東京から伊豆方面に行くには「踊り子」か?「新幹線+普通」か?

アフィリエイト広告を利用しています

東京から伊豆方面に行くには「踊り子」か?「新幹線+普通」か?

伊豆の伊東、伊豆高原、下田などには楽しい観光地が多くあります。リーズナブルな温泉宿も多いので宿泊するのもいいですし、伊東や伊豆高原あたりなら東京からの距離も近いので、日帰り旅行でも十分楽しめます。

今回は東京から伊豆方面(伊豆半島の東海岸側)へ鉄道で旅行するにあたって、代表的な交通手段であるJR特急「踊り子」と「新幹線+普通(列車)」とを比較してみたいと思います。また、参考情報として、東京から普通列車だけで伊豆方面へ行く方法や、小田原まで小田急線を利用する方法にも触れたいと思います。

結論から言うと、「日帰り」ということであれば、私のおすすめでは、行きはJR特急「踊り子」、そして帰りは「新幹線+普通」となります。以下、詳細に説明することといたします。

東京から伊豆方面への鉄道

東京から伊豆方面(伊豆半島の東海岸側)へ鉄道で旅行する方法としては、大きく以下の4通りがあります。

  1. 東京から伊豆方面の各地へ、JR東日本の在来線特急、JR特急「踊り子」とその豪華版のJR特急「サフィール踊り子」などを乗り換え無しの直通で利用:以下、本記事では「踊り子」と表記
  2. 東京から熱海まで、東海道新幹線「こだま」や「ひかり」を利用し、熱海から伊豆方面の各地へ普通列車を利用:以下、本記事では「新幹線+普通」と表記
  3. 普通列車だけで、東京からJR線経由で熱海を経て伊豆方面の各地へ移動:以下、本記事では「普通のみ」と表記
  4. 新宿から小田急線の快速急行等で小田原まで移動し、小田原からJR線に乗り換えて普通列車により熱海を経て伊豆方面の各地へ移動:以下、本記事では「小田急+普通」と表記

上記のほかにも、JR特急「踊り子」やJR特急「サフィール踊り子」などの東京側での乗車/降車駅を東京駅ではなく横浜駅にしたり、東海道新幹線の東京側での乗車/降車駅を東京駅ではなく新横浜駅にしたりして、特急料金を節約する方法や、小田急線での新宿から小田原までの移動を特急ロマンスカーにするなど、細かいバリエーションを挙げるときりがありませんが、本記事では、簡単のために上記1~4のみを解説することにします。

「踊り子」と「新幹線+普通」の所要時間を比較

JR特急「踊り子」とその豪華版のJR特急「サフィール踊り子」の東京駅から伊豆高原駅までの所要時間は2時間ちょっとになります(2時間10分くらい)。

他方、「新幹線+普通」では、新幹線「こだま」で東京駅から熱海駅までの所要時間が45分、熱海駅で伊東線の普通列車に乗り換えて、熱海駅から伊豆高原駅までの所要時間が45分くらいです。

東海道新幹線には「のぞみ」、「ひかり」、「こだま」の3種類の列車が運行されていますが、熱海駅に停車するのは全ての「こだま」と、ごく一部の「ひかり」だけとなります。東京~熱海であれば、基本的には「こだま」を利用することになります。

新幹線「こだま」の運行頻度が1時間に2本程度、同じく伊東線の普通列車の運行頻度も1時間に2本程度ですが、熱海駅での乗り換え時間が10分~30分程度は必要になります。

以上より、「新幹線+普通」での東京駅から伊豆高原駅までの所要時間は1時間40分~2時間といったところです。

なお、普通列車だけで、東京からJR線経由で熱海へ、熱海で乗り換えて伊豆高原まで移動する「普通のみ」の場合は、乗り換えに要する時間を含めて所要時間が2時間50分~3時間となります。

また、新宿から小田急線の快速急行等で小田原まで移動し、小田原からJR線に乗り換えて普通列車により熱海を経て伊豆高原へ移動する「小田急+普通」の場合は、乗り換えに要する時間を含めて所要時間が3時間20分くらいとなります。

東京~伊豆高原での所要時間の比較結果

踊り子2時間10分
新幹線+普通1時間40分~2時間
普通のみ2時間50分~3時間
小田急+普通3時間20分

さすが新幹線の力はすごいもので、所要時間で言うと「新幹線+普通」のほうに軍配が上がるようです。とはいえ、「踊り子」もそれほど遅いという訳ではなさそうです。

一方、「普通のみ」や「小田急+普通」では、「踊り子」や「新幹線+普通」と比べると1時間前後も所要時間がかかるので、日帰り旅行では使いにくいように思われます。

「踊り子」と「新幹線+普通」の運賃を比較

次に、東京駅から伊豆高原駅までの運賃ですが、JR特急「踊り子」は「新たな着席サービス」が導入された全車指定席となっており、特急券を事前購入(車内購入だと260円増し)した場合は乗車券込みで5,170円(普通車指定席利用時)。

ちなみに、「サフィール踊り子」は普通車指定席というクラスが存在せず、一番安いクラスの席でもグリーン車となり、そのグリーン車指定席特急券が乗車券込みで9,050円とかなり高め。

もっとも、「サフィール踊り子」を選ぶ人は豪華な鉄道旅行を楽しむのが目的でしょうから、そこで得られる体験に比べるとリーズナブルな値段なのかもしれません。実際、人気は高いようです。

「新幹線+普通」では、「こだま」の自由席と普通列車を利用する場合は乗車券込みで4,750円で、「踊り子」に比べて420円安いです。

なお、普通列車だけで、東京からJR線経由で熱海へ、熱海で乗り換えて伊豆高原まで移動する「普通のみ」の場合は、乗車券だけなので2,990円となります。

また、新宿から小田急線の快速急行等で小田原まで移動し、小田原からJR線に乗り換えて普通列車により熱海を経て伊豆高原へ移動する「小田急+普通」の場合は、新宿から小田原までの小田急線区間が910円、小田原から伊豆高原までのJR線利用区間が1,360円となり、合計2,270円となります。

東京~伊豆高原での運賃の比較結果

踊り子5,170円
新幹線+普通4,750円
普通のみ2,990円
小田急+普通2,270円

運賃については「踊り子」よりも「新幹線+普通」のほうが420円安いという結果でした。さほど大きな差ではなさそうです。

一方、「普通のみ」や「小田急+普通」は、いずれも2千円台となりかなり安い金額なのが魅力的です。浮いたお金で豪華な海鮮丼など食べれそうですね。

「踊り子」と「新幹線+普通」で乗り換えの有無を比較

JR特急「踊り子」とJR特急「サフィール踊り子」は、どちらも東京~伊豆高原で乗り換えがありません。

ただし、事前に座席を指定せず東京駅からJR特急「踊り子」に乗車する場合(座席未指定券を購入したり、車内で特急券を購入する場合)には注意が必要です。

というのは、東京から伊豆方面へ向かう下りのJR特急「踊り子」には、修善寺行きと伊豆急下田行きとの複合編成の列車があるからです。事前に座席を指定しない場合は、間違えて修善寺行きの車両に乗ってしまうおそれがあるのです。

JR特急「踊り子」のうち修善寺行きの車両は、熱海で切り離されて、伊東、伊豆高原、伊豆急下田などには行きません。座席指定せずに、あるいは特急券を事前購入せずにJR特急「踊り子」で伊東、伊豆高原、伊豆急下田方面へ行く場合には、乗車する車両が「伊豆急下田行き」の車両であるかどうかをよく確認するようにしましょう。

もし間違えて「修善寺行き」の車両に乗ってしまった場合には、熱海駅までには「伊豆急下田行き」の車両に移動しておく必要があります。でないと三島まで行ってから熱海に引き返すという羽目になりますのでご注意ください。

一方、「新幹線+普通」では、熱海駅で必ず乗り換えがあります。熱海駅はそれほど大きな駅ではありませんが、新幹線-伊東線(在来線)の間での乗り換えとなり、それなりに移動時間もかかります。乗り換え時間が5分未満だと厳しいかもしれません。

また、東京駅から新幹線で熱海駅まで行く場合の注意点として、乗ろうとしている新幹線が、熱海駅に停車する列車かどうかをよく確認しなければなりません。

「こだま」であれば全て熱海駅に停車しますが、「ひかり」は熱海駅に停車する列車はほとんど無く、「のぞみ」は熱海駅に停車する列車は全くありません。止まっている列車ならどれに乗ってもいいという訳ではないのでご注意ください。

なお、「普通のみ」の場合は、熱海駅での一回乗り換えで伊豆高原まで行けます。また、「小田急+普通」の場合は、新宿から小田原までの小田急線区間は乗り換えなしの快速急行がありますが、小田原から伊豆高原までのJR線利用区間では、熱海駅での乗り換えが必要となりますので、新宿から伊豆高原までの全行程では、小田原と熱海の二回乗り換えが必要です。

東京~伊豆高原での乗り換えの有無の比較結果

踊り子乗り換え不要(下りは車両の行先に注意)
新幹線+普通熱海駅で乗り換え必要
普通のみ熱海駅で乗り換え必要
小田急+普通小田原駅と熱海駅で乗り換え必要

以上のとおり、乗り換えが不要な「踊り子」はとても便利です。特に、宿泊を伴う旅行の場合はスーツケースなど大きな荷物をもって駅のホームを移動することになるので、乗り換えが不要というのは、大きなメリットとなります。

「踊り子」と「新幹線+普通」の利用しやすさを比較

ここで言う利用しやすさとは、乗りたいときに待たずに乗れるか、列車の本数が多いか少ないかという観点です。

JR特急「踊り子」は東京行きが午後を中心に平日は4便/日、土日祝は6便/日、JR特急「サフィール踊り子」は2便/日といった感じです。繁忙期には、これに加えて臨時特急の運行が少しあります。日中の時間で見ると、「踊り子」は1時間に1便程度となります。

一方、「新幹線+普通」では、東海道新幹線「こだま」が1時間に2便程度、これに接続する普通列車も同じく1時間に2便程度です。

「新幹線+普通」のほうが「踊り子」に比べると便数がかなり多いので利用しやすさでは「新幹線+普通」のほうが勝っているようです。

なお、「普通のみ」の場合は、熱海駅で接続して伊豆高原まで行く普通列車が1時間に1便程度あります。また、「小田急+普通」の場合は、新宿から小田原までの小田急線区間で快速急行が1時間に3便程度ありますが、小田原から熱海で接続して伊豆高原までの普通列車は1時間に1便程度となるので、結局、全行程では、1時間に1便程度となります。

東京~伊豆高原での利用のしやすさ比較結果

踊り子1時間に1便程度
新幹線+普通1時間に2便程度
普通のみ1時間に1便程度
小田急+普通1時間に1便程度

以上のとおり、利用のしやすさでは「新幹線+普通」が1時間に2便程度と、他の移動手段の2倍も本数があるので便利だと言えます。

まとめ:東京から伊豆方面に行くには「踊り子」か?「新幹線+普通」か?

以上で比較しましたように、「踊り子」と「新幹線+普通」とでは、所要時間や運賃ではそれほど大きな優劣はありません。

一方、熱海駅で乗り換えが必要な「新幹線+普通」では、乗り換え時の時間ロスにより到着時間が予定通りにいかない可能性がある点で、伊豆に着いてからの計画に狂いが生じることを避けるために往路では利用しないほうがよさそうです。

とすると往路には「踊り子」を利用するのがおすすめのようです。

また、帰路での利用しやすさについては、「新幹線+普通」のほうが勝っていることから、帰路については「新幹線+普通」がおすすめです。

つまり、行きは「踊り子」で、帰りは「新幹線+普通」がおすすめということです。往路の「踊り子」では、修善寺行きの車両に乗ってしまうリスクを避けるために事前に座席指定席することがおすすめです(というか事前に座席指定しないメリットはあまりありません)。

事前に座席指定席することで別方向に行ってしまうことを防止できるし、座席も確保できるので、事前の座席指定はおすすめです。

*ご注意:本記事で掲載している特急「踊り子」の写真の多くは185系という車両のものとなっていますが、185系「踊り子」は2021年3月に惜しまれつつ引退し、現在「踊り子」(E261系「サフィール踊り子」は除く)は全てE257系での運用となっています。

最後に、わたしの個人的趣味になりますが、一言。特急「踊り子」には、国鉄時代からの185系というタイプの車両と、新しいE257系というタイプの車両との2種類ありますが、わたしは185系が好みです。今どきの電源コンセントなどなく、乗ってみると古さを感じさせますが、そこがまたノスタルジーを感じさせてくれます。そして、なんといっても絵柄の入ったヘッドマークが格好いいです。

「伊豆の踊子」ルートを走破する記事はこちらです。

Have a nice trip!

コメント一覧

hd film izle

Say, you got a nice article post. Really thank you! Want more. Jennifer Bancroft Scandura

返信する
turkce

Great post. I am dealing with a few of these issues as well.. Millicent Federico Helbonnah

返信する

コメントを残す

メールアドレスが公開されることはありません。 が付いている欄は必須項目です

CAPTCHA