パワースポット「豊川稲荷(妙厳寺)」へ!東京からの日帰り参拝

2023年8月20日

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お稲荷様には神道系と仏教系の2系統があります。神道系の総本宮は、京都の伏見稲荷大社。そして仏教系の総本山は、愛知県豊川市にある豊川稲荷(妙厳寺)です。いずれも日本を代表するパワースポットのひとつです。

今回は、愛知県豊川市にあるパワースポット「豊川稲荷(妙厳寺)」への、東京からの日帰り参拝について、私が実際にお参りしたレビューを交えてご紹介します。

また、愛知県まではちょっと遠すぎるな、という方には、東京の赤坂にある「豊川稲荷東京別院」についても簡単にご紹介します。

豊川稲荷(妙厳寺)について

豊川稲荷の狛狐

愛知県豊川市にある「豊川稲荷」は、曹洞宗の妙厳寺(みょうごんじ)というお寺です。仏教ということなので、豊川稲荷では、お稲荷様が、秘仏「豊川吒枳尼真天(だきにしんてん)」としておまつりされています。

「日本三大稲荷」には、伏見稲荷大社(京都市)と豊川稲荷(愛知県豊川市)があげられます。ちなみに3番目は、祐徳稲荷神社(佐賀県鹿島市)だったり、笠間稲荷神社(茨城県笠間市)だったりする説があるそうです。

いずれにしても豊川稲荷は仏教系のお稲荷様としては日本最大であり、年間約500万人が参拝する巨大パワースポットとなっています。また、後述しますが、神秘的な世界が広がる境内はとても魅力的なので、観光として訪問する価値も十分あります。

また、愛知県にある豊川稲荷に比べると小規模になりますが、東京の赤坂に「豊川稲荷東京別院」という出張所のような寺院もあります。東京という立地もあって、日本人だけでなく外国人観光客にとっても、人気のパワースポットであり、観光スポットでもあります。

豊川稲荷へのアクセス

豊川稲荷の最寄り駅はJR「豊川駅」またはその隣にある名鉄「豊川稲荷駅」です。下の地図にあるとおり、駅前のロータリーから商店の並ぶ駅前通りを進み、「豊川稲荷前」の交差点を右に曲がるとすぐに豊川稲荷の総門があります。いずれの駅からも500mくらい、徒歩5分もかかりません。

東京方面からの場合は、東海道新幹線の「ひかり」か「こだま」で豊橋駅まで行き、そこからJR飯田線に乗換えて豊川駅まで行くルートがおすすめです。東京駅から豊川駅までの所要時間は、2時間~2時間半ほどです(乗車券+自由席特急券=8,900円/片道)。

豊橋に停車する「ひかり」の便数は少ないですが、うまく時間があえば東京~豊橋の所要時間が1時間半弱です。「こだま」は本数が多いですが東京~豊橋の所要時間が2時間強となり、「こだま」よりも30分以上余計にかかります。ちなみに、乗車券及び自由席特急券の値段は同額です。

大阪方面からの場合も、東海道新幹線で豊橋駅まで行き、そこからJR飯田線に乗換えて豊川駅まで行くルートがおすすめで、新大阪駅から豊川駅までの所要時間は、1時間半~2時間半ほどです(乗車券+自由席特急券=8,240円/片道)。

新大阪~名古屋は「のぞみ」を利用し、名古屋~豊橋は「ひかり」か「こだま」に乗換える方法か、あるいは乗換えなしで「ひかり」や「こだま」を利用してもそれほど時間は変わりません。ちなみに、どの方法でも乗車券及び自由席特急券の値段は同額です。

名古屋からの場合は、名鉄を乗り継いで豊川稲荷駅まで行くのが最もリーズナブルです。所要時間は1時間ほどで、運賃は1,140円/片道です。

以上のとおり、豊川稲荷へは東京から片道3時間かかりませんので、日帰りで十分参拝することができます。もちろん、大阪や名古屋からも日帰りで参拝するのがおすすめです。

豊川稲荷にお参りしてみたレビュー

私は2020年3月に東京から日帰りで愛知県豊川市の豊川稲荷へ参拝しました。東京駅8時半ごろの新幹線ひかり号で豊橋へ。豊橋で飯田線の普通列車に乗り換えて豊川駅に10時10分ごろに到着しました。

JR豊川駅の改札を出るとコンコースにはキツネのキャラクターたちがお出迎え。ちょっと嬉しくなりますよね。

駅前のロータリーにもキツネたちのオブジェがあって、豊川に着いたとたんにいきなりテンションが高まります。

駅前通りを歩いて豊川稲荷の総門までは5分くらい。商店街にはお土産屋や飲食店が多く立ち並び、参拝後のショッピングや食事が気になってしまいますが、まずは寄り道せずに豊川稲荷を目指します。

ほどなくして総門に到着。大きくて立派な門、お寺らしさを感じさせます。現在の総門は明治17年(1884年)に改築されたもので、それほど古いものではありませんが、なかなか荘厳さが漂う造りになっています。

ちなみに、総門をくぐって境内に入るとあるもう一つの門があって、こちらが山門だそうです。山門のほうは1536年に今川義元により寄進されたという歴史ある建築です。

境内はとても広々としています。しかし普通のお寺では目にしない光景に驚きです。境内の奥にある本殿に向かって真っすぐに伸びる参道。

そして、その参道には大きな鳥居が2つ。参道の両脇には大きなブロンズ製の狛キツネが何対も。鳥居と言えば神社というイメージがあって、一瞬、ここって神社では?という錯覚に陥りました。

参道の横の手水舎でお清めをし、参道を歩いて行きます。2つの鳥居をくぐって本殿の手前に来ると、正面には大きな常香炉があって、お線香の良い香りがします。

そして本殿の正面には大きな赤い提灯。あっ、やっぱりここはお寺だったんだな、と気がつきました。

この本殿では、「吒枳尼天(だきにてん)」というキツネに乗る女神様をまつりしているのですが、仏教系の稲荷神なのだそうです。

一般的に稲荷神社でおまつりしているのが「宇迦之御魂(うかのみたま)」という神様ですから、神道系とは違いがあるらしいです。

本殿での参拝の仕方も稲荷神社とは大きく違います。「オン シラバッタ ニリ ウン ソワカ」という言葉を7回唱えるのだそうです。お賽銭を入れて7回唱え、無事にこの豊川稲荷に来て参拝できたことを感謝し、これからも病気や事故がなく元気でいられますようにとお祈りしました。なんとなくですが、強いパワーがもらえたような感じがしました。

ちなみに御朱印は、さきほどの手水舎の近くにある「ご朱印所」で授かることができます。住職さんから、先に御朱印帳を預けてから参拝するほうがよいとのアドバイスをいただき、そのようにさせていただきました。御朱印帳を預けると番号札をもらいますので、参拝が終わった後、その番号札と交換に豊川稲荷のご朱印が記帳された御朱印帳を受取るという手順です。

さて、本殿での参拝のあとは、本殿に向かって右側から奥の院参道に進みます。こちらには、「宝雲殿」、「万堂」、「弘法堂」、「大黒堂」、「奥の院」など小さなお堂がたくさんありますが、参道の両側にはおびただしい数の幟(のぼり)が立っています。

これが見どころの1つの「千本幟」です。参拝に来られた方が奉納したものです。なんだか「幟の森」の中に迷い込んだようで、不思議な感覚でした。

「幟(のぼり)」を奉納することで願い事がかなうと言われています。たくさんの信者が奉納することで「千本幟」となったようです。ちなみに、伏見稲荷など神道系のお稲荷様では「鳥居(とりい)」を奉納することで願い事がかなうとされ、たくさんの信者が鳥居を奉納することで「千本鳥居」となるとのことです。

千本幟の道を進んで行くと「霊狐塚」という場所があります。祈願成就のお礼として信者の方々がキツネの石像を奉納されている場所です。霊狐塚に向かう細い参道に入ると、千本幟に交じって参道の両脇に狛キツネたちが見られます。

その奥にちょっと広めの空間が現れるところが霊狐塚です。ここはあたり一面に大小無数のキツネ像で、ちょっとドキッとします。

でも、その光景はとても神秘的でした。落ち着いて見てみるとキツネ像にもいろいろな表情がありますので、お気に入りのキツネ像を探してみるのも面白いかもしれません。

その後、奥の院から「景雲門」という古い立派な門を通り、ご朱印所のところに出てきます。

御朱印のほうもちゃんと出来ていましたので、御朱印帳を受取り豊川稲荷の参拝が完了です。小さなお堂は駆け足気味で回ったので、参拝にかかった時間は約1時間ほどでしょうか。もっと時間をかけてじっくり回ってもよかったかもしれません。

最後の締めはショッピングと食事です。駅から豊川稲荷に来るときは駅前通りを通って来ましたが、帰りは総門の正面に向かって伸びている「豊川いなり表参道」のほうがおすすめかもしれません。豊川稲荷の名物といえば、稲荷寿司とちくわですよね。豊川いなり表参道なら、稲荷寿司やちくわのお店がたくさんありますよ。

東京赤坂の「豊川稲荷東京別院」をご紹介

豊川稲荷の別院(お寺の支店や出張所みたいなもの?)というのは全国に何ヵ所かあるそうですが、その中でも唯一の直轄別院とされているのが東京赤坂にある「豊川稲荷東京別院」です。

首都圏にお住いの方で、愛知県の豊川まではちょっと遠いな、という場合は、この東京別院でも豊川稲荷の魅力をある程度体験することができます。

場所は下の地図のとおりで、赤坂御用地の敷地の隣に鎮座しています。東京メトロの赤坂見附駅、永田町駅、青山一丁目駅などから、徒歩5分~10分圏内とアクセスは便利です。

この東京別院は、豊川稲荷を信仰していた大岡越前が、豊川稲荷の分霊を江戸の大岡邸でおまつりしたのが起源。

その後、明治20年に旧大岡邸から現在の場所に移転したものだそうです。江戸時代中期(1700年あたり)の創建ですから、それほど古いというわけではありませんが、由緒あるお寺であることは確かなようです。

小ぶりな山門をくぐると小さな中庭があって、その奥に行くと参道の先に立派な本殿があります。御本尊である「吒枳尼天(だきにてん)」をおまつりしています。

本殿は、靴を脱いで中に入って参拝できるようになっています。お守りなども本殿の中で購入することができます。本殿前に一対のブロンズ製の狛キツネがいることを除けば、普通の立派なお寺という感じです。

本殿の隣側には、先ほどの参道と並行して別の参道が伸びており、大きな赤い鳥居が立っています。その参道の両側には無数の幟(=千本幟)と、狛キツネが立っていて、参道の先には奥の院が鎮座しています。

この奥の院側は神社そのものといった雰囲気です。こうして、この東京別院でも、お寺と神社が混ざったような神秘的な雰囲気を体験することができます。

あと、規模は小さいですがキツネ像がたくさん納められた霊狐塚もありますし、融通稲荷、叶稲荷、愛染明王など、いろいろなご利益の祠があります。

また、境内には七福神もありますので、一周するだけでも、いろいろな祈願が一度にできるという、とても便利なパワースポットであるとも言えます。

まとめ

今まで神道系の稲荷神社にはよくお参りしていましたが、本格的な仏教系の稲荷をお参りしたのは今回が初めてでした。お寺と神社が混ざったような、これまで体験したことのない神秘的な世界観は、とても大きなインパクトでした。これが豊川稲荷のパワースポットたる所以なのかもしれません。

Have a nice trip!