レンガ造りの旧海軍・要塞跡が残る無人島「猿島」への日帰りアクセス方法と見どころをご紹介

2024年5月6日軍事遺産首都圏近郊,離島

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猿島遠景

「猿島」は、東京湾に浮かぶ唯一の自然島(人工的に作られた島ではない)であり無人島。旧海軍の要塞として、かつては一般人の立ち入りは禁止されていましたが、今では都心からも気軽に訪れることができ、要塞跡の見学はもちろん、釣り、バーベキュー、海水浴なども楽しめる魅力的な観光スポットになっています。

今回は、そんな猿島へのアクセス方法や見どころをご紹介してみたいと思います。

猿島へのアクセス方法

猿島は神奈川県横須賀市にあり、横須賀市が猿島公園として管理しています。位置的には横須賀にある三笠公園の沖合約1.75kmと、とても近く、三笠公園から肉眼でもはっきり見ることができます。

猿島への唯一のアクセス方法である猿島航路フェリー(株式会社トライアングル)の乗り場は三笠公園横の三笠桟橋です。三笠桟橋への最寄り駅は京浜急行「横須賀中央駅」となります。横須賀中央駅から三笠桟橋までは、下の地図のとおり約1kmほどあり、徒歩で15分程度かかります。三笠公園を目指して歩いて行きます。

三笠公園に入ると戦艦三笠があり、そのお尻(向かって右側の艦尾)あたりに、公園の外に出る出口がありますので、その出口から外に出るとすぐ右側に「猿島航路チケット売り場」のブースがあります。

チケット売り場

チケットは大人1,500円。これは往復の乗船料(1,300円)+猿島公園入園料(200円)をあわせた金額です。ちなみに、このチケットの半券を見せれば戦艦三笠の入場料が100円割引になるので、戦艦三笠にも興味がある方は是非この機会に立ち寄ってみてください。

戦艦三笠

猿島航路フェリーは、チケット売り場のすぐ近くの「新三笠桟橋」というゲートから乗船します。ゲートはフェリーの出航10分前くらいまで閉まっており、乗船する利用客はゲート前で一列に並んで待機します。座席は自由席なので、眺めのいい2階の屋外デッキ席をとるには、早めに列に並ぶことをおすすめします。なお、事前予約はできません。基本的には1時間に1本間隔での運行ですが、利用客が多い場合には臨時便を出すこともあります。

フェリー

猿島からの帰りのフェリーも行きと同様に、桟橋前に並んで待機し、出航10分前くらいなると乗船できます。なお、注意すべき点として、猿島は日帰り観光しかできず、宿泊は禁止されています。従って、遅くとも猿島からの帰りの最終便(夏期は17:00、冬期は16:00)には乗るようにしてください。これを逃すと大変なことになります。

猿島の見どころなど

猿島は、史跡見学のほか、釣り、バーベキュー、海水浴なども楽しめる観光スポットですが、近年「国史跡」に指定されたこともあり、史跡を目的に訪れる観光客が急増しています。ここでは、おもに史跡見学を中心に猿島の見どころをご紹介します。

フェリーから見える米軍横須賀基地

猿島の史跡ではありませんが、フェリーは米軍横須賀基地の横を通っていきますので、猿島へ向かうときは左手側、猿島から戻るときには右手側に米軍横須賀基地が見えます。普段は立ち入ることができない施設なので、このように間近に見ることができる機会はなかなかありません。今ではその面影はほとんど残っていませんが、戦前は旧日本海軍の基地(横須賀鎮守府)だったところです。

米軍基地

管理事務所周辺

フェリーに乗って約10分で猿島に到着。フェリーから上陸するとすぐ横に砂浜があります。ここは海水浴場になっており、この砂浜で海水浴やバーベキューができます。砂浜に面した丘側には管理事務所(管理棟)の建物があります。

管理棟

管理事務所は、お土産、軽食、飲み物などを販売するレストハウスのようなものとなっています。バーベキューや釣り具のレンタル、シャワーなどもあるようです。また、管理事務所前のデッキにはお弁当を食べたりできる屋外テーブル席が多数設置されています。管理事務所内には、ちょっとした博物館のような展示スペースもあり、資料の展示がされていました。

管理事務所のすぐ隣には史跡の1つである「発電所(電気燈機関室)」があります。煙突のあるレンガ造の建物です。島内のトンネルや探照灯などで使う電気を発電するために1895年に作られた施設だそうです。現在でも猿島発電所として利用されているというから驚きです。なお、発電所の中に入ることはできません。

発電所

要塞跡「幹道(切通し・トンネル)」

発電所を過ぎ、両側に草木の生い茂る道を進むと、背の高い石積み壁で両側から挟まれた切通しが現れます。何か異空間に来たような光景です。壁のところどころには兵舎や弾薬庫などの跡があり、軍の要塞であったことがうかがえます。

レンガの塀

切通しの先にはトンネルがあります。全長約90mのトンネルはレンガ造となっており、なかなか見ごたえがあります。

トンネル内

トンネルを抜けた先あたりが「雰囲気がラピュタの世界みたい」と話題になっている場所です。たしかに神秘的な雰囲気が漂っています。

トンネル出口

これら切通しとトンネルからなる全長約300mの幹道が、砲台へ続くメイン道路となっており、要塞跡見学のハイライトです。

旧施設

猿島砲台跡

幹道の先にあるのが猿島砲台跡です。明治14年から17年にかけて帝都東京を守るために建設された砲台で、第一砲台27センチ加農砲(2門)、第二砲台24センチ加農砲(4門)が建設されたそうです。残っているのは地面にある丸い砲座跡だけですが、その大きさから相当大きなものだったことがわかります。

砲台跡

まとめ

今回ご紹介した猿島は如何でしたでしょうか?首都圏からならアクセスもとても便利です。歴史に興味のある方ならもちろんですが、そうでない方でも要塞跡と自然が作り出す神秘的な景観にはきっと感動できるのではないかと思います。

猿島観光と関連するこちらの記事もご参考にしてください。

『【神奈川観光】横須賀鎮守府めぐり、ヴェルニー公園で戦艦「陸奥」、三笠公園で戦艦「三笠」に出会う』

Have a nice trip!

Posted by mikeneko