広島の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」を東京から日帰りで楽しむ方法

瀬戸内海に面した広島県の呉線を走るJR西日本の観光列車「etSETOra(エトセトラ)」はとても人気のある観光列車です。東京から広島だと遠いように感じますが、意外に日帰りも可能なんです。今回はこのエトセトラに東京から日帰りで乗車する方法と、実際に日帰りで乗車した際のレビューをご紹介いたします。

観光列車「etSETOra(エトセトラ)」の基本情報

エトセトラこと観光列車「etSETOra(エトセトラ)」は、呉線経由で広島から尾道の間を一日一往復、金・土・日・月曜および祝日を中心に運行されている全車グリーン指定席の快速列車です。ホテルのラウンジのような車内で美味しいスイーツ(事前予約制)やお酒(復路のみ)をいただきながら、呉線から一望できる瀬戸内海の景色を楽しむことのできる、そんな観光列車です。

往路は9:32に広島を出発し、途中、呉、安芸津、竹原、忠海、三原に停車して、12:32に終着の尾道に到着します。復路は14:38に尾道を出発し、途中、三原、忠海、竹原、安芸津、呉に停車して、17:35(平日は17:22)に終着の広島に到着します(注意:運転日、運転経路、時刻などは2021年11月時点のものです。)。

座席は出来れば海側がおすすめです。座席配置は公式サイトにあります。ただ、海側の窓は眺望の良い大きなサイズになっているので、山側の座席からでも通路を挟んで海側の眺望を楽しめるようにはなっています。

東京から日帰りでエトセトラに乗車する方法

まず往路(広島発・尾道行)のエトセトラに乗車できるかどうかですが、残念ながら広島9:32発の時間には、東京を当日出発する便では新幹線でも飛行機でも間に合いません。往路のエトセトラに乗車するためには、前日夜に夜行バスで広島に向かうか、あるいは前日夜にサンライズ出雲・瀬戸に乗車して姫路や岡山で新幹線に乗り継いで広島に向かうなどが必要となり、いずれにせよ日帰りでというのは不可能です。

そこで本記事では、復路(尾道発・広島行)のエトセトラに東京から日帰りで乗車する方法についてご紹介することになります。東京~尾道・広島の交通手段は新幹線か飛行機になりますが、以下それぞれについて説明します(なお、以下に例示する便名や発着時刻等は2021年11月時点での情報です。)。

新幹線を利用する方法

尾道14:38発の復路のエトセトラに間に合うためには、東京を午前10時頃までに出発する新幹線を利用すればOKです。例えば、東京10:09発の「のぞみ23号」で福山13:39着、福山13:53発の山陽本線普通列車に乗り換えて尾道14:13着などがちょうど手ごろな便になりそうです。

復路のエトセトラは終点の広島に17:35(平日は17:22)に到着します。広島駅は新幹線のぞみの停車駅でもあり、東京までの所要時間は4時間弱。当日中に東京に戻る最終便は広島20:01発・東京23:45着の「のぞみ64号」となり、例えば広島駅付近でゆっくり夕食をとるなど可能で、スケジュール的には余裕があります。

飛行機を利用する方法

羽田~広島の間には比較的多くの航空便が運行しています。羽田~広島の間の時刻表上の所要時間は1時間半となっていますので、尾道14:38発の復路のエトセトラに間に合うためには、東京を午前中に出発する便ならOKです。

飛行機の場合、広島空港から尾道へのアクセスが1時間40分~2時間ほどかかるので不便です。例えば、広島空港から三原駅までリムジンバスを利用し、三原駅から山陽本線普通列車に乗り換えて尾道駅に向かう方法です。ただ、広島空港から三原駅までのリムジンバスは1日4便しかありません。これ以外のアクセス方法としては、広島空港から連絡バスでJR白市駅まで行き、白市から山陽本線普通列車に乗り換えて尾道駅に向かう方法となります。連絡バスはほぼ30分に1便あるので便利はいいですが、白市から尾道への移動では、三原や糸崎で乗り換えが必要なことが多く、やや面倒になります。

尾道14:38発の復路のエトセトラに間に合うためには、東京を午前中に出発する便ならOKです。

一方、復路のエトセトラが終点の広島に17:35(平日は17:22)に到着した後、飛行機を利用して東京へ戻るには、広島空港行きのリムジンバス最終となる広島駅18:30発には遅くとも乗らなければなりません。広島駅から広島空港までのリムジンバスは1時間に2,3便ありますので便利です。

例えば、広島駅18:30発のリムジンバスに乗車して広島空港に19:20着、広島空港20:05発のJAL266便に乗り羽田空港21:50着となるのが当日に東京へ戻るための最終便となります。新幹線に比べると少々慌ただしいですが、現実的なスケジュールではありまます。

東京から日帰りでエトセトラに乗車したレビュー

私の場合は、東京から尾道には飛行機を、広島から東京には新幹線を利用しました。折角の長距離旅行ですからエトセトラの乗車だけでなく、尾道と広島ではプチ観光も。内容の濃い充実した日帰り観光となりました。

早めに到着して尾道でプチ観光

行きは羽田8:40発・広島10:05着のJAL255便を利用しました。三原駅行きリムジンバス(10:30発・11:10着)と三原駅から尾道駅はJR山陽本線の普通列車で移動し、尾道には11:47に到着。尾道14:38発のエトセトラまで2時間半も早く到着できました。

何はともあれ、尾道駅の横にある駅ビル1階の「尾道ラーメン たに」で昼食。人気店だけあって美味しかったです。駅横にあるので時間も節約できて有難いです。

まだ2時間ばかりあるので、以前一度行ったことのある千光寺と猫の細道に行ってみることにしました。このあたりは猫がたくさんいるスポットで有名です。千光寺ロープウェイや猫の細道のそばのバス停「長江口」までは、尾道駅からバスで3停留所目、所要時間は3分です(150円)。歩いても15分くらい。

尾道駅からエトセトラに乗車

エトセトラは発車時刻の5分ほど前に東尾道駅側から入線して来ます。尾道駅での停車時間は数分、広島までの途中駅でも停車時間は1分くらいしかありませんので、車両の撮影や記念写真を撮る時間はあまりありません。なお、終点の広島駅では回送で駅を出るまで結構長い時間(少なくとも10分以上?)停車しているので、車両の写真は広島駅でじっくり撮るのがいいかもしれません。

エトセトラ車内でのすごし方

エトセトラには、ボックス席タイプの4人席、窓側から突き出たテーブルを進行方向の前後各1席と窓に対面した横並びの2席とからなるコの字型の4人席、窓に対面したカウンターの1人席、そして進行方向の前後向かい合わせの2人席があります。私は一人旅でしたがカウンターの1人席が取れず、コの字型の4人席の進行方向逆向きの席となりました。

私以外の3人は年配のご家族だったようで、最初は少々気まずいかなとも思ったのですが、列車が動きはじめると各自が景色を見ながらスイーツを食べたりお酒を飲んだりと他人のことを気にせず楽しんでおりました。おひとり様で4人席の相席利用でも意外と気兼ねなく大丈夫なようでした。

尾道駅を出発すると、ほどなく車窓から海が見えてきます。その後も終始海が見え隠れして楽しませてくれます。海岸線も単調ではなく、海に浮かぶ島々も場所によって変化するので、約2時間半と長時間の乗車ですが、ずっと車窓を眺めていても飽きませんでした。とくに景色の良い場所ではアナウンスがあったり、列車が速度を落としてくれたりするので、じっくりと景色を楽しむことができました。

エトセトラでは事前予約により車内で食べる限定スイーツが提供されます。見たところ半分以上の人が予約しているようでしたので、相当美味しいのだと思います。ただ難点は1つ2,000円と高額であること。ちょっと高いなあということで私は予約しませんでした。かわりに復路のみですが、エトセトラ車内でバーカウンターが営業されるので、私はバーカウンターで地酒とおつまみを購入して座席でいただきました。呉線沿線の竹原の地酒でしたが、とても美味しかったです。

帰りの新幹線まで広島でプチ観光

エトセトラは終点の広島に17:35に到着。広島駅でエトセトラの車両を撮影した後、帰りの新幹線は広島20:01発・東京23:45着の「のぞみ64号」ですので、2時間以上時間があります。もう夕方で暗くなっていることから、観光というほどのことはできませんが、ライトアップされている原爆ドームを見て、お好み焼きを食べることにしました。

広島駅から路面電車(広島電鉄)で紙屋町西駅へ(15分くらいで190円)。原爆ドームはここから歩いてすぐです。また、この近辺には飲食店もたくさんありました。お腹も空いていたので、お好み焼きのお店に入って広島風の焼きそばが入ったお好み焼きをいただきました。食後にライトアップされた原爆ドームを見て、路面電車で広島駅に戻ると新幹線の時間の30分ほど前。お土産などを買って、ちょうどいい時間となりました。

まとめ

東京から広島というと遠く感じてしまいますが、新幹線や飛行機を使うと結構余裕で日帰りできてしまいますね。エトセトラに乗車するだけでなく、尾道や広島でプチ観光して、美味しいものを食べて、中身の濃い日帰り旅行になると思います。皆さんの旅行計画のご参考にしてみてください。

Have a nice trip!