JR西日本「WEST EXPRESS 銀河」の目的にあった予約方法と乗車レビュー

2024年2月9日

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WEST EXPRESS 銀河(京都駅01)

JR西日本が運行する観光列車「WEST EXPRESS 銀河」は、全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)で予約して気軽に乗車することのできる現在では数少ない夜行/寝台列車のひとつです。

本記事では、WEST EXPRESS 銀河の簡単な紹介、目的別の予約方法や、WEST EXPRESS 銀河の紀南コースで私が実際に乗車した際の乗車レビューをレポートしていきます。

鉄道ファンの方はもちろん、観光列車での旅に興味のある方にもおすすめの記事です。WEST EXPRESS 銀河に乗って、素晴らしい旅の思い出を作りましょう!

WEST EXPRESS 銀河を自分で直接ネット予約する人はこちら

⇒ e5489での予約(JRおでかけネット)

 

直接ネット予約で予約が取れない場合はツアー参加も検討してみましょう!

各旅行会社のツアー参加で予約する人はこちら

⇒ 読売旅行、 クラブツーリズム、 日本旅行

*サイト内にてフリーワード「WEST EXPRESS 銀河」等で検索

観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の目的別予約方法

京都駅に入線

観光列車「WEST EXPRESS 銀河」は、全車指定席の臨時特急列車として運転されます。WEST EXPRESS 銀河の予約方法は、全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)を利用して自分で直接予約購入する方法と、WEST EXPRESS 銀河の乗車が組み込まれたツアーの参加を予約する方法との2通りあります。予約方法は目的に応じて選ぶようにしましょう。

グリーン席やグリーン個室を予約したい場合

銀河のきっぷ

全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)を利用すれば、WEST EXPRESS 銀河の全種類の座席、グリーン席(ファーストシート)、グリーン個室(プレミアルーム)、ノビノビ座席(クシェット)、リクライニングシート、コンパートメントシート(ファミリーキャビン)、そして女性専用席のノビノビ座席(クシェット)とリクライニングシートについても、全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)で予約可能です。

一方、各旅行会社が企画するWEST EXPRESS 銀河の乗車が組み込まれたツアーでは、選択できる座席は、ノビノビ座席(クシェット)やリクライニングシートに限定されている場合が多いです。

従って、WEST EXPRESS 銀河のグリーン席(ファーストシート)やグリーン個室(プレミアルーム)を予約したい、という場合には、全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)を利用する必要があります。

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その他、全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)を利用して、自分で直接WEST EXPRESS 銀河を予約することがおすすめとなるのは、現地での観光や宿泊が不要な場合、あるいはツアーで設定されていない観光地を回りたい場合、などとなります。

なお、全国のみどりの窓口およびオンライン予約システム(e5489)ともに、WEST EXPRESS 銀河の予約・購入は、乗車1ヶ月前の午前10時からとなります。人気のあるグリーン個室(プレミアルーム)のような場合は、乗車1ヶ月前の午前10時にあわせて、みどりの窓口に並んで予約・購入(いわゆる「10時打ち」)するのが最も確実性の高い方法でしょう。

オンライン予約システム(e5489)独自のサービスとして、乗車1ヶ月前+1週間前(AM05:30~)より予約の受付ができる「事前申し込み」と呼ばれるサービスがあります。

「事前申し込み」では、事前に予約を受け付けておいて、乗車1ヶ月前の午前10時のタイミングで実際の予約・購入の処理をしてくれるものです。しかし、「事前申し込み」は予約を確約するものではなく(私もこの事前申し込みを利用して席が取れなかったことも多くあります)、乗車1ヶ月前の午前10時のタイミングで自分の代わりにネット予約を代行してくれるサービス(しかも「10時打ち」よりは全然遅いと思われる)くらいの感覚で利用するのがいいでしょう。

ただし、WEST EXPRESS 銀河の場合、事前申し込み可能な座席種類は、グリーン席(ファーストシート)、ノビノビ座席(クシェット)、リクライニングシートに限りますので、ご注意ください。

直接ネット予約で予約が取れない場合はツアー参加も検討してみましょう!

現地での観光も手軽に楽しみたい場合

那智の滝

WEST EXPRESS 銀河に乗車するだけでも十分価値はありますが、せっかく時間とお金をかけて遠出するのですから、現地での観光も楽しまないともったいないです。

ただ、山陰や紀南は現地での公共交通手段が運行本数も多くなく必ずしも便利であるとは限らないため、特に家族連れなどの場合は、重い荷物をもって路線バスなどで自力で観光するのは大変だったりします。

その点、現地での観光も含まれたツアーに参加すれば、ツアー専用バスでスムーズに移動しながら観光できるので、とても手軽で便利です。従って、現地での観光も手軽に楽しみたい場合には、各旅行会社が企画するWEST EXPRESS 銀河の乗車が組み込まれたツアーに参加することをおすすめします。

各旅行会社のツアー参加で予約する人はこちら

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*サイト内にてフリーワード「WEST EXPRESS 銀河」等で検索

 

ツアーに参加するそのほかのメリットとしては、ツアーの場合、WEST EXPRESS 銀河の乗車日の数ヵ月前から申し込みでき、しかも申し込み時点で座席確保できることです。早期に予定を立てることができるので、急には休暇が取れないような人には大変便利です。

また、ツアーの場合は現地での宿泊もセットになったものが多いです。通常よりも割安で宿泊できるのもお得ですが、現地で宿泊することでスケジュールに余裕ができ、無理せずに楽しむことができるようになっている点も有難いです。

観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の紹介

和歌山駅のホームにて

JR西日本の「WEST EXPRESS 銀河」は、2020年9月より西日本地区を中心に臨時特急として運行されている観光列車。国鉄117系という国鉄時代に製造された通勤型電車をベースに車内設備をリノベーションし改造された列車です。

コンセプトは、「多様性」、「カジュアル」、「くつろぎ」

グリーン車の様子

WEST EXPRESS 銀河のコンセプトは「多様性」、「カジュアル」、「くつろぎ」です。

「多様性」は、多様な旅のスタイルへの対応として、座席タイプのバリエーションが豊富な点にあります。夜行時には寝台に展開自在なグリーン席(ファーストシート)およびグリーン個室(プレミアルーム)、フルフラットで夜行時には横になれるノビノビ座席(クシェット)、昼行時に適したリクライニングシート、ファミリー向けのコンパートメントシート(ファミリーキャビン)が設けられており、ノビノビ座席(クシェット)とリクライニングシートには女性専用席の設定もあります。

「カジュアル」は、料金設定が安価に抑えられているため気軽に利用できるという点にあります。リクライニングシート以外は夜行時に寝台として利用可能であるにもかかわらず、寝台料金は設定せず、グリーン席(ファーストシート)はグリーン料金、グリーン個室(プレミアルーム)はプレミアルーム料金、ノビノビ座席(クシェット)とコンパートメントシート(ファミリーキャビン)は指定席特急料金(リクライニングシートと同額)で利用可能となっています。

そして「くつろぎ」は、快適性が高く落ち着いた車内空間の提供という点にあります。窓は大型のものに改装されており、車窓から風景を楽しめるように配慮されています。4号車は夜行時でも消灯されないフリースペース。一両まるまるフリースペースなので、夜間であっても話し声で就寝している人に迷惑をかけることなく、気兼ねなく楽しめるようになっています(もちろん、公共の場であるので、節度をもって楽しみましょう。)。

WEST EXPRESS 銀河の運行コース

銀河サイネージ

2020年9月よりこれまで運行されたことのある主なコースとしては、①山陰コース(京都~出雲市)、②紀南コース(京都~新宮)、③山陽コース(大阪~下関)があり、そのほか特別運行として「大阪~琴平」や「大崎~城崎温泉」などのコースも実施されたことがあります。

2020年当初は旅行商品のみでの乗車でしたが、2023年3月以降は旅行商品だけでなく、全国の「みどりの窓口」やJR西日本のオンライン予約システム「e5489」による予約・購入も可能となっています。みどりの窓口やe5489による予約・購入が可能となって以降の運行コースは、現在のところ①山陰コース(京都~出雲市)と②紀南コース(京都~新宮)だけです。これらコースの詳細は以下のとおりです。

山陰コース(京都~出雲市)の詳細【2023年4月~8月実施、2024年3月~6月実施】

往路便(京都→出雲市):月曜日および金曜日に京都を出発する夜行列車

停車駅
京都 21:15発
新大阪 22:17発
大阪 22:28発
三ノ宮 22:51発
神戸 22:55発
西明石 23:15発
姫路 00:40/23:48着 00:42発
生山 06:02着 06:34発
米子 07:52着 07:56/08:18発
安来 08:04/08:26着 08:28発
松江 09:05発
玉造温泉 09:13発
宍道 09:25発
出雲市 09:39着

【註】比較的長時間停車するものについて発着時刻を記載、運行曜日により発着時刻が異なる場合は「月曜始発の時刻/金曜始発の時刻」で2種類の時刻を表記。

生山駅では日南トマトのジュース等販売、米子駅では米子城や皆生温泉グッズの販売と米子武者隊のお出迎え(土曜のみ)、安来駅では伝統芸能の披露とどじょうすくい出迎え隊によるお出迎え(火曜のみ)、松江駅ではまつえ若武者隊によるお出迎えなどの、おもてなしがあります。

復路便(出雲市→京都):水曜日および土曜日に出雲市を出発する夜行列車

停車駅
出雲市 15:52発
宍道 16:17発
玉造温泉 16:27発
松江 16:50発
安来 17:08着 17:31発
米子 17:42発
根雨 18:33着 18:52発
備中高梁 21:22着 22:00発
神戸 05:45発
三ノ宮 05:49発
大阪 06:12発
新大阪 06:17発
京都 06:43着

【註】比較的長時間停車するものについて発着時刻を記載。

安来駅では銘菓・伝統工芸品の販売、根雨駅では根雨のまち観光大使「根雨つむぎ」のお出迎えと日野町公式キャラクター「しいたん」のお出迎え、備中高梁駅では高梁市特産品の販売と地酒の試飲、伝統芸能の披露などの、おもてなしがあります。

紀南コース(京都~新宮)の詳細【2023年9月~2024年3月】

往路便(京都→新宮):月曜日および金曜日に京都を出発する夜行列車

停車駅
京都 21:15発
新大阪 22:13発
大阪 22:19発
和歌山 23:42着 00:40発
串本 06:50着 08:00発
紀伊勝浦 09:10発
新宮 09:37着

【註】比較的長時間停車するものについて発着時刻を記載。

和歌山駅から徒歩3分の和歌山ラーメンのお店「麺屋ひしお」にて中華そばのテイクアウト、串本駅より臨時バス送迎(有料)による橋杭岩での景観鑑賞、新宮駅より熊野速玉大社ガイドツアー(無料)などの、おもてなしがありました。

復路便(新宮→京都):水曜日および日曜日に新宮を出発する昼行列車

停車駅
新宮 13:02発
紀伊勝浦 13:30発
太地 13:45発
古座 14:23発
串本 14:31着 15:07発
周参見 15:46着 16:04発
白浜 16:27発
紀伊田辺 16:49発
御坊 17:24発
海南 18:02着 18:22発
和歌山 18:44発
日根野 19:37/19:31発
天王寺 20:04/20:05発
大阪 20:17発
新大阪 20:22発
京都 20:53着

【註】比較的長時間停車するものについて発着時刻を記載、運行曜日により発着時刻が異なる場合は「水曜発の時刻/日曜発の時刻」で2種類の時刻を表記。

串本駅ではお菓子の販売、周参見駅ではオリジナルコーヒーの販売、海南駅では限定品の販売などの、おもてなしがありました。

以上で紹介した①山陰コース(京都~出雲市)および②紀南コース(京都~新宮)の詳細と停車駅でのおもてなしの内容は、これまで実施されたもの、または実施予定されているものであり、今後実施されるWEST EXPRESS 銀河の運行コースや時刻表、おもてなしの内容は上記と異なる場合があります。予約する前に必ず公式サイトにてご確認ください。

観光列車「WEST EXPRESS 銀河」の乗車レビュー

私は2023年9月22日にWEST EXPRESS 銀河の紀南コースの夜行往路便、京都駅から新宮駅まで乗車しました。ツアー参加ではなく個人での手配でした。以下、乗車してみたレビューをご紹介します。

京都駅ではWEST EXPRESS 銀河の撮影がおすすめ

紀南コース往路便のWEST EXPRESS 銀河は、京都駅の31番ホーム、嵯峨野線の特急列車が発着するホームより21:15に発車します。入線シーンを撮影するため、少し早めの20:40頃にホームに到着しました。まだ、WEST EXPRESS 銀河の姿はありませんでした。ちなみに、嵯峨野線のホームは頭端式ホームなので、WEST EXPRESS 銀河が入線してくる方向は間違えることがありませんよね。

WEST EXPRESS 銀河は20:52頃に31番ホームに入線して来ました。撮影は31番ホームとは線路を隔てて反対側の32番ホームからが適しています。20:52の時点では32番ホームに普通列車(21:00発)が停車していますが、短い編成なので、普通列車の停まっている位置よりもホームの先のほうに移動すれば邪魔にならずにWEST EXPRESS 銀河を撮影できました。

31番ホームの銀河

32番ホームの普通列車が21:00に発車した後、31番ホームに停車しているWEST EXPRESS 銀河の写真撮影を楽しみました。WEST EXPRESS 銀河が発車する21:15までは、あっという間なので乗り遅れないように時間には十分注意しましょう。

WEST EXPRESS 銀河の車内の様子

私の座席は5号車のクシェットでした。「クシェット」はノビノビ座席の一種だそうですが、サンライズのような大広間で並んで横になるようなタイプではなく、昔のブルートレイン(24系客車)であった開放2段式B寝台とほぼ同じ構造、つまり1つの区画に2段ベットが向き合って配置されているものです。しかも昔の開放2段式B寝台に比べてスペースも広々としていて綺麗、電源コンセントも各ベットに装備されています。これで寝台料金なしで乗車できるのは非常にお得です。

クシェット

隣の4号車は車両全体がフリースペースとなったフリースペース「遊星」。座席やテーブルなどが多数配置されています。夜行列車で運用される場合には、就寝中の人たちとは別車両になるので、気兼ねなく談笑したりすることができるので、グループで乗車するようなときには便利だと思いました(もちろん、公共の場であるので、節度をもって楽しみましょう。)。

フリースペース

クシェットの車両の通路側には、昔のB寝台のような補助椅子がありません。ですが、クシェットの人が椅子にすわって車窓を眺めたいような場合には、隣の4号車のフリースペースに行けばいいので、通路側に補助椅子が無くても全然問題ないと思いました。

もう1つ進んで3号車のリクライニングシートを見学。こちらは2×2のクロスシーとでしたが、一般的な特急の普通車に比べて前後の間隔が広くゆったりしており、クッションもよさそうに見えました。

電源コンセントも各席に装備されていました。快適さからはグリーン席相当と思われます。これが普通車指定席の料金で乗車できるのですから、とても乗り得な座席です。昼行便なら迷わずリクライニングシートのほうを選ぶべきだと思いました。

リクライニング

一点、気になったのは、WEST EXPRESS 銀河の1~6号車のうち2~5号車がモハ(モーター車)であることです。私は5号車クシェットの下段でしたが、床下からのモーター音がよく聞こえました。

私も含めてお好きな人なら国鉄117系電車のサウンドを楽しめるチャンスでむしろ嬉しいのですが、そうでなければクシェットの下段だと床下からのモーター音がうるさくて気になるという人がいるかもしれません。

前面展望

京都を出発後、車内放送のチャイムがハイケンスのセレナーデでした。ハイケンスのセレナーデは機関車がけん引する客車タイプの列車でしか使われないと思い込んでいたので、ちょっとびっくりしました。昔ブルートレインで活躍した寝台急行銀河にちなんでハイケンスのセレナーデを選んだのでしょうかね?

和歌山駅で中華そばをテイクアウト

WEST EXPRESS 銀河は和歌山駅に定刻どおり23:42に到着。和歌山駅では00:40の発車まで約1時間停車。ここでは紀南コースの往路便(京都→新宮)では重要なイベント、「夜食で中華そばを食べる」があります。時間的に、すでに就寝している人も多かったですが、私は頑張って起きていました。

和歌山駅の中央改札を出て徒歩3分のところにある和歌山ラーメンのお店「麺屋ひしお」にて中華そば(現地支払1,100円/tabiwa by WESTERでの事前申込1,000円)のテイクアウトを購入して食べるのです。なお、WEST EXPRESS 銀河の乗客は和歌山駅で途中下車して改札の外へ出ることが可能となっています。

和歌山駅でのイベント

和歌山駅に到着後すぐは、大勢の人がぞろぞろと改札を出ていきましたので、お店で並んで待っているのも時間がもったいないですから、ホームで列車の撮影などをして15分ほど時間をつぶしてからお店へ向かいました。思った通りタイミングよく、ほぼ並ばずに中華そばを買うことができました。

麺屋ひしお

テイクアウトだけなのでお店では食べることができません。とりあえず和歌山駅のホームに戻りました。ほかの人たちは、ホームのベンチで食べていたり、車内のフリースペースで食べていたりしていました。グリーン個室(プレミアルーム)なら自分の座席で食べることも可能でしょうが、クシェットやリクライニングシートでは匂いもあって迷惑をかけるので、座席で食べている人はいませんでした。

私も、車内のフリースペースで中華そばをいただきました。夜行列車で食べる和歌山ラーメン美味しかったです。ちなみに、食後の容器や食べ残しなどは和歌山駅ホームに設置された専用のゴミ箱に捨てるようになっています。ですので、できるだけ和歌山駅を発車する00:40までには食べ終わるようにしましょう(約1時間あるので余裕だと思いますが)。

テイクアウトの中華そば

WEST EXPRESS 銀河は定刻どおり和歌山駅を00:40に出発。そのあとすぐに、「おやすみ放送」が流れ、車内の照明が減光されました。4号車のフリースペースの照明は減光されないので、遅くまで起きていたい人は4号車に行くといいでしょう。

串本駅では送迎バスで橋杭岩へのプチ観光

夜が明けて「おはよう放送」が流れ、WEST EXPRESS 銀河は定刻06:50に串本駅に到着。串本駅では08:00の発車まで約1時間停車。ここでは紀南コースの往路便(京都→新宮)では和歌山駅での中華そばに次いで重要なイベント、「橋杭岩へのプチ観光」があります。なお、WEST EXPRESS 銀河の乗客はこの串本駅でも途中下車して改札の外へ出ることが可能となっています。

橋杭岩(はしぐいいわ)は、串本駅から2kmほど離れた海辺にある奇岩群の名勝地。串本駅の改札を出ると、すでに駅前にワンボックスの送迎バスが待機しているので乗車。

串本駅の送迎バス

ちなみに、バスでの送迎は別途有料となりますので、串本駅から橋杭岩までの往復1,000円のチケットを車内で購入します。送迎バスは複数台ありあますし、時間をずらして順次出ていますので、慌てなくても大丈夫です。

送迎バスでの乗車時間約5分で橋杭岩に到着。なかなか見ることのない珍しい景観なので、ちょっと感動。遠くから鑑賞するだけでなく、岩場を歩いて水辺まで近寄ったりできるので楽しかったです。送迎代1,000円がかかってしまいますが、見物しに行く価値は十分あると思いました。

橋杭岩

WEST EXPRESS 銀河の発車時間も気になっていたので、橋杭岩での滞在時間は20分ほどで送迎バスにより串本駅へ。串本駅へ戻る場合も、複数の送迎バスが時間をずらして順次出ていますのでスムーズな移動ができて安心でした。

串本駅では時間が余ったのでWEST EXPRESS 銀河の写真撮影でもしたいと思ったのですが、写真撮影にはあまり適していませんでした。串本駅ではWEST EXPRESS 銀河は一番外側の3番ホームに停車するため、ホーム反対側からの撮影はできません。

線路の外には並行して細い道がありますが、WEST EXPRESS 銀河に向かっては逆光になるし、障害物もあるしで、いい写真は撮れませんでした。

串本駅にて撮影の銀河

なお、tabiwa by WESTERで事前予約すれば串本駅で朝食のお弁当(1,200円)を受け取ることができます。朝食は終着の新宮駅の駅前にある喫茶店でもモーニングセットを食べることができるので、私は朝食のお弁当は予約しませんでした。

たとえば、新宮駅で下車して無料の熊野速玉大社ガイドツアーに参加する場合や、あるいは新宮駅の到着まで串本から2時間弱かかるので待ちきれないようであれば朝食のお弁当を予約しておくのがいいでしょう。

紀南コースでの車窓の見どころ

紀勢本線は基本的に海沿いの経路を通りますので、夜が明けるとWEST EXPRESS 銀河の進行方向右側の車窓から海岸線が見えてきます。串本に到着する前から新宮に到着するまで、海岸線が断続的に見え隠れし、車窓を眺めていても楽しいです。紀南コースでの車窓の見どころです。

海岸線の車窓その1

串本駅を出て少しすると、橋杭岩も少しだけ車窓から見ることができます。橋杭岩へのプチ観光ができなかった人は要チェックです。

WEST EXPRESS 銀河のノビノビ座席(クシェット)は全て海が見える側に配置されているので、自分の座席から車窓を楽しむことができます。

クシェットからの車窓

それ以外の座席では、海が見えない側の座席もありますので、4号車のフリースペースなどに移動して車窓を楽しむなど工夫するのがいいでしょう。

終着の新宮駅にて

WEST EXPRESS 銀河は終着の新宮駅に定刻の09:37に到着。名残惜しみつつWEST EXPRESS 銀河を下車。WEST EXPRESS 銀河は新宮駅の1番ホームにしばらく停車していますので、反対側の2番ホームからWEST EXPRESS 銀河の写真撮影ができました。日中の明るい状態でWEST EXPRESS 銀河をまともに撮影できるのが新宮駅くらいなので、お見逃しなく。

新宮での銀河

WEST EXPRESS 銀河の乗客は、新宮駅から徒歩による熊野速玉大社ガイドツアーに無料で参加できるので、これに参加する人も多かったようです。私は、熊野速玉大社に行ったことがあったので参加しませんでしたが、初めての人はせっかくの機会なので参加することをおすすめします。

新宮駅の駅前にはモーニングセットを提供している喫茶店が2軒ほどありました。私は、そのうちの1軒にて朝食のモーニングセットを食べ、その日のうちに特急南紀で名古屋、名古屋から新幹線で東京に戻りました。

今回、WEST EXPRESS 銀河に乗車できたこと、しかも夜行便に乗車できたことは大満足でしたが、せっかく新宮まで行ったので、現地でもう一泊して観光でもすればよかったなと、ちょっと後悔しました。

まとめ

以上のとおり、WEST EXPRESS 銀河は、クオリティの高い座席や車内設備を備え、しかもリーズナブルな料金で乗車できるので、たいへん「乗り得」な観光列車です。停車駅でのイベントやおもてなし、夜行列車ならではの旅情など、鉄道ファンのみならず、旅行好きの多くの人におすすめできます。

WEST EXPRESS 銀河の予約方法は、全国のみどりの窓口やオンライン予約システム(e5489)を利用するほか、各旅行会社が企画するツアーに参加する方法があります。

WEST EXPRESS 銀河の予約方法はニーズに応じて選べばいいですが、現地での観光もあわせて楽しみたいのであれば、ツアー専用バスで手軽に移動できるツアーで参加するのがおすすめになります。

直接ネット予約でなかなか予約が取れない場合も、ツアー参加なら予約が取れることが多いので試してみてください。

ぜひ一度、WEST EXPRESS 銀河の列車旅を楽しんでみてください。

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Have a nice trip!