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房総半島西側に位置する鋸山の日本寺は、百尺観音、地獄のぞき、大仏など見どころも多い人気の観光地です。登山道路が整備されており、鋸山の各観光エリアに駐車場が設けられているため、車を利用して観光する人も多いですが、今回は鉄道やフェリーなどの公共交通機関を利用して首都圏から鋸山を日帰り観光する場合の効率的な観光方法を紹介してみようと思います。
「百尺観音」と「地獄のぞき」だけを見る短時間コース
鋸山日本寺での最大の見どころは何と言っても「地獄のぞき」でしょう。お子様連れのような場合、石仏や大仏、お堂巡りはちょっと退屈だなというときは、このコースで地獄のぞきをたっぷり楽しむのがおすすめです。なお、百尺観音は地獄のぞきに向かう途中で、ついでに見ることができますので、このコースに加えていますが、興味がなければパスすることも可能です。
JR浜金谷駅または東京湾フェリー金谷港が観光起点
この短時間コースでは、「鋸山ロープウェー」を使って鋸山山頂を往復します。鉄道を利用して東京方面から来る場合はJR浜金谷駅で下車。ここから鋸山ロープウェーの鋸山山麓駅までは、下の地図のとおり徒歩10分くらいです。久里浜から東京湾フェリーを利用して金谷港に到着する場合は400mほど遠くなりますので、鋸山山麓駅までは徒歩10数分となります。
ちなみに、昼食など食事のできる場所ですが、鋸山に登ってしまうと鋸山ロープウェーの鋸山山頂駅の上にある山頂展望食堂ひとつしかありません(お世辞にもメニューが豊富とは言えないです)。JR浜金谷駅と金谷港との間には食事のできるお店がたくさんありますので、鋸山ロープウェーに乗る前に昼食をとれるように行動スケジュールを調整するといいかもしれません。
鋸山山頂エリアでの所要時間は1時間くらいで十分
鋸山山麓駅から鋸山ロープウェーに乗車して片道約5分で鋸山山頂駅に着きます(片道500円/往復950円:往復で買っておくほうがお得)。鋸山山頂駅の上には、軽食・喫茶のできる山頂展望食堂や売店と、テラス仕様の展望台があります。この展望台からは地獄のぞきとは違った景色が楽しめるので立ち寄っていくことをおすすめします。
鋸山山頂駅から山道を約5分歩いたところに「西口管理所」という入場口があります。ここで拝観チケット700円を購入して課金エリアに入ります。
ここで注意したい点があります。西口管理所を入ってすぐのところで左側に階段で登る道、浅間神社への参道があります。結構きつい階段です。ずっと登って行くと丘の上に浅間神社の小さな祠があります。見晴らしがいい場所で、遠くに富士山も見えたりするのですが、さきほどの鋸山山頂駅の展望台からの景色とあまり変わりません。序盤で体力を消耗することになりますので、ここは省略してもいいと思います。
西口管理所から地獄のぞき・百尺観音の表示に向けて更に山道を10分くらい歩いて行くと、百尺観音という表示の方向に少しだけ脇道にそれると百尺観音があります。山の岩盤に刻まれた巨大な観音様です。見た目のインパクト抜群ですので、是非立ち寄って行かれるのがいいと思います。もちろん興味がなければ省略も可能です。
百尺観音の見物を終えて少し元の道に戻り、再び地獄のぞきの表示に向けて歩きます。登り道、階段がきつくなってきますが、10分くらいで地獄のぞきに到着できます。距離が短いとはいえ、基本的に登り道になりますので、運動靴や動きやすい服装はしていたほうがいいと思います。
地獄のぞきの景観を堪能し、記念写真をたくさん撮ったら、来た道を鋸山ロープウェーの鋸山山頂駅まで戻ります。帰りはほぼ下り道なのでそれほどつらくありません。時間も10分くらいで到着できると思います。鋸山ロープウェーで鋸山山麓駅に下り、そこからJR浜金谷駅や金谷港まで歩いて戻ります。
「百尺観音」・「地獄のぞき」・「千五百羅漢」・「大仏」全部見る欲張りコース
上で説明した山頂エリアにある「百尺観音」と「地獄のぞき」だけでなく、その南に隣接した羅漢エリアの「千五百羅漢」、更にその南に続く大仏広場の「大仏」、中腹エリアにある雰囲気のいいお堂、表参道エリアの仁王門や観音堂など、鋸山日本寺の全てを見たいという方も多いと思います。関東有数のパワースポットでもありますから御利益も期待できるでしょう。御朱印や御守りなどは大仏広場の授与所で授かりますので、お求めの場合はこの欲張りコースで観光するのがおすすめです。
JR浜金谷駅または東京湾フェリー金谷港から出発
この欲張りコースでも「鋸山ロープウェー」を使って鋸山山頂に向かいますが、下山する際には、山頂エリア・羅漢エリア・大仏広場・中腹エリア・表参道エリアと下って、徒歩でJR保田駅へ向かいます。JR保田駅はJR浜金谷駅の南側にある次の駅となります。
上でご紹介した短時間コースと同様、鉄道を利用して東京方面から来る場合はJR浜金谷駅で下車。久里浜から東京湾フェリーを利用する場合は金谷港で下船。ここから鋸山ロープウェーの鋸山山麓駅まで徒歩10分~10数分くらい歩きます。
なお、昼食など食事のできる場所は、鋸山に登ってしまうと鋸山ロープウェーの鋸山山頂駅の上にある山頂展望食堂ひとつしかないことは上でお話しましたが、鋸山を下山してJR保田駅付近に行っても全くありませんので、この欲張りコースで観光する場合でも、鋸山ロープウェーに乗る前に昼食をとれるように行動スケジュールを調整する必要がありそうです。(下の写真は山頂展望食堂)
鋸山山頂から全スポットを観光してJR保田駅まで3時間はみておこう
鋸山山麓駅から鋸山ロープウェーに乗車して片道約5分で鋸山山頂駅(片道500円:往復では買わないように)。鋸山山頂駅の上の展望台で景色を楽しんだあと、地獄のぞき方面へ歩きます。西口管理所で拝観チケット700円を購入して先へ進み、百尺観音と地獄のぞきの見物までは上の短時間コースとほぼ同じです。
なお、西口管理所を入ってすぐのところで左側に階段で登る道の浅間神社ですが、上の短時間コースでは省略をおすすめしました。しかし、全スポットを観光するこの欲張りコースを選ぶなら浅間神社にもお参りしておくべきでしょう。きつい階段なので覚悟はしてくださいね。
地獄のぞきの観光を終えたら、次は千五百羅漢です。千五百羅漢と大仏の方面への標識がありますので、それに従って歩いて行きます。ここからJR保田駅までは、途中で多少のアップダウンはありますが、ほぼ下り坂ですので、距離はありますが意外と楽に感じるかもしれません。
地獄のぞきのある山頂エリアから、千五百羅漢のほうへ進んで行くと、羅漢エリアに入ります。道沿いに多くの石仏を見ることができます。「千五百羅漢」とは、どこか一カ所に多数の石仏が集まっているのではなく、この羅漢エリアの道沿いに多数の石仏群が点在しているものです。行けども行けども「ここが千五百羅漢です」という表示が出てきませんが、地獄のぞきから羅漢エリアに入った瞬間に「お前はもう千五百羅漢に到着している」というわけです。
羅漢エリアの終点では「大仏前参道」という道路に出ます。ここを進んで行くと大仏広場に出ます。正面に大きな大仏様が鎮座されています。大仏広場の手前には授与所がありますので、御朱印や御守りはここで授かることができます。
大仏広場から出てすぐのところに下へ降りる道があり、中腹エリアにつながります。中腹エリアでは、薬師本殿、大黒堂、通天窟などのお堂を巡ることができます。山頂エリアや羅漢エリアに比べると、とても歩きやすい道になっています。
そして道を下って「心字池」を過ぎると最後の表参道エリアとなります。「表参道管理所」を通って課金エリアを出ます。表参道側から参拝する場合には、この表参道管理所で拝観チケット700円を購入して課金エリアに入ることになります。なお、この表参道エリアでの見どころは観音堂と仁王門ですが、いずれも課金エリア外にあります。
表参道というからには、こちらが日本寺の正面玄関だと思います。正式な参拝はこの表参道から仁王門をくぐって鋸山を登っていくルートなのでしょうね。ご利益は高そうですが、健脚向きのコースですね。
仁王門を出て表参道を下って行き、田園のなかの小径を通ってJR保田駅まで歩きます。仁王門からJR保田駅までは、下の地図のとおり2kmほどあり、歩いて30分くらいかかります。とくに見るものは無いですが、内房線の線路沿いののどかな田園風景を見ながらですので、天気のいい日ならピクニック気分で楽しいかもしれません。
わたしは、どちらかと言えば山歩きは得意なほうですが、鋸山日本寺の各スポットで写真をたくさん撮ってまわりましたところ、鋸山山頂に着いてから、浅間神社を含めて全スポットを観光してもJR保田駅まで約2時間しかかかりませんでした。人にもよりますが、所要時間に3時間みておけばいいのではないかと思います。
まとめ
車を使わずに鋸山日本寺を効率的に観光する方法として、次の2通りを提案します。
1つは「百尺観音」と「地獄のぞき」だけを見る短時間コース。なんといっても鋸山のハイライトは「地獄のぞき」です。これだけ見ても来た甲斐はあったと感じることでしょう。鋸山山頂では登りの山道もありますが、そもそも移動距離が短く、鋸山ロープウェーで往復できるので、たいへんお手軽です。
もう1つは「百尺観音」・「地獄のぞき」・「千五百羅漢」・「大仏」全部見る欲張りコース。本来は表参道から山を登って行くのが正式な参拝ルートなのかもしれませんが、鋸山ロープウェーで鋸山山頂に登ってから山を下る逆ルートをとることで、下り坂メインの移動となり、思ったほど辛くなく、効率よく観光できます。
Have a nice trip!