くようにします。預ける荷物がない人はもう少し遅く駅へ行っても構いません。

そのあとはチェックインまで特にやることはありません。日本の大きな駅のように、何時間前でも改札を通って勝手にホームに入ることもできません。チェックイン開始までブラブラと時間を過ごします。ビジネスクラスの場合には、駅のラウンジが利用できます。ラウンジに入場する際にボーディングパスを提示すればOKです。時間までソファーに座ってくつろぎながら待つことができます。駅によって違うかもしれませんが、飲み物もフリーで提供され、無料Wifiも使えます。チェックインが始まるとアナウンス(英語ですが)があります。

チェックイン(改札)は乗車する列車の発車時間の10分前ぐらいに開始します。飛行機の搭乗口のような感じで、乗車する人たちがゲートの前で一列に並びます。係りの人が順番にボーディングパスを確認し、QRコードをスキャンしてチェックインを行い、チェックインが済んだ人から順にホームへと入って行きます。ちなみに、ビジネスクラスの人は優先搭乗なので少し早めにチェックインが始まります。上でも説明したとおり、ボーディングパスは紙に印刷したものか、スマホの画面に表示したものを提示し、パスポート(念のため支払に使ったクレジットカードも)も提示できるように準備しておきます。なお、ネットで予約・購入したボーディングパスはそのまま使えますので、駅で紙のチケット(飛行機の搭乗券のような)として発行し直す必要はありません。

なお、サイトでは乗車時にパスポートやクレジットカードの提示が必要と記載されてはいますが、わたしが利用したときは、改札でのチェックイン、車内での検札、いずれもボーディングパスのみの提示でOK。パスポートやクレジットカードの提示が要求されることはありませんでした。

まとめ

以上、カナダ国鉄「VIA鉄道」のネット予約・購入方法をご紹介しましたが、英語でのネット予約・購入になりますが、やってみればそれほど難しくありませんので、是非チャレンジしてみてください。

新幹線のように早い乗り物ではありませんが、乗り心地は快適で、カナダらしい大自然の車窓が楽しめます。とくに10月上旬あたりのトロント~ケベック間では「メープル街道」として有名な秋の紅葉が楽しめますよ。

Have a nice trip!