阿里山で鉄道と自然の魅力を楽しむモデルコースの紹介

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阿里山で鉄道と自然の魅力を楽しむモデルコースの紹介

台湾の阿里山は標高2,200m以上の高山にある人気の景勝地ですが、アクセスはやや難しい観光スポットとなります。また、阿里山といえば「日の出、雲海、夕霞、森林鉄道、巨木の森林」の五大奇観と言われ、鉄道や自然など見どころも多いので、限られた日程でその魅力を最大限に楽しむためには、モデルコースを参考にした事前の計画が欠かせません。

本記事では、阿里山で鉄道と自然の魅力を楽しめるモデルコースを、阿里山での滞在が一泊、二泊、あるいは日帰りの場合と大きく3パターン紹介します。阿里山を観光する際の参考にして、素晴らしい旅を計画してください。

阿里山観光のモデルコース3選

祝山駅にて

では早速、阿里山観光のモデルコースを、阿里山で二泊する場合、阿里山で一泊する場合、阿里山を日帰り観光する場合の3パターン紹介していきます。

阿里山で二泊する場合のモデルコース

阿里山駅舎

阿里山の五大奇観「日の出、雲海、夕霞、森林鉄道、巨木の森林」を時間をかけて堪能するには阿里山で二泊するコースがおすすめです。大まかなスケジュールは下表のとおりです。

1日目 ・嘉義10:00発:阿里山号5車次に乗車

・奮起湖12:16着(65分停車):奮起湖弁当で昼食、奮起湖老街を観光

・阿里山14:56着

・ホテルにチェックイン

・遊歩道を徒歩で慈雲寺へ「雲海と夕日(夕霞)を鑑賞」

2日目 ・祝山線で祝山駅へ「日の出を鑑賞」

・神木線・沼平線に乗車し、巨木の森林をトレッキング

*遊歩道を徒歩で慈雲寺へ「雲海と夕日(夕霞)を鑑賞」⇒予備

3日目 *祝山線で祝山駅へ「日の出を鑑賞」⇒予備

・ホテルをチェックアウト

・阿里山郵便局など駅周辺を観光

・阿里山11:50発:阿里山号8車次に乗車

・嘉義15:45着

このモデルコースの特徴について箇条書きで説明します。

・嘉義~阿里山の往復には全線復旧した阿里山森林鉄道を利用する。

・阿里山鉄道支線(神木線・沼平線)の阿里山駅からの終電は15時台となるため、2日目に巨木の森林をトレッキングする際にあわせて神木線・沼平線に乗車する。

・「夕日(夕霞)鑑賞」と「日の出鑑賞」は天候に左右されるため、2回チャンスを設けた。

・奮起湖での昼食と観光は往路での65分の停車時間をあてた。

・往路で嘉義09:00発・奮起湖11:30着の阿里山号1車次を利用し、奮起湖14:00発・阿里山15:10着のバスを利用すると奮起湖での滞在時間を2時間半にすることもできる。

・復路で阿里山09:10発・奮起湖10:00着のバスを利用し、奮起湖14:31発・嘉義16:51着の阿里山号2車次を利用すると、復路でも奮起湖での滞在時間を4時間半作れる。

阿里山で一泊する場合のモデルコース

姉妹潭

阿里山での滞在が駆け足になりますが、時間がない場合には阿里山で一泊だけする場合でも五大奇観「日の出、雲海、夕霞、森林鉄道、巨木の森林」を楽しむことは可能です。大まかなスケジュールは下表のとおりです。

1日目 ・嘉義10:00発:阿里山号5車次に乗車

・奮起湖12:16着(65分停車):奮起湖弁当で昼食、奮起湖老街を観光

・阿里山14:56着

・ホテルにチェックイン

・遊歩道を徒歩で慈雲寺へ「雲海と夕日(夕霞)を鑑賞」

2日目 ・祝山線で祝山駅へ「日の出を鑑賞」

・神木線・沼平線に乗車し、巨木の森林をトレッキング

・ホテルをチェックアウト

・阿里山11:50発:阿里山号8車次に乗車

・嘉義15:45着

このモデルコースの特徴について箇条書きで説明します。

・嘉義~阿里山の往復には全線復旧した阿里山森林鉄道を利用する。

・2日目の朝は、日の出を鑑賞した後、阿里山09:00発・沼平09:06着の沼平線で巨木の森林をトレッキングし、神木11:00発・阿里山11:07着の神木線でホテルに戻る。

・「夕日(夕霞)鑑賞」と「日の出鑑賞」チャンスは各1回だけ。

・奮起湖での昼食と観光は往路での65分の停車時間をあてた。

・復路の阿里山から嘉義までをバス利用する場合は、1時間1便程度の頻度でバスが運行しており、最終便が阿里山17:10発(嘉義19:40着)となるので、神木線・沼平線に乗車したり、巨木の森林をトレッキングする時間を長くとることが可能。

・往路で嘉義09:00発・奮起湖11:30着の阿里山号1車次を利用し、奮起湖14:00発・阿里山15:10着のバスを利用すると奮起湖での滞在時間を2時間半にすることもできる。

・復路で阿里山09:10発・奮起湖10:00着のバスを利用し、奮起湖14:31発・嘉義16:51着の阿里山号2車次を利用すると、復路でも奮起湖での滞在時間を4時間半作れる。

阿里山を日帰り観光する場合のモデルコース

阿里山路線図

阿里山の五大奇観「日の出、雲海、夕霞、森林鉄道、巨木の森林」のうち、「日の出」と「夕日(夕霞)」は時間的に無理ですが、阿里山の「雲海、森林鉄道、巨木の森林」だけなら日帰り観光でも楽しめます。日帰り観光時の大まかなスケジュールは下表のとおりです。

1日目 ・嘉義10:00発:阿里山号5車次に乗車

・奮起湖12:16着(65分停車):奮起湖弁当で昼食、奮起湖老街を観光

・阿里山14:56着

・神木線または沼平線に乗車し、巨木の森林をトレッキング

・慈雲寺で「雲海を鑑賞」の後、徒歩で阿里山バスターミナルへ

・阿里山17:10発:嘉義方面行きバスに乗車

・嘉義19:40着

このモデルコースの特徴について箇条書きで説明します。

・全線復旧した阿里山森林鉄道は、嘉義から阿里山までの片道にのみ利用する。

・阿里山号5車次で阿里山駅に14:56に到着後、阿里山15:20発・神木15:27着の神木線、または阿里山15:10発・沼平15:16着の沼平線に乗車して巨木の森林をトレッキングスタート(あまり時間が無いので、結構速いペースで観光)。

・トレッキングの途中あるいは最後に慈雲寺で「雲海を鑑賞」し、徒歩で16:30くらいまでに阿里山バスターミナルへ戻る。

・往復ともに全線復旧した阿里山森林鉄道の利用はせず、往路で例えば嘉義09:10発・阿里山11:40着のバスなどを利用すると、神木線・沼平線に乗車し、巨木の森林をトレッキングする時間に余裕ができる。

モデルコースを参考に阿里山を旅行する場合の注意点

北門駅車庫

次に、上でご紹介した阿里山観光のモデルコースを参考にして阿里山を旅行する場合の注意点を解説していきます。

阿里山森林鉄道(本線)の予約が最優先

阿里山を旅行する計画を立てる上で最大の難関は、往路・復路における阿里山森林鉄道(本線)「嘉義~阿里山」区間での予約をとることとなります。この予約が取れなければ旅行計画を根本的に見直す必要が生じます。

阿里山森林鉄道(本線)「嘉義~阿里山」区間での予約をとる方法については、こちら「【祝2024年度全線復旧】台湾「阿里山森林鉄道」の予約方法と運行状況の確認方法 」の記事を参考にしてください。

阿里山森林鉄道(本線)の予約で問題となるのは、人気が高いために予約が取りにくいという点もそうですが、予約開始が乗車日の15日前からとなるため、旅行予定日の2週間前にならないとスケジュールが確定できないという点にあります。

しかし、日本から台湾までのフライトの予約や、阿里山その他の台湾内でのホテルの予約など一般的には数ヶ月前、遅くとも一ヶ月前のタイミングではすることになるので注意が必要です。万一、阿里山森林鉄道(本線)の予約がとれなかった場合には、フライトやホテルの予約を取り消しあるいは変更できるかどうか、もしくは阿里山森林鉄道(本線)を利用せずバス(予約なしで乗車可)を利用することで自分は妥協できるのかどうかについて、確認しておく必要があります。

防寒・防水・高山病への対策

阿里山は標高2,200m以上の高山にあります。台湾と言えば南国のイメージがありますが、阿里山の気温は真夏でも12~20度のことが多く、冬は5~15度までに下がります。そのため、夏の日中でも長袖の着用がよく、冬には東京の冬と同程度の服装がおすすめです。

また、阿里山の天気は変わりやすいため、傘やレインコートなどの雨具の準備が必要です。特に、5月~9月の降水量はとても多くなるため、雨具だけでなく、スーツケースやリュックなどの荷物に対して防水対策が必要です。耐水性のあるスーツケースや、登山用の防水リュックカバーを使用するなどの対策がおすすめです。

標高2,200m以上というと富士山五合目(吉田ルート)くらいの高さになります。個人差がありますが、人によっては頭痛や吐き気などの高山病の症状が現れることがあります。阿里山森林鉄道やバスで阿里山に登る際には、高山病防止のためになるべく多めに水分補給をしておきましょう。水分をとるとトイレは気になりますが、阿里山森林鉄道(本線)の車両内にはトイレがありますし、バスも途中でトイレ休憩があります。

また、深呼吸を繰り返すと酸素吸収量が増えるために高山病を緩和させる効果があります。いざという時のために知っておくとよいでしょう。

嘉義のホテルで前日泊がおすすめ

往路に阿里山森林鉄道(本線)を利用する場合、嘉義10:00発の阿里山号5車次に乗車するのですが、時間的には台北のホテルからでも早朝に出れば間に合うことができます。ただ、列車の遅延などが発生して嘉義駅に10:00までに到着できないと、バスで阿里山へ向かうなどの大幅な予定変更が必要となり、阿里山号の乗車という貴重な体験を逃すとともに、無駄な出費や時間のロスといったことが発生します。

このようなリスクを避けるために、嘉義のホテルで前日泊をするのがおすすめです。前日泊をすることで、阿里山号への乗り遅れのリスクを避けるだけでなく、次のようなメリットもあります。

・前日のうちに嘉義駅の窓口で阿里山号のチケットを発券しておくことができる。

・嘉義駅から徒歩圏内にある「阿里山森林鉄路車庫園区」で、阿里山森林鉄道で使用された古い機関車や客車の展示を見たり、阿里山森林鉄道の車庫を見学したりできる。

・同じく嘉義駅から徒歩圏内には、日本統治時代に建てられた日本式家屋が30棟ほど集まった「檜意森活村」という無料のエリアがあり、ここのカフェやレストランで飲食したり、お土産屋でショッピングをしたり楽しむことができる。

まとめ:阿里山で鉄道と自然の魅力を楽しむモデルコースの紹介

以上をまとめますと、阿里山の五大奇観「日の出、雲海、夕霞、森林鉄道、巨木の森林」をすべて楽しむためには、阿里山で一泊または二泊するモデルコースを選ぶ必要があります。阿里山で一泊または二泊するモデルコースではいずれも、嘉義駅~阿里山駅の往復に阿里山森林鉄道(本線)の阿里山号を利用することができます。

なお、阿里山で一泊するモデルコースでは、阿里山駅から嘉義駅への復路に阿里山森林鉄道(本線)の阿里山号を利用すると、巨木の森林をトレッキングするための時間が短く、駆け足になってしまうため、阿里山から嘉義への復路にバスを利用して、トレッキングの時間をゆったりとるといったアレンジも可能です。

また、阿里山の五大奇観「日の出、雲海、夕霞、森林鉄道、巨木の森林」のうち、「日の出」と「夕霞」は鑑賞できませんが、「雲海、森林鉄道、巨木の森林」の3つを楽しむのであれば、阿里山を日帰り観光するモデルコースでも可能です。阿里山を日帰り観光するモデルコースでは、嘉義駅から阿里山駅への往路に阿里山森林鉄道(本線)の阿里山号を利用することができますが、阿里山から嘉義への復路にはバスを利用しなければなりません。

阿里山を日帰り観光するモデルコースでも、神木線または沼平線に乗車し、巨木の森林をトレッキング可能ですが、短時間の駆け足になってしまうので、嘉義駅から阿里山駅への往路にバスを利用してトレッキングの時間に余裕をもたせるというアレンジも可能です。ただし、往復ともに阿里山森林鉄道(本線)の阿里山号に乗れないのは大きなデメリットとなります。

阿里山で鉄道と自然の魅力を楽しめるモデルコースを参考に、素晴らしい阿里山への旅を計画してください。

【祝2024年度全線復旧】台湾「阿里山森林鉄道」の予約方法と運行状況の確認方法

阿里山森林鉄道の支線「祝山線」、「神木線」、「沼平線」の乗車方法

奮起湖で観光やグルメを楽しみながら阿里山行きバスへ乗継ぐ方法

Have a nice trip!

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