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古来より伊勢神宮の外宮・内宮を参拝する前には、二見浦にある二見興玉神社をお参りして穢れを落とすのが正式な参拝とされており、また、伊勢神宮の外宮・内宮を参拝した後は、伊勢神宮の奥之院ともいわれる朝熊岳の金剛證寺へお参りするのが昔からの常でありました。
伊勢神宮での神様への願い事をより確かなものにするためにも、二見・内宮・外宮・朝熊をこの順番で参拝したいという人も多いことでしょう。本記事では、伊勢神宮をお参りする2泊3日の観光モデルコースとして、二見・内宮・外宮・朝熊をこの順番で参拝する方法を紹介します。このモデルコースを参考に、伊勢神宮の魅力を余すところなく体験してください。
- 本記事で説明するポイントは以下のとおりです。
- ・二見での二見興玉神社の参拝や観光
・伊勢神宮の外宮と内宮の参拝ルート
・朝熊での金剛證寺の参拝と観光
・伊勢神宮の観光モデルコース2泊3日の予約方法
伊勢神宮観光モデルコース1日目:二見

伊勢神宮観光モデルコース1日目は二見です。二見興玉神社のある二見浦への最寄り駅はJR参宮線の二見浦駅ですので、関東からの場合は、名古屋まで新幹線を利用し、名古屋でJR在来線の「快速みえ」に乗り変えます。「快速みえ」を利用すると、東京から3時間半で二見浦駅に到着できるので、おすすめです。
一方、大阪方面からの場合は、大阪難波から伊勢市まで近鉄特急を利用し、伊勢市でJR参宮線に乗り換えて二見浦にアクセスすると、大阪から2時間半ほどなので便利です。また、新幹線で名古屋を経由するよりも費用はずっと安くなります。
以下、二見での1日目の参拝と観光について説明します。なお、二見にはお昼の12時頃に到着するものとし、一泊目は二見での宿泊がおすすめですが、伊勢市駅付近に宿泊することでも対応可能です。
二見興玉神社の参拝

二見浦駅に到着したら、予約している宿に荷物を預けます。お昼の12時頃に到着したとすると、まだチェックインの時間には早いので荷物だけ預けてから参拝や観光に出かけます。二見浦駅から二見興玉神社の参道にかけてはレストランも多いので、そこでランチをとるのもいいかもしれません。伊勢市駅付近のホテルを予約している場合には、二見浦駅の近くの二見浦観光案内所で手荷物預かりを利用するといいでしょう。
ランチの後は二見興玉神社(ふたみおきたまじんじゃ)を参拝しましょう。二見浦駅から二見興玉神社の入口までは約1.1kmで徒歩20分くらいの距離です。
二見興玉神社での参拝は「浜参宮」と呼ばれ、伊勢神宮を参拝する前に二見興玉神社で心身を清めるものです。古くは、二見浦の清らかな渚で禊(みそぎ)を行い、穢れを祓い清める儀式を行っていましたが、現在では、二見興玉神社の本殿で昇殿参拝により「無垢塩祓(むくしおはらい)」を受けるか、あるいは簡易な形で御霊草である「無垢塩草(むくしおくさ)」を拝受して、お清めのお守りとして身につけるか、自宅などで湯船に入れて沐浴を行って禊斎を行うこととなっています。多くの場合、「無垢塩草」を身に着けて、翌日の外宮・内宮の参拝を行うようです。

また、この二見興玉神社の有名なスポットとしては「夫婦岩」があります。夫婦岩は、日の大神(天照大神)を拝するための鳥居とされ、特に夏至の頃には夫婦岩の間から朝日が昇る光景が見られ、とても感動的です。夫婦にちなんで、縁結びや夫婦円満のご利益があるともされています。

そのほか境内には、二見興玉神社の主祭神である猿田彦大神のお使いとされる「二見蛙(ふたみがえる)」が多数奉納されています。二見蛙は蛙の置物(石像)なのですが、境内にはいろいろな表情をした多くの二見蛙を見ることができます。蛙は「無事にかえる」「貸したものがかえる」「お金がかえる」などの縁起を担ぐ象徴とされています。
伊勢シーパラダイスでの観光など

二見興玉神社を参拝したあと、時間に余裕があれば、伊勢シーパラダイスにも足を運んでみるのがおすすめです。伊勢シーパラダイスは、二見興玉神社の境内を進んで行って龍宮社の先にある東鳥居を過ぎるとすぐです。
伊勢シーパラダイスは「ゼロ距離水族館」というキャッチフレーズで、セイウチ、カワウソ、アザラシなどの海獣に触ってふれあったり、一緒に記念撮影をしたりして楽しめます。

そのほか、二見浦の周辺にはおしゃれなカフェやお土産屋も多くありますので、カフェでひと休みしながらお土産物を見るのも楽しいでしょう。
あと、二見興玉神社の夫婦岩は、日の出の時間帯に訪れると特に美しい景色が楽しめます。二見のホテルや旅館で宿泊した場合は、翌日の早朝に時間があれば、二見興玉神社の夫婦岩のところまで散策してみるのもおすすめです。
伊勢神宮観光モデルコース2日目:外宮と内宮

伊勢神宮観光モデルコース2日目は旅のハイライトとなる外宮と内宮の参拝です。正式な参拝の順序は先に外宮を参拝し、次に内宮を参拝します。外宮の最寄り駅は伊勢市駅です。JR参宮線を利用すると二見浦駅から2駅で伊勢市駅です(乗車時間約7分)。あるいは二見浦表参道から伊勢市駅前まで三重交通の路線バスもあります。路線バスのほうは乗車時間が20分ほどかかりますが、二見での宿の位置によっては歩く距離が短くて便利な場合もあります。
以下、外宮と内宮での2日目の参拝と観光について説明します。なお、伊勢市駅前には午前中に到着するものとし、二泊目は伊勢市駅付近での宿泊とします。
なお、以下の記事は伊勢神宮の日帰り参拝に関するものですが、外宮と内宮を一日で参拝する場合のスケジュールとしては参考になりますので、よろしければ読んでみてください。
外宮での参拝と観光

一泊目が二見の場合は、伊勢市駅に到着した時点でチェックインの時間には早いので、予約している宿に荷物を預けます。荷物だけ預けてから外宮と内宮の参拝や観光に出かけます。伊勢市駅前から外宮の入口までは600mほど、徒歩10分くらいです。一泊目が伊勢市駅の付近で宿泊していた場合は、荷物を置いてそのまま参拝と観光に出かけます。
伊勢神宮の外宮は、豊受大神宮とも呼ばれ、衣食住を司る豊受大御神が祀られています。内宮(皇大神宮)とともに伊勢神宮を構成する重要な神社です。伊勢神宮の参拝の際には、まず外宮から参拝するのがならわしです。これは、神宮の祭典が「外宮先祭」といって、まず外宮で祭儀が行われる習わしがあるためです。
外宮参拝での見どころとしては、以下の場所があります。
1.正宮(豊受大神宮):豊受大御神を祀る中心的な宮。外宮では最初に正宮をお参りします。
2.多賀宮:豊受大御神の荒御魂を祀る別宮。第一別宮であり、正宮の次にお参りします。
3.土宮:地主の神である大土乃御祖神を祀る別宮。
4.風宮:風雨を司る級長津彦命、級長戸辺命を祀る別宮。
5.せんぐう館:外宮正殿の原寸大模型の展示などがある博物館。特に神宮の式年遷宮に関する展示が充実しています。

外宮の参拝は、心を落ち着け、神聖な空間で自分自身と向き合う貴重な時間となります。正宮のほか別宮もいくつかお参りし、せんぐう館を見学すると所要時間は2~3時間ほどかかります。なお、外宮で拝受できる御朱印は正宮(豊受大神宮)の一カ所だけとなります。
内宮での参拝と観光

外宮での参拝と観光を終えた後は路線バスで内宮へ移動します。内宮を参拝する前に、内宮前の参道にある「おかげ横丁」という飲食店やお土産物屋が並ぶ観光名所に立ち寄って、昼食に「伊勢うどん」などを食べるのがおすすめです。
外宮を出て正面の道路を渡ったところにバスターミナルがありますので、そこから51系統か55系統の内宮前行の路線バスに乗ります。バスを下車するのは「内宮前」の1つ手前の「神宮会館前」というバス停です。「おかげ横丁」は「神宮会館前」のバス停から徒歩2,3分です。
伊勢神宮の内宮は、皇大神宮とも呼ばれ、天照大御神をお祀りしています。約2000年前に創建され、五十鈴川のほとりに鎮座しています。伊勢神宮を構成する最も重要な神社です。
内宮参拝での見どころとしては、以下の場所があります。
1.宇治橋:内宮の入口にある橋で、日常の世界から神聖な世界へとつながる架け橋とされています。
2.瀧祭神:五十鈴川の守り神。一般的な参拝順序では、正宮より先に瀧祭神を参拝します。
3.正宮(皇大神宮):内宮の中心となるお宮で、天照大御神をお祀りしています。
4.荒祭宮:天照大御神の荒御魂をお祀りする内宮第一の別宮。
5.風日祈宮:風雨を司る神をお祀りする別宮。
内宮は「心のふるさと」と称され、日本の原風景が広がる神聖な場所です。内宮でのお参りにおける所要時間は1~2時間ほどです。なお、内宮で拝受できる御朱印は正宮(皇大神宮)の一カ所だけとなります。

内宮での参拝を終えた後は、周辺の観光スポットを楽しみましょう。まず、さきほど昼食をとった「おかげ横丁」に戻って、地元の特産品やお土産などのショッピングを楽しみます。特に、赤福餅は伊勢名物として人気です。おしゃれなカフェも多数ありますので、カフェでひと休みするのもおすすめです。

もし時間に余裕があれば、「おかげ横丁」から徒歩5分のところにある猿田彦神社にお参りするのもおすすめです。猿田彦神社にお祀りされている猿田彦大神は「みちひらき」の神様として知られており、人生の新たなスタートや転機をサポートしたり、迷いや不安を取り除いて正しい方向へ導いたり、というご利益があります。また、猿田彦神社の境内には、猿田彦大神の妻である天宇受賣命(あめのうずめのみこと)が祀られている佐留女神社もあり、芸能の神様としても知られています。
伊勢神宮観光モデルコース3日目:朝熊

伊勢神宮観光モデルコース3日目は、伊勢神宮の奥之院ともいわれる朝熊岳の金剛證寺へお参りします。朝熊岳への行き方については少々複雑なので以下で詳細に説明しますが、鉄道の最寄り駅は、基本的に近鉄の五十鈴川駅となります。伊勢市のホテルをチェックアウトした後は五十鈴川駅のコインロッカーに荷物を預けておくといいでしょう。
朝熊岳での参拝と観光を終えたら、五十鈴川駅からの帰宅となります。東京方面に戻る場合など、名古屋から新幹線を利用するには、五十鈴川駅から近鉄名古屋駅まで近鉄特急を利用するのが乗り換え無しで行けるので便利です。大阪方面に戻る場合も、五十鈴川から大阪難波まで近鉄特急を利用すると乗り換え無しで行けるので便利です。
以下、朝熊岳への行き方の詳細と、朝熊での3日目の参拝と観光について説明します。
朝熊岳への行き方

公共交通手段を利用した朝熊岳への行き方は、近鉄の五十鈴川駅から参宮バスに乗車して「金剛證寺」バス停または「山上広苑」バス停で下車します(運賃はどちらも大人800円、時間は30分程度)。ただし、この参宮バスは、通常の平日には運行されず、土日祝日と8月のお盆そして年末年始のみの運行となるので注意が必要です。朝熊岳へのアクセスにこの参宮バスを利用するためには、伊勢神宮の観光2泊3日の3日目が土日祝日となるように予定を組む必要があります。
朝熊岳へのアクセスにこの参宮バスを利用すると、「金剛證寺」バス停で下車すれば、金剛證寺の入口は目の前です。「山上広苑」バス停は参宮バスの終点で、朝熊岳の山頂展望台があります。金剛證寺から山頂展望台までは600mで徒歩10分ほどなので、行きは「金剛證寺」バス停で下車し、金剛證寺を参拝してから、徒歩で山頂展望台に移動して観光した後、帰りは「山上広苑」バス停から参宮バスに乗車して五十鈴川駅に戻るといいでしょう。
参宮バスの運行がされない平日に朝熊岳へアクセスする方法としては、五十鈴川駅からタクシーで金剛證寺に行く方法か、五十鈴川駅の隣駅である朝熊駅から登山する方法となります。
タクシーの場合、片道4,000円ほどとなります。五十鈴川駅前には客待ちのタクシーが停まっていますので、行きは問題ありませんが、金剛證寺や山頂展望台などには客待ちのタクシーがいない可能性が高いので、電話などでタクシーを呼ぶ必要があります。

朝熊駅から朝熊岳山頂への登山は片道約6kmの道のりで登山初心者では片道2時間程度かかります。朝熊岳の標高は555mであり、登山道はそれほど険しくはありません。登山でなければ見ることのできない見どころスポットもありますので、ハイキング気分で行ってみてもよさそうです。詳しくは「朝熊岳道を行く!朝熊山登山&参詣のススメ」ページをご参照ください。
金剛證寺の参拝と山頂展望台での観光

まず金剛證寺をお参りします。伊勢神宮に参拝した後に朝熊岳の金剛證寺にも参拝する理由は、金剛證寺が伊勢神宮の鬼門を守る寺院として重要な役割を果たしているからです。伊勢音頭の一節にも「お伊勢参らば朝熊をかけよ、朝熊かけねば片参り」と唄われており、伊勢神宮への参拝者は金剛證寺にも参拝するのが古くからの習わしとなっています。
また、金剛證寺は日本三大虚空蔵菩薩の一つである福威智満虚空蔵大菩薩を本尊として祀っており、伊勢神宮の奥の院とも称されています。このように、伊勢神宮と金剛證寺は深い歴史的・宗教的なつながりがあるため、両方を参拝することが一般的なのです。

金剛證寺の本堂と奥之院をお参りした後は、徒歩で山頂展望台に向かいます。山頂展望台からは伊勢湾を一望する絶景が楽しめます。また、360°の大パノラマが広がる山頂広場には、伊勢志摩最高峰の地に立つ「天空のポスト」があり面白い写真が撮影できることで人気です。

他にも絶景を楽しみながら散策できる散策コースや、展望足湯、名物「志摩うどん」や「焼き伊勢うどん」などメニューが豊富なレストラン、お土産屋などがあります。
伊勢神宮の観光モデルコース2泊3日の予約方法

以上で説明した観光モデルコース2泊3日の予約については、基本的には新幹線や近鉄特急の予約などは自分で行い、宿泊するホテルや旅館などの予約も自分で行うことになります。
また、東京などから新幹線を利用してアクセスする場合には、新幹線やJR在来線での往復とホテルがセットになったパッケージプランを利用すると、鉄道とホテルをバラバラで予約するよりもお得に予約できます。例えば、日本旅行から提供されている「日本旅行のJRセットプラン」などがおすすめです。
なお、このようなパッケージプランでは一泊目と二泊目で異なるホテルや旅館を予約することが出来ない場合もあります。その場合には、一泊目と二泊目をどちらも伊勢市駅付近のホテルにするのがいいでしょう。
そのほか、クラブツーリズムでは、二見・内宮・外宮・朝熊の順での正式順序による伊勢神宮参拝ツアーを提供しています。それぞれの参拝スポット間を専用バスで移動できるので、便利でしかも効率的にお参りができます。
興味のある方は「クラブツーリズム国内ツアー」にアクセスし、「伊勢神宮」などでキーワード検索してみるといいでしょう。
まとめ:伊勢神宮の観光モデルコース2泊3日で二見・内宮・外宮・朝熊を正式参拝
本記事をまとめると、伊勢神宮を二見・内宮・外宮・朝熊の順でお参りするあめの2泊3日の観光モデルコースとしては以下の通りとなります。
- 1日目は、二見興玉神社の参拝と伊勢シーパラダイス等の観光
- 2日目は、おかげ横丁などの観光をはさみながら、伊勢神宮の外宮と内宮を参拝
- 3日目は、朝熊の金剛證寺の参拝と山頂展望台での観光
また、伊勢神宮の観光モデルコース2泊3日の予約方法としては、鉄道とホテルをバラバラで予約するよりも、日本旅行のJRセットプランなどを利用するとお得ですし、
クラブツーリズム国内ツアーの伊勢神宮参拝ツアーなどを利用すると専用バスで移動できるので便利です。
本記事のモデルコースを参考に、伊勢神宮の魅力を余すところなく体験してください。
Have a nice trip!