堺市役所展望台を利用して仁徳天皇陵を格安で見物する方法

2019年7月6日

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世界文化遺産に登録が決定した「百舌鳥・古市古墳群」。特に、百舌鳥古墳群にある「仁徳天皇陵(大仙古墳)」は、全長約500メートルと日本最大の前方後円墳として抜群の知名度をもちます。

今回は、堺市役所展望台を利用することで、なるべくお金をかけずに格安で仁徳天皇陵を見物する方法を、古墳観光の心得を交えてご紹介したいと思います。

はじめに古墳観光の心得として2つのポイントを押さえましょう

あの巨大な古墳をどのように観光すべきなのか、どこに行って何を見るべきなのか、私なりに考えた心得として、次の2つのポイントがあると思います。

ポイント1:造形美の鑑賞

仁徳天皇陵などは「前方後円墳」と呼ばれ、横から見ると優しいラインの緩やかな丘、上から見ると鍵穴の形をした古墳となっています。古墳の見物で押さえるべきポイントの2つ目は、この造形美を鑑賞することでしょう。

ただ、困ったことに古墳の多くはあまりにも巨大であることから、その全貌を見ることが容易ではありません。例えば、仁徳天皇陵の最大長は840m・最大幅は645mもあり、面積としてはクフ王のピラミッド(底辺230m)の何倍もあり世界最大級です。堺市役所に近い反正天皇陵(田出井山古墳)は、百舌鳥古墳群の中では7番目の大きさではあるものの、これでさえ最大長は148mにも及ぶため、やはり全貌を見ることは容易ではありません。

古墳の全貌を最適な角度から見るためには飛行機やヘリコプターによる遊覧飛行が必要となり、当然高額になります。今回のブログでは「格安で見物する方法」をご紹介するため、遊覧飛行については別の記事「仁徳天皇陵など「百舌鳥・古市古墳群」のおすすめ遊覧飛行と、ヘリコプターでの遊覧飛行レビューをご紹介」でご紹介することとします。

下で紹介する堺市役所展望台を利用する方法では、古墳の全体は見えるものの角度的に斜め横からとなるため、鍵穴の形を確認することはできません。その点はご了承願います。

ポイント2:お墓参り

古墳はお墓です。そこに埋葬された方のことを思い、古墳のそばまで行って手を合わせてみましょう。古墳の多くは木々が生い茂って森のようになっていたり、お堀で隔てられていたり、この世から隔絶された神聖な領域であることを感じさせられます。

仁徳天皇陵など天皇家の古墳には、鳥居のある「拝所」という場所が設けられています。拝所のある古墳の場合は、拝所に行ってお参りすることをおすすめします。

堺市役所展望台から仁徳天皇陵を見物

仁徳天皇陵を見物できる展望台は2カ所あります。1つは堺市役所展望台、もう1つは三国ヶ丘駅の屋上公園「みくにん広場」となります。どちらも無料で駅に近く便利なのですが、みくにん広場は仁徳天皇陵のすぐそばに位置することもあり、あまりにも近すぎて古墳の全体を見ることが難しく、おすすめできません。以下では堺市役所展望台についてご紹介することとします。

堺市役所展望台へのアクセス

下の地図にあるとおり、南海高野線「堺東駅」で下車し、西出口から外に出て徒歩約5分のところに堺市役所があります。

ここの展望台「21階展望ロビー」は入場は無料、年中無休で営業時間は9:00~21:00です。

堺市役所21階展望ロビーからの古墳の見え方

21階展望ロビーは地上80mの高さで、360度の展望が楽しめる回廊式ロビーになっています。仁徳天皇陵や反正天皇陵などの古墳を見ることができます。そのほか、遠く六甲山、あべのハルカス、生駒・金剛山などの景色を楽しむこともできます。

上でも述べたとおり、仁徳天皇陵などの全体をはっきりと見ることはできますが、斜め上というかほぼ側面から見る感じになるため、鍵穴の形までは見ることができません。古墳の大きさや墳丘のラインなどは十分に感じることができます。

この展望ロビーには無料で解説してくださるガイドさんが何人かいらっしゃいますので、ガイドさんによる解説を聞きながら見物するのもいいかもしれません。百舌鳥・古市古墳群に関する解説パネルも多数展示されており、とても勉強になります。

展望ロビーには喫茶コーナー「ミエール」があり、御陵にちなんだ「GORYOラテ (440円)」が人気のようでした。見物に疲れたら、ここで少し休憩していくのもいいと思います。

私が行ったのは平日の午後でしたが、世界遺産登録の影響もあってか、観光客は年配の方中心にとても多い印象でした。土日祝日になると更に混雑するかもしれません。ただ、展望ロビーのスペースはかなり広く、窓ガラスも大きいので、混雑しても見物や写真撮影にはそれほど問題はないように思いました。

反正天皇陵にも寄ってみましょう

堺市役所展望台に行ったあとは、すぐ近くにある反正天皇陵(田出井山古墳)に是非立ち寄ってみてください。

下の地図のとおり、堺市役から反正天皇陵の拝所までは徒歩で約10分です。堺東駅から行く場合には、東出口からが便利です。

仁徳天皇陵の拝所にお参り

仁徳天皇陵にお参りするには、仁徳天皇陵の南端(鍵穴の下の位置)にある「拝所」を訪ねるのがおすすめです。

仁徳天皇陵拝所への行き方

JR阪和線の百舌鳥駅で下車、下の地図のとおり、改札を出て踏切に続く道を西方面へ500mほど進むと右手側に拝所があります。(駅から徒歩5,6分です。)

堺市役所からなら、堺東駅から南海高野線で三国ヶ丘駅まで1駅、JR阪和線に乗り換えて百舌鳥駅まで1駅となり、移動時間は30分ほどです。あるいは、堺東駅前から南海バス「田園線40・あみだ池行」に乗り5つ目の停留所「堺市博物館前」で下車すると、拝所のすぐ近くとなります(ただし、バスは40分に1本とあまり本数がないので注意。)。

仁徳天皇陵拝所で参拝

拝所では入場料などは不要です。橋を渡ってお堀を越えると、その先にはフェンスで立入禁止になっており、その先に鳥居が建てられています。

この鳥居前のフェンスのところで手を合わせます。鳥居の先には森のように木々が茂った墳丘が見え、神聖な雰囲気が感じられます。

大仙公園や履中天皇陵に寄ってみてもよい

仁徳天皇陵にお参りしたあとは、時間があればその南側に隣接する大仙公園や、さらにその南側にある履中天皇陵に寄ってみても面白いと思います。

下の地図のとおり、仁徳天皇陵の拝所から大仙公園を通って履中天皇陵の拝所までは約2km、徒歩で25分くらいとなります。

履中天皇陵は日本で3番目に大きな古墳ですので、是非立寄ってみてください。また、大仙公園には小さな古墳がいくつもあって、巨大古墳とは違った、また一味異なる趣があり面白いです。

まとめ

堺市役所展望台を利用して仁徳天皇陵を格安で見物する方法をご紹介しました。前方後円墳の特徴である鍵穴の形を見ることができないのは残念ですが、古墳の規模や神聖な雰囲気は感じることができるのではないかと思います。

世界遺産の登録とともに観光客も増えてくると思われます。今後、格安の遊覧飛行や気球による観光などが出てくることを期待したいと思います。

Have a nice trip!

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Posted by mikeneko