【2024年】「SLやまぐち号」の紹介、予約方法や乗車レビュー

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【2024年】「SLやまぐち号」の紹介、予約方法や乗車レビュー

迫力あるSL(蒸気機関車)とレトロな客車の魅力を存分に味わえる「SLやまぐち号」は、新山口と津和野との間を走る観光SL列車です。現代の交通手段が発達しているなか、古き良き時代の趣を感じられるこの列車は、観光客にとっても地域住民にとっても特別な存在です。

本記事では、まずSLやまぐち号の概要について紹介し、SLやまぐち号に乗車するための予約方法についても解説します。さらに、私が実際にSLやまぐち号に乗車した際のレビューをお届けし、その魅力を具体的に感じていただける内容となっています。

「SLやまぐち号」の紹介

新山口でSLやまぐち号

SLやまぐち号は、山口県を走る観光SL列車で、鉄道ファンだけでなく多くの観光客にも愛されています。美しい山口の自然を背景に、歴史あるSLの走行を楽しむことができます。SLの迫力ある姿とサウンドが旅の魅力を一層引き立て、昭和の時代にタイムスリップしたかのような気分を味わうことができます。

けん引SLと客車

津和野駅でのSLやまぐち号

2024年6月現在、SLやまぐち号の客車をけん引するSL(蒸気機関車)はD51形蒸気機関車(D51形200号機)です。D51形蒸気機関車は、もともと大型の貨物用蒸気機関車として製造・運用されたもので、愛称「デゴイチ」の名で親しまれて来た人気のSLです。

このD51形200号機は、2022年5月に故障が見つかり修理中でしたが、2024年5月、約2年ぶりにSLやまぐち号のけん引SLとして復帰しました。D51形200号機の修理中は「DLやまぐち号」という列車名で、DD51形ディーゼル機関車(DD51形1043号機)が5両の客車をけん引する運用でした。

実はSLやまぐち号で使用されるSLは、もう1機、愛称「貴婦人」の名で親しまれたC57形蒸気機関車(C57形1号機)があります。本来はこのC57形1号機のほうがSLやまぐち号用としてメインのSLであり、C57形1号機が不調の際の予備機であったのがD51形200号機です。

しかし、C57形1号機は2020年10月にシリンダー故障により修理に入り運用から離脱、修理後2023年10月より全般検査に入っています。2024年中にはC57形1号機の全般検査が終わると思われますが、SLやまぐち号の公式サイトにはC57形1号機によるSLやまぐち号の運行予定がありません。特別なイベントがない限りは、C57形1号機のSLやまぐち号への復帰は早くても2025年度になるでしょう。

35系客車

一方、SLやまぐち号にてSLがけん引する5両の客車は「35系客車」という形式のものです。この35系客車は2017年に製造された比較的最近の車両ではありますが、戦前のSL全盛時期に活躍した「国鉄オハ35系客車」を模してレトロな外観や内装が作りこまれています。

車内設備と座席紹介

普通車内部

SLやまぐち号の5両の客車はレトロな雰囲気を大切にしながらも、快適さを追求した設備が整っています。客車は、新山口側から津和野側に向かって1号車、2号車、3号車、4号車、5号車と並んでいます。新山口発の津和野行きは5号車側にSLが連結され、折り返し津和野発の新山口行きは1号車側にSLが連結されての運転です。

1号車(オロテ35)はグリーン車で、新山口側端部にテラス状の展望デッキと展望室が設けられ、客室は2×1の回転リクライニングシート(一部4名用と2名用のボックスシート)です。1号車の津和野側の端部にはトイレが設けられています。ベビーカーやスーツケースなども収納できる荷物置き場もあります。

2号車(スハ35)と4号車(オハ35)とは普通車で、左右両側に4名用のボックスシートが並んでいます。2号車の津和野側の端部と4号車の新山口側の端部とにはトイレが設けられています。2号車と4号車ともにベビーカーやスーツケースなども収納できる荷物置き場があります。

3号車(ナハ35)も普通車ですが、新山口側の半分がSLの仕組みや歴史を紹介するイベントや展示のためのフリースペースと、飲み物や軽食、限定グッズなどを購入できる販売カウンターが設けられています。

3号車の津和野側の半分は客室で左右両側に4名用のボックスシートが並んでいます。3号車にもベビーカーやスーツケースなどが収納できる荷物置き場があります。

5号車(スハテ35)も普通車ですが、津和野側端部にテラス状の展望デッキが設けられ、新山口側の端部にはバリアフリー対応の多目的トイレが設けられています。客室は左右両側に4名用のボックスシートが並んでいます。

全客室の4名用のボックスシートは、昔ながらのリクライニングの無い固定式の座席ですが、中央に大きな木製のテーブルがあり、車内でお弁当など食べるのに便利です。また、テーブルの横に1個ずつスマホの充電などに使える電源コンセントが設置されています。

客室の窓は全て昔ながらの手動で開閉できるタイプですが、客室内はエアコンと空気清浄機能が完備されているので、窓を開ける目的はSLのサウンドや屋外の風を味わったり、旅情を楽しんだりするためのものとなっています。

運転日、時刻表及び停車駅

運行マップ

SLやまぐち号の運転区間は、JR山口線を新山口駅から津和野駅の間(62.9km)の1日1往復となっています。SLやまぐち号の運転日は、基本的には、土曜、日曜、祝日であり、夏休み期間などはカレンダー上の平日も一部運行されることがあります。

各運転日におけるSLやまぐち号の時刻表及び停車駅は以下のとおりです。

【往路便】新山口発・津和野行き

新山口10:54
湯田温泉11:10
山口11:18
仁保11:31着/11:37発
篠目12:00
長門峡12:07
地福12:24着/12:38発
鍋倉12:44
徳佐12:50
津和野13:07

【復路便】津和野発・新山口行き

津和野16:12
徳佐16:35
鍋倉16:41
地福通過
長門峡17:06
篠目17:15
仁保通過
山口17:40
湯田温泉17:46
新山口18:00

途中駅で比較的長時間停車するのは、往路便において仁保駅(6分停車)と地福駅(14分停車)のみ。復路便では、途中駅での長時間停車はありません。

仁保から篠目にかけて25パーミルという急こう配の田代峠を登っていくため、仁保駅では、機関士さんが石炭の山を機関室からとりやすい位置に移動させたり、SLに給水したりの作業で6分間停車します。仁保駅では駅に降りて、SLを撮影したり、機関士さんの作業を見学したりすることができます。

また、地福駅では上り列車との交換待ちで14分停車します。地福駅でも駅に降りて、SLを撮影することができます。

SLやまぐち号のおもてなし

3号車の展示

SLやまぐち号では、乗客に対する様々なおもてなしが用意されています。車内アナウンスによる沿線の観光案内はもちろん、乗客全員への記念品(乗車記念券など)の配布、3号車のフリースペースでの「投炭ゲーム」や「運転シミュレーター」などのイベント開催などがあります。

また、3号車の販売カウンターでは、ご当地ラスクや山口地ビールなどの地元の特産品や、SLのチョロQなどが販売されており、このようなSLやまぐち号車内での買い物も魅力の一つです。

あと、津和野駅に到着した後、駅から徒歩7分(約500m)ほどのところにある転車台見学広場(入場無料)において、SLの転車台作業を見学することができます。転車台では、巨大なSLが目の前で回転する大迫力の作業が行われます。

SLやまぐち号へのアクセス

東京駅のぞみ号

SLやまぐち号へのアクセスは、往路便SLやまぐち号の始発駅であり、折り返しの復路便SLやまぐち号の終着駅でもある新山口駅へのアクセスとなります。

例えば、東京からであれば、東京6:15発の「のぞみ3号」に乗車すると新山口10:33着となるので、新山口10:54発のSLやまぐち号に乗り換え可能となります。東京からであっても、山口県での前泊なしに当日の朝出発すればSLやまぐち号に乗車可能です。ちなみに、大阪からなら「のぞみ3号」は新大阪8:41発となります。

また飛行機を利用する場合でも当日の朝に出発してSLやまぐち号に乗車可能な便があります。例えば、羽田7:20発・山口宇部9:00着のスターフライヤー11便/ANA3811便や、羽田8:00発・山口宇部9:40着のJAL291便などです。山口宇部空港から新山口駅までは、連絡バスで30分ほどです。

帰りについては、復路便SLやまぐち号が終着駅である新山口18:00着なので、例えば、新山口19:11発の「のぞみ62号」に乗車すると東京23:32着となり、SLやまぐち号に乗車したその日のうちに東京に戻ることが可能です。ちなみに、「のぞみ62号」は新大阪21:04着なので、関西方面についても同様です。

飛行機を利用する場合でもSLやまぐち号に乗車したその日のうちに東京に戻れる便があります。例えば、山口宇部20:05発・羽田21:45着のスターフライヤー16便/ANA3816便です。この便に乗るための連絡バスは、新山口18:35発・山口宇部空港19:05着となります。

このように、SLやまぐち号に乗車するには、関西方面からならもちろん、東京からであっても日帰りで可能となります。もし費用重視で、なるべく旅費を抑えたいという場合には、宿泊費のかからない日帰りのプランがいいでしょう。

ただ、新幹線であっても稀に大きく遅延することがあります。遅延すると最悪の場合、新山口駅についたのがSLやまぐち号の発車した後だったということになります。宿泊費を節約したつもりが、SLやまぐち号に乗車できない無駄な旅行に終わってしまうのではもともこもありません。

そのような万一に備え、前日までに新山口まで到着しておくことをおすすめします。それだけではなく、前日泊するといろいろいいことがあります。

例えば、SLやまぐち号の新山口駅への入線時刻は10:30頃なのですが、新山口10:33着の「のぞみ3号」ではSLやまぐち号の入線には間に合いません。しかし、前日泊することでSLやまぐち号の入線シーンも見ることができます。更には、前日に秋芳洞などを観光したり、湯田温泉で温泉を楽しんだりと、鉄道以外にもプラスアルファで楽しみがあってお得です。

「SLやまぐち号」の予約方法

SLやまぐち号指定席券

SLやまぐち号は、全車指定席の臨時快速列車として運転されます。乗車するには「乗車券」と「指定席券」の2つが必要となります。以下、それぞれについて説明します。

 SLやまぐち号の乗車に必要な乗車券

SLやまぐち号を新山口~津和野の間で往復乗車するには、新山口~津和野を往復する乗車券が必要です。新山口~津和野の片道は1,170円なので往復分2,340円となります。津和野駅はICOCAやSuicaなどの交通系ICが対応していないので、乗車券は紙のキップを買っておく必要があります。

例えば、東京から新幹線を利用してSLやまぐち号に乗車する場合には、東京~津和野の乗車券を通しで購入するのがおすすめです。東京~津和野の乗車券は13,420円(片道)、往復で購入すると片道の距離数が600km以上となって1割引になるので24,160円(往復)です。長距離の乗車券なので、途中の新山口で駅から出場しても乗車券は回収されず、当日または翌日のSLやまぐち号に乗車する際には、同じ乗車券で新山口駅から再入場して津和野まで乗車可能です。

新山口で分割して乗車券を購入すると、東京~新山口の往復乗車券が23,170円(往復1割引)と、新山口~津和野の往復分2,340円とで、東京~津和野の乗車券の合計金額は25,510円となり、東京~津和野を通しで購入(往復24,160円)したほうが1,350円も安くなります。

SLやまぐち号の指定席券の予約方法

SLやまぐち号は全車指定席のため、乗車するには上述した乗車券のほかに指定席券の予約・購入が必要となります。SLやまぐち号の指定席券は、一般的なJR各社の列車と同様、全国JR各駅の「みどりの窓口」・「みどりの券売機」、おもな旅行会社窓口などのほか、JR西日本「e5489」やJR東日本「えきねっと」などのオンラインサービスでも、乗車1ヶ月前の午前10時から予約・購入が可能です。

SLやまぐち号の指定席券の料金は、乗車距離、乗車区間にかかわらず定額です。2号車、3号車、4号車、5号車の普通車指定席券は片道一人1,680円、1号車のグリーン車指定席券は片道一人2,500円となります。SLやまぐち号に往復で乗車する場合には、往路と復路とでそれぞれ料金がかかりますので、ご注意ください。

なお、SLやまぐち号の指定席券を予約・購入する際に、JR西日本「e5489」やJR東日本「えきねっと」などのオンラインサービスを利用する場合、基本的には乗車1ヶ月前の午前10時からの予約・購入にはなりますが、乗車1ヶ月前+1週間前より予約の受付ができる「事前申込(または事前予約)」と呼ばれるオンラインサービス独自のサービスがあります。

「事前申込」は、システム側が事前に予約を受け付けておいて、乗車1ヶ月前の午前10時のタイミングで実際の予約・購入の処理をしてくれるものです。

ただ、確実に予約がとれる保証はなく(私もこの事前申込を利用して席が取れなかったことがよくあります)、乗車1ヶ月前の午前10時以降なるべく早めのタイミングで自分の代わりに予約を代行してくれるサービスくらいの感覚で利用するのがいいでしょう。

ツアーを利用したSLやまぐち号の予約方法

D51形200号機が復帰し、SLやまぐち号の運行が再開することで、SLやまぐち号の人気はますます高まって来ています。そのため時期によっては、みどりの窓口やオンラインサービスなど自力での予約が難しいとか、家族連れなのに隣どうしの席で予約が取れないという場合があります。

このような場合には、各旅行会社が主催するパックツアーに参加するのもおすすめです。例えば、クラブツーリズムや読売旅行などでは、SLやまぐち号の乗車を組み込んだ観光と宿泊をセットにしたツアーを提供しています。

これらツアーの場合、SLやまぐち号の乗車日の数ヵ月前から申し込みができ、しかも申し込み時点で座席確保できることが多いのです。乗車日1ヶ月前午前10時の争奪戦に参加することなく、SLやまぐち号の予約が取れるのです。もちろんツアーにも予約できる人数枠がありますが、競争相手の少ない早期に予定を立てて申し込めば、比較的予約を取ることが簡単になるのです。

ツアーでは、SLやまぐち号の乗車以外にも現地での観光や宿泊がセットになっているため、SLやまぐち号の乗車以外は不要と考える人にとってはコスパが悪く、おすすめできないこともあるでしょう。

しかし、ツアーのほうが通常よりも割安でホテルに宿泊できますし、観光もツアー専用のバスで移動できるので、特に家族連れや大きな荷物があるような場合には便利です。SLやまぐち号の乗車だけでなく、現地での観光や宿泊も考えている場合は、ツアーを利用するほうがおすすめでしょう。

各旅行会社のツアー参加で予約する人はこちら

⇒ 読売旅行、 クラブツーリズム、 日本旅行

*サイト内にてフリーワード「やまぐち号」等で検索

「SLやまぐち号」の乗車レビュー

私は2024年5月に、新山口駅~津和野駅の間でSLやまぐち号に往復乗車しました。以下、SLやまぐち号の乗車レビューをご紹介します。

新山口駅にSLやまぐち号が入線

新山口入線シーン

往路便SLやまぐち号は、新山口駅の在来線1番のりばより10:54に発車しますが、1番のりばへの入線は10:30頃です。入線から発車までの停車時間が20分以上ありますので、新山口駅ではSLやまぐち号の入線シーンの見物と撮影がおすすめです。

私は新山口で前泊し、新山口駅には10時頃には改札内に入って、1番のりばの反対側ホームである2番のりばにて待機していました。駅での列車の見物や撮影は、その列車の到着ホームではなく、線路を隔てた反対側のホームからのほうが安全だし写真も撮りやすいのです。

10:30少し前になると、遠くのほうからSLの汽笛が聞こえてきました。数分すると1号車のオロテ35を先頭に推進運転でSLやまぐち号が1番のりばに入線して来ました。推進運転というのは客車を先頭に後ろからSLがバックで押す運転方法なのですが、とはいえSLの吐く煙や音で、とても迫力がありました。新山口駅での入線シーンは見どころの1つと言えます。

中国山地の風景を眺めながら峠を登る

SLやまぐち号からの車窓の風景

新山口を出発したSLやまぐち号は、湯田温泉駅、山口駅と停車しながら市街地を抜けて緑豊かな中国山地の山間に入っていきました。

往路便では普通車4名用のボックスシートの通路側でしたが、車窓をカメラで撮影するというのでなければ、風景を楽しむことに特に不便は感じませんでした。

レトロな味のある車両ですが、大型荷物置場があり、エアコン完備、各ボックスシートのテーブルに充電用のコンセントがあるなど、今どきの便利な装備があり快適でした。

この日は気温25度で天気もよかったこともあり、だいたいみなさん客車の窓を開けていましたので、車窓の風景だけでなく、山間の風やSLのサウンドを感じる楽しい旅になりました。

ちなみに、SLやまぐち号の客車には空気清浄機能がありますが、さすがに窓からSLの排煙が入ると大変なので、トンネルなどでは窓を開けないようにしましょう。

仁保駅を出ると25パーミルという急こう配の田代峠を登ります。乗っていても音や振動でSLが頑張っているのがわかります。田代峠を登るのは20分ほどですが、この場面もSLやまぐち号での見せ場のひとつです。

篠目駅を出て長門峡駅あたりからは、阿武川沿いを走行します。山間の渓谷の美しい風景が続きました。SLのサウンドや列車の走行音を聞きながらボーっと車窓を眺めているだけでも飽きることがありませんでした。

車内でのおもてなし

乗車記念券

SLやまぐち号では、車内アナウンスによる沿線の観光案内があり、景色のよいスポットでは列車を徐行運転させるなどのサービスがありました。

また、車掌さんの検札時には乗客全員への記念品が配布されました。私が乗車したときは硬券タイプの「乗車記念券」が配布されました。「乗車記念券」は、往路便と復路便で色違いのものが配布されました。

3号車の販売カウンターについては、往路便では津和野に到着するまで限定グッズを買う人で長蛇の列。とても利用できる状態ではありませんでした。

一方、復路便では並んでいる人がほとんどいなかったので、私はご当地ラスクや山口地ビールを購入しました。おいしかったですよ。

ちなみに、3号車の販売カウンターではお弁当の販売がありません。SLやまぐち号の車内でお弁当を食べたい場合は、新山口駅の改札を入って1番のりばに向かう途中にあるセブンイレブンで「SLやまぐち弁当」(1,250円)が販売されていますので、乗車前にこの「SLやまぐち弁当」を買ってから乗車するのがおすすめです。

3号車では「投炭ゲーム」や「運転シミュレーター」などのイベントも開催されていましたが、小さいお子さんが対象のようなので、私は体験できませんでした。

展望デッキについては、往路便では1号車の展望デッキが利用可能で、復路便では5号車の展望デッキが利用可能となります。ただ、1号車の展望デッキは1号車グリーン車指定席の人しか利用できないので、私は利用できませんでした。

5号車の展望デッキは普通車指定席の人でも利用可能なのですが、あまりにも人が多すぎて、残念ながら景色を楽しめるような状況ではありませんでした。展望デッキを楽しみたい場合は、往路便で1号車グリーン車指定席を予約すべきです。

仁保駅と地福駅での長時間停車

往路便のSLやまぐち号では、途中の仁保駅と地福駅で長めの停車をします。仁保駅では田代峠を登るための準備作業で6分、地福駅では列車交換のため14分停車します。

仁保駅での停車

仁保駅では跨線橋の階段からSLやまぐち号の撮影ができますが、人が多すぎてうまく撮影するのは難しかったです。無理して階段で転んだりすると大変です。SLやまぐち号を撮影するチャンスはいくつもありますので、あまり無理をしないでおきましょう。

地福駅での停車

地福駅での停車中は、往路便のSLやまぐち号では最大の撮影チャンスです。SLのすぐ前にある構内踏切から真正面でSLを見ることができます。写真撮影は、構内踏切を渡り切ったあたりからの構図がおすすめです。5両の客車全てをフレームに収めた編成写真を撮影できます。

津和野駅での転車台作業見学

転車台広場にて

SLやまぐち号は13:07に津和野駅に到着した後、SLと客車を切り離し、転車台に載せてSLを回転させ向きを変える転車台作業というのを行います。

この転車台作業は、津和野駅から約500m離れた場所にある転車台で行われるのですが、転車台見学広場(入場無料)が設けられており、間近で転車台作業を見学することが可能です。

転車台作業は13:30頃から実施されるので、津和野駅で下車したら早めに転車台見学広場へ移動するのがおすすめです。私は徒歩で移動しましたが、移動に7分ほどかかりました。すでに転車台見学広場は人でいっぱいでしたが、なんとか人垣の隙間に入り込んで最前列で見学できました。

巨大なD51形蒸気機関車が転車台に載って回転する姿は大迫力でした。津和野駅での転車台作業見学は必見です。

復路便のSLやまぐち号

復路のSLやまぐち号

津和野で昼食や街の散策をした後、津和野16:37発の復路便のSLやまぐち号に乗車しました。復路便でも普通車指定席でしたが、4名用のボックスシートの窓側席となりました。

復路便のSLやまぐち号については、途中駅での長時間停車がありませんので、もっぱら車内で楽しむ過ごし方になります。復路便では5号車の展望デッキが利用可能となるのですが、上でも書いた通り大混雑のためすぐに退散。

幸い3号車の販売カウンターでご当地ラスクと山口地ビールを買えたので、ビールを飲みながら、のんびり車窓を楽しむという旅になりました。

DE10による回送

2時間弱の時間はあっという間に過ぎて終着の新山口駅に到着。新山口駅ではDE10形ディーゼル機関車にけん引されて回送されるSLやまぐち号を見送った後、その日のうちに新幹線で東京に戻りました。

まとめ:「SLやまぐち号」の紹介、予約方法や乗車レビュー

以上のとおり、SLやまぐち号は、山口県を走る観光SL列車です。大迫力のD51形蒸気機関車とレトロさと快適さを兼ね備えた客車からなり、鉄道ファンだけでなく多くの観光客にも愛されています。

SLやまぐち号に乗車すると、SLのサウンドや振動、中国山地の美しい風景と山間の風、車内での各種のおもてなしを楽しむことができます。また、途中停車駅や津和野駅などでは、SLを間近に見学したり写真撮影したりできるチャンスがたくさんあります。

SLやまぐち号の予約は、自分で直接予約する場合には、全国JR各駅の「みどりの窓口」・「みどりの券売機」、おもな旅行会社窓口などのほか、JR西日本「e5489」やJR東日本「えきねっと」などのオンラインサービスを利用します。乗車1ヶ月前の午前10時から予約・購入が可能です。

自分で直接予約するのが難しい場合や、現地での宿泊や観光もあわせてお得に旅行したいという場合には、各旅行会社が主催するパックツアーに参加するのがおすすめです。例えば、クラブツーリズムや読売旅行などでは、SLやまぐち号の乗車を組み込んだ観光と宿泊をセットにしたツアーを提供しています。

各旅行会社のツアー参加で予約する人はこちら

⇒ 読売旅行、 クラブツーリズム、 日本旅行

*サイト内にてフリーワード「やまぐち号」等で検索

ぜひ一度、SLやまぐち号の列車旅を楽しんでみてください。

大人世代のための鉄道旅行について知りたい方はこちらの記事もあわせてご覧ください。

Have a nice trip!

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