東京から伊豆方面に行くには「踊り子」か「新幹線+普通」か?

2023年1月31日

伊豆の伊東、伊豆高原、下田などには楽しい観光地が多くあります。リーズナブルな温泉宿も多いので宿泊するのもいいですし、伊東や伊豆高原あたりなら東京から日帰り旅行でも十分楽しめる距離にあります。

今回は東京から伊豆方面へ鉄道で旅行するにあたって、代表的な交通手段である特急「踊り子」と「新幹線+普通電車」とを比較してみたいと思います。

所要時間を比較

特急「踊り子」とその豪華版の特急「サフィール踊り子」の東京駅から伊豆高原駅までの所要時間は2時間ちょっとになります(2時間10分くらい)。

他方、「新幹線+普通」では、新幹線「こだま」で東京駅から熱海駅までが45分、普通列車で熱海駅から伊豆高原駅までが45分くらいです。

「こだま」と普通列車の運行頻度がどちらも1時間に2本程度ですから、熱海駅での接続の関係でズレが生じます(つまり乗り換えのための待ち時間など)。

とはいえ、「新幹線+普通」での東京駅から伊豆高原駅までの所要時間は1時間40分~2時間といったところです。

さすが新幹線の力はすごいもので、所要時間で言うと「新幹線+普通」のほうに軍配が上がるようですが、「踊り子」や「サフィール踊り子」もそれほど遅いという訳ではなさそうです。

運賃を比較

次に、東京駅から伊豆高原駅までの運賃ですが、「踊り子」は「新たな着席サービス」が導入されて全車指定席となっており、特急券を事前購入(車内購入だと260円増し)した場合は乗車券込みで5,080円。

「サフィール踊り子」は普通車指定席というクラスが存在せず、一番安いクラスの席でもグリーン車となり、そのグリーン車指定席特急券が乗車券込みで8,830円とかなり高め。

もっとも、「サフィール踊り子」を選ぶ人は豪華な鉄道旅行を楽しむのが目的でしょうから、そこで得られる体験に比べるとリーズナブルな値段なのかもしれません。実際、人気は高いようです。

「新幹線+普通」では、「こだま」の自由席と普通列車を利用する場合は乗車券込みで4,740円で、「踊り子」に比べて340円安いです。運賃については「踊り子」よりも「新幹線+普通」のほうが若干安いという結果でした。

乗り換えの有無を比較

「踊り子」と「サフィール踊り子」は、乗り換えがありません。ただし、東京駅から「踊り子」の自由席を利用する際には注意が必要です。

というのは、「踊り子」には修善寺行きと伊豆急下田行きとの複合編成の列車があり、事前に座席を指定せずに乗車する場合(座席未指定券を購入したり、車内で特急券を購入する場合)、どちらの車両にも乗車できてしまうのですが、修善寺行きの車両は熱海で切り離されて伊東方面には行きません。

座席指定せずに、あるいは特急券を事前購入せずに「踊り子」で伊東、伊豆高原、伊豆急下田方面へ行く場合には、乗車する車両が「伊豆急下田行き」の車両であるかどうかをよく確認するようにしましょう。

間違えて「修善寺行き」の車両に乗ってしまった場合には、熱海駅までには「伊豆急下田行き」の車両に移動しておく必要があります。でないと三島まで行ってから熱海に引き返すという羽目になりますのでご注意ください。

一方、「新幹線+普通」では、熱海駅で乗り換えがあります。熱海駅はそれほど大きな駅ではありませんが、新幹線-在来線の間での乗り換えとなり、それなりに移動時間もかかります。乗り換え時間が5分未満のだと厳しいかもしれません。

また、東京駅から新幹線で熱海駅まで行く場合の注意点として、乗ろうとしている新幹線が、熱海駅に停車する列車かどうかをよく確認しなければなりません。

「こだま」であれば全て熱海駅に停車しますが、「ひかり」は熱海駅に停車する列車はほとんど無く、「のぞみ」は熱海駅に停車する列車は全くありません。止まっている列車ならどれに乗ってもいいという訳ではないのでご注意ください。

利用しやすさを比較

ここで言う利用しやすさとは、主に帰路での利用を想定したもので、乗りたいときに待たずに乗れるか、という観点です。

「踊り子」は東京行きが午後を中心に平日は4便/日、土日祝は6便/日、「サフィール踊り子」は2便/日といった感じです。

一方、「新幹線+普通」では、上でもふれた通り、「こだま」と普通列車がどちらも1時間に2便程度です。

「新幹線+普通」のほうが「踊り子」に比べると便数がかなり多いので利用しやすさでは「新幹線+普通」のほうが勝っているようです。

まとめ

以上で比較しましたように、「踊り子」と「新幹線+普通」とでは、所要時間や運賃ではそれほど大きな優劣はありません。

一方、熱海駅で乗り換えが必要な「新幹線+普通」では、乗り換え時の時間ロスにより到着時間が予定通りにいかない可能性がある点で、伊豆に着いてからの計画に狂いが生じることを避けるために往路では利用しないほうがよさそうです。

とすると往路には「踊り子」を利用するのがおすすめのようです。

また、帰路での利用しやすさについては、「新幹線+普通」のほうが勝っていることから、帰路については「新幹線+普通」がおすすめです。

つまり、行きは「踊り子」で、帰りは「新幹線+普通」がおすすめということです。往路の「踊り子」では、修善寺行きの車両に乗ってしまうリスクを避けるために事前に座席指定席することがおすすめです(というか事前に座席指定しないメリットはあまりありません)。

JR東日本の特急に導入されている「新たな着席サービス」についておさらい

事前に座席指定席することで別方向に行ってしまうことを防止できるし、座席も確保できるので、事前の座席指定はおすすめです。

*ご注意:本記事で掲載している特急「踊り子」の写真の多くは185系という車両のものとなっていますが、185系「踊り子」は2021年3月に惜しまれつつ引退し、現在「踊り子」(E261系「サフィール踊り子」は除く)は全てE257系での運用となっています。

*以下は、185系「踊り子」が定期運行されていたときの記載になります。

最後に、わたしの個人的趣味になりますが、一言。特急「踊り子」には、国鉄時代からの185系というタイプの車両と、新しいE257系というタイプの車両との2種類ありますが、わたしは185系が好みです。今どきの電源コンセントなどなく、乗ってみると古さを感じさせますが、そこがまたノスタルジーを感じさせてくれます。そして、なんといっても絵柄の入ったヘッドマークが格好いいです。

修善寺方面への記事はこちらです。

東京から修善寺へ日帰り旅行-特急「踊り子」の利用が便利

「伊豆の踊子」ルートを走破する記事はこちらです。

特急「踊り子」と路線バスで辿る「伊豆の踊子」ルート

Have a nice trip!