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ポーランドの首都ワルシャワは、日本からの直行便(LOTポーランド航空)もあるアクセスしやすいヨーロッパ都市のひとつです。治安も良く、物価も安い。そんなワルシャワでお勧めする観光スポットをいくつかご紹介しようと思います。
ワルシャワ歴史地区
概要
ワルシャワ歴史地区は、旧市街の市場広場を中心として広がる中世の建造物や城壁、大聖堂からなり、世界遺産にも登録されています。しかし、これらはすべて第2次世界大戦後に復元されたものだというので驚きです。
旧市街は13世紀に建設され、14世紀には城壁が造られ、19世紀まで首都となっていました。ゴシック様式や新古典主義様式などの歴史的建築物が多く立ち並び、その美しさから「北のパリ」とも呼ばれていました。しかし、第2次世界大戦の際、ナチス・ドイツの侵攻により、街の80%が爆撃により瓦礫と化してしまったそうです。
戦後、残されていたスケッチや、18世紀後半に描かれたベルナルド・ベロットの風景画などを元に、街の復元作業が進められました。元々のレンガや残った建物を再利用し、旧市街の要素を含むものはすべて使用し、専門家だけでなく一般市民も無償で作業に参加しました。その結果、街は元の街並みを「レンガのひび割れひとつに至るまで」取り戻した、とのことです。
ワルシャワ王宮
ナチス・ドイツによって破壊された王宮はジグムンド3世時代のバロック様式で復元され、1988年に完成しました。王宮の前は、ワルシャワ歴史地区の中心となる広場となっています。
聖ヨハネ大聖堂
レンガ造りのカトリック教会。ポーランド王国の時代から国王の戴冠式や重要な宗教行事が執り行われてきた歴史的な建物だそうです。
人魚像
広場にある人魚像には伝説があります。ヴィスワ川の漁師夫婦ワルスとサワが、網にかかった人魚を助けてやると、お金持ちになったというものです。ワルシャワ市の紋章も人魚です。
バルバカン
バルバカンは、16世紀中頃、旧市街を囲む市壁を強化するために建設されました。旧市街を囲む市壁に付随しているバルバカンは、バロック様式の砦で、馬蹄形をしています。
アクセス
トラムのStare Miasto 駅で下車し、ホーム端の階段を上がっていくと王宮前の広場に出ます。ワルシャワ歴史地区の大きさは、トラムの駅から一番遠いバルバカンまででも200mほどしかないので、ぐるっと回ってトラム駅に戻るような感じで観光するといいでしょう。
ワルシャワ歴史地区の感想
古き良きヨーロッパの街といった印象です。30年前に復元されたとは思えないほど歴史を感じます。さすが、世界遺産に登録されただけはあります。平日の午後、小雨交じりの天気でしたが、観光客は多く、人気の高さがうかがえます。
旧市街にはお土産屋がたくさんあり、ポーランド伝統の切り絵である「ヴィチナンキ」をあしらった様々なグッズを買うことができますので、ショッピングでも楽しめました。
ショパン関連施設
概要
ワルシャワには、かの有名な音楽家ショパンに関連する見どころがいくつかあります。ショパンはポーランド出身の音楽家なんですね。ちなみに、ワルシャワにある空港の名前は「ワルシャワ・ショパン空港」と言い、ショパンの名前がついています。
聖十字架教会
ショパンゆかりの教会として有名。
本堂左手前の石柱にはショパンの心臓が収められおり、ショパンファンの聖地となっています。入場は無料です。
ショパン博物館
まず博物館前のチケット売場でチケットを購入します。チケット代は1人22ズロチ、日曜日は無料です。割引は13ズロチなんですが、1時間毎に70人までの入場制限があるため、しか博物館に入れないので、時期や時間帯によっては入場するまで待たないといけないことがあるかもしれません。もし来場する時間が決まっているのであれば、メールで事前予約しておくこともできるようです。
チケット購入後、隣にある博物館に進みます。博物館は、地下1階、地上3階建ての、縦長の建物です。地上階ではショパンの作品(楽譜)の展示があったり、一部の音楽を聴いたりすることができます。
購入したチケットはICカードとなっており、館内ではこのカードをかざして、案内を聴いたり、音楽を聴いたりすることができるようになっていました。
アクセス
地下鉄2号線のNowy Swiat-Uniwersytet駅で下車。下の地図のとおり、北側へ300mほど行けば聖十字架教会、東側へ通り沿いに500mほど進めばショパン博物館です。
ショパン関連施設の感想
偉大な音楽家であり、ワルシャワ一番の著名人であるショパンに関する、観光面での力の入れ方には本気を感じました。ショパン博物館でのカードを使ったインタラクティブな展示方法など、あまり音楽の知識のない私でもそれなりに楽しむことができ、ショパンに対する興味をもつことができました。
文化科学宮殿
概要
文化科学宮殿は、スターリンによってソビエト連邦からポーランド人民への贈り物として1955年に建てられた高層ビルです。高さ237メートル、42階立て、尖塔の高さは49メートル。全体の総床面積は2万3000平方メートルで、その内部には3000人を収容できる映画館、劇場、博物館、書店、会議場及び展示場を擁する大きな建物です。東欧革命による社会主義体制崩壊後は、企業のオフィスが多数入居しています。
展望台
文化科学宮殿の南側の入口から入ると、チケット売り場があります(20ズロチ)。チケット購入後、ちょっと旧式のエレベーターで一気に展望台まで上がります。
展望台は、周囲が金網で囲まれているものの、窓ガラス等の遮蔽物がなく、割と広い通路をぐるっと一周回ることができ、市内の眺望を楽しむことができます。
アクセス
ワルシャワ中央駅のすぐ横にあります。目立つ建物なので迷うことはないと思います。
文化科学宮殿の感想
ガラスの無い展望台は意外と気持ちよかったです。しかし、この建物は外から眺めるのが一番格好いいかもしれません。幸運にも泊まったホテルの部屋から文化科学宮殿がよく見えたのですが、夜のライトアップはとても奇麗でした。
ワルシャワ鉄道博物館
概要
ここはややマイナーな観光スポットになるかもしれません。ワルシャワ鉄道博物館は、現在のワルシャワ中央駅から少し西へ行ったところに位置し、昔のワルシャワ中央駅を改装して作られたもので、1931年より博物館となったそうです。歴史のある鉄道博物館です。入場料は12ズロチ、ただし月曜日は入場無料のようです。
博物館にて
チケットを購入して展示室に入ると、列車の模型がたくさん展示されており、ポーランド鉄道の歴史に沿って解説がされています(英語の説明もあります)。
奥に進むと、歴代の乗務員の制服や駅時計、乗務員証や電話機なども展示されていました。
屋外展示に通じる扉があり、そこから屋外に出ることができます。そこは昔のプラットフォームらしく、引退した蒸気機関車や古い列車がたくさん並んでいます。
蒸気機関車の運転席に入って自由に触ってみることができます。
かなりの年数がたっていることと、屋根がなく雨ざらしのせいか、保存状態はあまり良くない印象でした。
珍しい列車としては、砲塔を搭載した軍用の戦車列車です。残念ながら、この列車の中には入ることが出来ませんでしたが、こんなのは初めて見ました。
アクセス
ワルシャワ中央駅から少し西へ行くと、Pl.Zawiszyという大きな交差点があります。その交差点を北へ進んだ左手にワルシャワ鉄道博物館があります。ワルシャワ中央駅からだと歩いても行けますが、トラムを利用する場合は、7番、9番、22番、24番、25番で2駅です。「Pl. Zawiszy」という駅で下車すればOKです。
ワルシャワ鉄道博物館の感想
実物の蒸気機関車に乗って触れたのがとても楽しかったです。鉄道好きの方にはお勧めだと思います。軍用の戦車列車などはミリタリーファンの方にも見ごたえがあるかもしれません。
まとめ
ワルシャワでお勧めする観光スポットとして、ワルシャワ歴史地区、ショパン関連施設、文化科学宮殿、ワルシャワ鉄道博物館をご紹介しました。いずれもトラムや地下鉄を使って行きやすい場所にありますので、ワルシャワの街の雰囲気を感じながら、気軽に観光を楽しんでいただければと思います。
Have a nice trip!